『いらすとや』の素材を色覚障がいの視点から見てみた

フリーのイラスト素材として大人気の『いらすとや』。
様々なジャンルで使いやすく、種類も多いのですが、そういえば色覚障がいの視点で見た時はどうなのかなと思い、調べてみました。

調べようと思ったきっかけ

CUD(カラーユニバーサルデザイン)な視点で調べようと思ったきっかけは、こちらのツイートです。

実際に反転してみると、たしかに違和感がない!

ではそんなにこだわっているのなら、色の方はどうなのかな?と思ったわけです。

色覚を変えて見てみる

使った素材はこの3つ。3つめは半分趣味です。

できれば、いつも色覚を変換するときは、TOYO INKの『UDing®』を使うのですが、マシンを新しくしたら使えなくなってしまい…。
P型とD型だけですが、フォトショップの『色の校正』機能で変換しました。

ラーメンを食べる男

麺の部分と洋服が同じ色になってしまっていますが、別の色のラインが入っているので、麺をすすっているのは分かるようになっています。

埋蔵金を掘る女性

洋服とズボンがスコップの柄の部分に重なっていますが、こちらもある程度判別はできるようになってますね。

スチームパンク

複雑に入り組んでいるイラストですが、色覚を変えてもきちんと判別できるようになっています。いろんな意味ですごい。

グレースケールでも大丈夫

モノクロになっても判別できるからすごいですよね。

『いらすとや』のイラストは、CUDを取り入れてるみたいです

色味を変換しただけでも配慮してることがよく分かります。
しかし、それだけではないんです。

『いらすとや』のイラストって、髪などの濃い色の部分にシマシマが入っていたり、模様などが入っていますよね。
これも実はカラーユニバーサルな考え方の一つ。
色が変えられないなら、違う色だと分かるように模様をつける『ディザ処理』というものです。

なので背景が濃い色だったり、似たような色味でもこの通り分かるようになってるのです。

いらすとや、おそるべし…!

ただでさえ、種類も豊富、反転しても使えてしまう素材なのに、色までもしっかり計算されていたとは。

すごいを通り越して、なんかもう、恐れ入ります。

『いらすとや』さんの素材はフリー素材ですが、著作権は放棄されてません。
また、21点以上使用した商用利用の場合は有償となるそうなので、利用規約をきちんと確認して使用してくださいね。

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