新庁舎の天井に飾られた写真に見入る利用者=能美市寺井町の寺井郵便局
ホッとニュース
寺井郵便局は29日、能美市寺井町の新庁舎で業務を開始した。旧庁舎の内外の壁を彩り、シンボルとなっていた九谷焼の絵皿16枚と陶板511枚は、いずれも写真に収められ、新庁舎の天井に飾られた。
新庁舎は旧庁舎の隣接地に建てられた。郵便局によると、移転が決まった際、利用客から「旧庁舎の壁に埋め込まれた絵皿や陶板を残してほしい」との要望があったという。
郵便局は絵皿と陶板を残せないか考えたが、壁からはがす際に割れる可能性が大きく、断念した。その代わり一つ一つの写真を撮り、新庁舎の天井に飾った。移転初日のこの日、新庁舎を訪れた多くの利用者が天井に目をやり、絵皿と陶板の写真に見入った。
旧庁舎は来年7月までに取り壊される。