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秋と言えば「読書」の秋。読者の皆さんは、最近「本」を読んでいますか? ちょうど今は、2018年の読書週間(10月27日~11月9日)ですが、先日、知人から本にまつわる面白いデータを紹介してもらいました。
進研ゼミでおなじみ、ベネッセコーポレーションの研究所が、子どもたちの読書履歴と学力テスト、アンケートの結果から「読書量が多い子どもほど、学力が伸びている」という結果を導き出したという内容です。
(参考)
特に興味深いのは、特に学力の伸びた分野が、国語ではなく「算数」だったという点。算数が苦手な子ども(そして、かつて子どもだった皆さんも)は少なくありませんが、今回の研究結果では、小学5~6年生の子どもたちのうち、読書量が多かった(1年4カ月の間に10冊以上読んだ)子どもは、国語、算数、理科、社会の4科目平均で偏差値が1.9ポイント向上。
特に算数においては、全く読書をしなかった集団に比べ、4.8ポイントも差が出たといいます。算数とはいえ、文章問題を読み解く能力は必須。そのためにはやはり、文章を読む経験が重要だったということでしょう。
私たち大人の(SNSの)世界においても、読者をミスリードしかねないような記事タイトルが載ったTwitterの投稿だけで全てを判断してしまったり、本質とは異なる文章表現に引っ張られ、無意味な論争を日々繰り返してしまうケースが多くあります。文章を読み解く能力は、ITが浸透した時代だからこそ、さらに重要になっていくのではないでしょうか。今回の調査結果は少々身につまされるものでした。
とはいえ、「読書をすれば学力は上がる」なんて長い間言われ続けてきたこと。「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。しかし、最も注目すべきポイントはずばり、この「読書」が電子書籍で行われていた点なのです。
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