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【大リーグ】

マエケンやられた ドジャース崖っぷち3敗目…

2018年10月29日 紙面から

レッドソックス戦の9回、ピアースに走者一掃の二塁打を許し悔しがるドジャース・前田=ロサンゼルスで(共同)

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◇WS第4戦 レッドソックス9-6ドジャース

 【ロサンゼルス小林信行】大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は27日、当地で第4戦が行われ、ドジャースはレッドソックスに6-9で逆転負け。シリーズを1勝3敗とし、崖っぷちに追い詰められた。前田健太投手(30)は4-5の9回2死満塁から7番手で登板。いきなり走者一掃の右中間二塁打を浴びるなど、1/3イニングを2安打1失点で勝敗はつかなかった。第5戦は28日、当地で行われる。

 快勝ムードをド軍の中継ぎ陣がぶち壊した。4-0の7回に3番手マドソンが3ランを浴びると、1点差の8回に抑えのジャンセンが2戦連続の同点被弾。9回にフローロが勝ち越し点を献上すると、地元ファンから大きなため息が漏れた。

 前田の出番は4-5の9回2死満塁の場面だった。まさに緊急発進。十分な準備できないままマウンドに上がった。

 「あそこは抑えないといけない場面。抑えれば勝敗はわからなくなっていたと思う」

 しかし、先頭にいきなり走者一掃の二塁打を浴びた。自信をもって投じた148キロ直球を痛打された。2死一、二塁からは2本目の適時打。思わず、天を仰いだ。

 前夜は延長18回、7時間20分の死闘を制した。自身は延長15回から2イニング、36球を投げて無失点。一夜明けの体調は万全ではなかったことを明かし、「それでも抑えるすべはたくさんある。抑えたかった」と声を絞り出した。崖っぷち。「勝つしかないと思うので、はい、また明日です」。本拠地で迎える第5戦。やり返すチャンスはまだ残されている。

◆レッドソックス、9度目頂点王手

ドジャースを破り、喜ぶディバース(右端)らレッドソックスナイン=ロサンゼルスで(共同)

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 ベテランのバットで5年ぶり9度目の頂点に王手をかけた。35歳のピアースは3-4の8回、相手守護神ジャンセンから左中間に同点ソロ。さらに9回は、前田から満塁走者一掃のダメ押し二塁打を放ち、計4打点。コーラ監督は、前田からの一打を「最初は体を泳がされていたが、修正して直球を流し打った。成熟した打者だ」と称賛した。前日は延長18回、ポストシーズン史上最長の7時間20分の死闘。指揮官は「疲れは関係ない。今は10月だ。とにかく、選手はプレーしたいんだ」と気合十分だった。

◆トランプ大統領、監督采配を批判

 トランプ米大統領が、ド軍・ロバーツ監督の投手起用を批判した。ツイッターで「監督がほぼ7イニングを完璧に抑えているヒルを降板させ、これまでめった打ちされたリリーフ陣を投入するなんて驚異だ。4点リードがパア。監督はいつもそうだ、大間違いを犯す!」とつぶやいた。

 これを受け、ロバーツ監督は「彼がどれくらいうちの試合を見ているか知らない。内部で起きていることに精通しているとは思えない。1人の個人の意見だ」と一蹴した。

 

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