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2018年5月19日 (土)

日本に学べ「ルック・イースト政策」

 マレーシア連邦の警察当局は5月16日、ナジブ・ラザク前首相の自宅やMalaysiamap関連先5ヵ所を巨額の汚職疑惑で捜索したと報じられまた。先般、92歳のマハティール氏が勝利したのも、前首相の不正を許さないとする国民の支持が強かったのでしょう。
 さて、世界の目はASEANの主要国であるマレーシアシンガポールに注目が集まっています。シンガポールは戦略的位置付け等から米朝首脳会談の場所として決まり、また、マレーシアは92歳のマハティール首相が再登場したことです。シンガポールは建国の父・故・リー首相の「グローバル主義」は息子のリー・シェンロン首相に引き継がれ、また、マレーシアのマハティール首相は22年間の政治経験を生かして、「アジア主義」、日本の勤勉さを見習えとする「ルック・イースト政策(Look East)」を掲げて再登場です。このルック・イーストには、アジア諸国は独立後、国造りを西欧に学ぼうとする「ルック・ウエスト」の傾向が強かったことを批判していると言われています。
 そして早速、マレー半島高速鉄道計画などの受注に関して、「全ての国と等しく友好関係を保つことを外交政策の基本に据える」と強調していました。これは、近年のマレーシアは、中国に傾斜していたことを暗に批判したコメントでしょう。20180515093421b38
 また、同氏は1992年、香港で行われた『もし 日本なかりせば』と訳された大東亜戦争の本質を喝破したスピーチが有名です。
■マレーシア マハティール首相のスピーチの抜粋
 過去のヨーロッパ中心の世界では、東アジアとはすなわち極東だった。そして極東は、異国情緒あふれる中国と竜のイメージ、お茶、アヘン、高級シルク、風変わりな習慣を持った珍しい人々など、奇妙で神秘的な印象を思い起こさせる場所だった。いまや極東は東アジアになり、 気の毒だがヨーロッパのロマンチストの興味は減った。
 その代わりに政治家とエコノミストの関心の的となっている。
 ヨーロッパがアジアに対して懸念を抱いている事実は、この地域が、すでに今世紀前半の日本軍国主義以上に深刻な脅威になっていることを示唆している。こうした見方の底流には、不信感と恐怖がある。その理由は、東アジアの人々が自分達とは異なっている、つまり。ヨーロッパ人ではないという点にある。そのため第二次世界大戦後の枢軸国であったヨーロッパのドイツとイタリアが平和国家となって復興、繁栄するのは応援、歓迎されたのに、同じように平和国家となった日本と極東の「小さな日本」の経済発展はあまり歓迎されないように見える
。----中略----
 「東アジア諸国でも、立派にやっていけることを証明したのは日本である。
 そして他の東アジア諸国はあえて挑戦し、自分たちも、他の世界各国も驚くような成功を遂げた。東アジア人は、もはや劣等感にさいなまれることはなくなった。いまや日本の、そして自分たちの力を信じているし、実際にそれを証明してみせた。もし、
日本なかりせば世界はまったく違う様相を呈していたであろう。富める国はますます富み、貧しい南側はますます貧しくなっていたと言っても過言ではない。北側のヨーロッパは、永遠に世界を支配したことだろう。マレーシアのような国は、ゴムを育て、スズを掘り、それを富める工業国の言い値で売り続けていたであろう
 演説には、大東亜戦争への評価と白人支配の歴史批判が含まれています。
 また、平成6年(1994年)にマレーシアに訪問した村山富市首相(当時)と土井たか子衆院議長(当時)は型どおり謝罪するとマハティール首相はこう述べました。
 「日本が五十年前に起きたことを謝り続けるのは理解できない。過去のことは教訓とすべきだが、将来に向かって進むべきだ」「日本に対して今さら戦後賠償を求めるようなことは、わがマレーシア国民にはさせない。」・・・・このマハティール首相の言葉に村山総理と土井議長は何の言葉も返せませんでした。しかも村山総理はシンガポールで華僑ゲリラの慰霊碑に謝罪を述べています。これにも、「死者に対して慰霊するのは構いませんが、違法であるゲリラに謝罪するなどキチガイ行為です。東南アジアは華僑を追い出すのに多大な苦労してきており、ゴキブリのように侵入してくる華僑をブロックしたい思いがあります。」と語っています。
 これは最近、北海道などで、広大な農地やゴルフ場、自衛隊基地近くの森林などが中国系資本により次々と買収されている現実がありますから参考にすべきです。

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コメント

東南アジア諸国が日本に学んで発展を遂げてきたことは周知の事実であるが、その為には「大前提」があって、まず国民に対する「教育」がしっかり行われていないと、いくら日本が高度な技術を伝授しても受け入れる側の国民の識字率が低かったら話にならないのであり、その点、池上彰氏が言うように、
http://bunshun.jp/articles/-/1900
「書店」を見れば、その国が今後発展するかどうかがわかるところで、そろそろもう一つ、忘れてはならない重要な大前提があり、それはやはり「食べること」であり、いくら勉強したくても食べ物がなきゃ話にならず、日本でも終戦直後の食糧難の時期に米軍支給物資を使った学校給食が行われたのは道理であり、その点、たとえばタイには日本の缶詰メーカーの「いなば」の工場があり、そこで作られる「タイカレー」の缶詰は日本にも逆輸入され国立の西友でも売られるなど人気を博しており、また日本国内では即席麺市場でシェア4位の「エースコック」などはベトナムに工場を作り現地向けに即席麺「ハオハオ」を作ったところ、これがベトナムで大ヒットになり、日本に向けては「鶏だしフォー」を生産して日本に輸出しており、おそらく御社至近のセブンイレブンでも売られていると思われることにも言及頂きたいかと…。
(追伸)明日・5/20のテレビ東京『モヤモヤさま〜ず2』(18:30〜)は国分寺・国立特集であることにも言及頂きたいかと…。

投稿: | 2018年5月19日 (土) 21時50分

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