ホオノキは日本全土の、北海道から九州にかけて分布し、山中などに広く自生します。
欧米では庭木として鑑賞されるそうです。
日本では、街路樹やまた欧米と同様に庭木としても植えられます。
材は柔らかで、昔は刀のさやに使用されたそうです。
主な用途は、彫刻材、器具、楽器、げたの歯、鉛筆材などに多く用いられています。
またマッチの軸木にも使用されていたそうです。
生薬名は厚朴(こうぼく)といいます。
花言葉は「誠意ある友情」です。
ホオノキ
ホオノキとは
枝の頂に径15cmほどの香りの良い、大きな黄白色の花が咲くモクレン科の落葉高木。
単にホオ(朴)ともいう。
枝は太く幹は直立し、高さ20m~30m、直径1mにもなります。
葉は楕円形をしており、長さ30cm枝先にやや輪生状に集まり、太い柄があって互生し、長さ20~45cm、薄い革質できょ歯がなく、裏面は粉白色を帯びていて、柔らかい短毛があります。
花が咲くのは5~6月頃で、15cmぐらいの白色で香りの良い花をつけます。
野生の花で一番大きく、枝先に上向きに咲き、6~9枚のやや肉質の倒卵形の花弁があり、その外側には花弁より短く緑色を帯びる3枚のがく片があります。
雌しべは花の中心の花床上に多数集まり、その周囲に多数の雄しべがあり、花糸が赤く美しいです。
果実は松かさに似た長楕円形で、長さ約15cmで、夏の終わり頃から秋にかけ赤紫色に熟し、袋果が裂けて赤い仮種皮をかぶった種子が白い糸で吊り下がります。
効能
樹皮を乾燥させたものは生薬の厚朴ですが、民間薬として用いられることはほとんどありません。
収れん、利尿、去痰の作用があり、漢方処方にはこの厚朴を主薬とした半夏厚朴湯(せき、神経性胃炎)、小承気湯(便秘)などに効果があります。
採集
夏の土用の頃に樹皮をはぎ取ります。
保存法
日干しにし、良く乾燥させます。
以上が「ホオノキ(厚朴)の効能・効果・花言葉」でした。
植物は様々な効能・効果・花言葉がありますので、過去の記事もぜひ、参考にしてくださいね。
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