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【プロ野球】

ソフトバンク、福岡反攻だ 柳田は内角攻め打破に自信「ミスがあれば打てる」

2018年10月30日 紙面から

博多に移動するソフトバンクの柳田=JR広島駅で(黒田淳一撮影)

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 プロ野球の日本一を決める「SMBC日本シリーズ2018」はヤフオクドームへ舞台を移し、30日に第3戦が行われる。先発投手は、第1戦に引き分けて第2戦で先勝した広島(セ・リーグ優勝)が九里、ソフトバンク(パ・リーグ2位)はミランダと発表。29日は試合がなく、両チームは第2戦までを戦った広島から福岡に移動した。

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(30)が内角攻めの打破に自信を示した。ここまでは広島投手陣の執拗(しつよう)な配球に苦しみ2試合で1安打。本拠地のヤフオクドームに戻る第3戦以降も同様の厳しい攻めが予想されるが、好球必打を徹底することで打ち破り、2年連続の日本一を目指すチームに今シリーズ初の白星をもたらす決意だ。

 敵地でもあり、愛する故郷でもある広島での2試合で6打数1安打。相手投手陣に内角を徹底的に攻められ、封じ込められた形となったが表情に暗さはない。福岡への帰路に就くため広島駅に姿を現し、「ホームのヤフオクドームに帰れるんでね。また頑張りますよ」と前を向いた。

 第1戦は大瀬良が多投した膝元へのカットボールに手を焼いた。第2戦は左腕のジョンソンの内角へのツーシームに苦しんだ。救援陣も主に内側を攻める意識が徹底されていた。それでも、主砲は意に介さない。「(内角への)ボールがいいところに来たら、なかなか打つことは難しいですよ。でも、ミスがあれば打てる」と言い放った。直前のCSファイナルSでは打率4割5分で2本塁打。「好球必打」ができる調子はキープしている。だからこそ表情にも明るさがある。

 レギュラーシーズンでも主に内角は攻められている。その中でも今季は打率3割5分2厘を記録し、2015年以来、自身2度目の首位打者に輝いた。本拠地での反攻に自信を見せる柳田は「普段通り戦えればいい。また(広島に)戻ってこられるように」と再び故郷の地を踏むことを誓った。 (山田孝人)

◆甲斐、タナキク警戒増

 甲斐があらためて「タナキク」への警戒を強めた。第2戦までに広島が挙げた7得点のうち1番田中が2得点、2番菊池が3得点と2人で5得点を記録。「1、2番が(塁に)出ると得点につながっている」と強調した。ここまで3打点の4番・鈴木についても「誠也に(走者を)かえされている。抑えたい」と第3戦に向け意気込んだ。

練習で笑顔を見せるミランダ(手前)。後方左は工藤監督=ヤフオクドームで

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◆先発のミランダ、初対戦コイ斬る

 ミランダは先発する第3戦に備え、ランニングなどで軽めに汗を流した。「いつも通りの準備をした。広島はいいチームだと思うが、自分の仕事をしたい」と意気込みを語った。広島とは初対戦で、達川ヘッドコーチは「あのチェンジアップは初見では打てない。抑えてくれると思う」と期待する。チームは本拠地での日本シリーズで2011年の第7戦から9連勝中。レギュラーシーズンでは3戦3勝、防御率0・42と本拠地との相性が抜群のミランダは「マウンドが自分に合っている」と自信を口にした。

◆内川、死球の痛み和らぐ

 27日の第1戦で左太ももに死球を受けた内川がヤフオクドームを訪れ、アイシングなどのケアを行った。腫れは残っているものの28日に比べて歩き方がスムーズになり、「昨日(28日)よりは全然いい」と痛みは和らいできているもよう。第3戦の起用法について、工藤監督は「ちょっと気になっていますけど、明日(30日)の状態を聞いての判断になる」と慎重な姿勢を見せた。

◆一つ勝てば変わる

 ▽ソフトバンク・工藤監督「2試合の反省を踏まえて、明るく元気に、まずはいいゲームをしたい。地元に帰ってくると選手ものびのびできる。(不振の)打者も何とかしようとしている。一つ勝てば絶対に変わる」

 

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