旬の食材をアルミホイルで包み、オーブンやフライパンで仕上げるホイル焼き。食材が持つうま味と風味を、包みの中でギュッと閉じ込めて蒸すので絶品です。
で、今回はホイル焼きの簡単レシピ、ではなく、同じ包み焼きでもクッキングシートで包む「紙包み焼き」を紹介します。アルミホイルで包もうとすると意外と破れやすいので、私はクッキングシートで包むほうが安心なんです。見た目の趣もありますしね!
旬の秋鮭ときのこ、野菜をクッキングシートで包み、フライパンで蒸し焼きに。味付けは超シンプルでOK、8分ほど蒸せばいいのでとっても簡単です。紙を開けた時に漂う湯気と香り…… 日本酒やワインの肴にもう最高ですよ!
魚屋三代目の「秋鮭の紙包み焼き」
【材料】2人前
- 鮭の切り身(塩をしていない生のもの) 2切れ
- 旬の野菜(今回はまいたけ、しいたけ、ブロッコリー、カリフラワー) お好みで
- 塩 適量
- 日本酒 大さじ1×2
- バター 10g×2
- 柑橘類(今回はスダチ) お好みで
作り方
1. 鮭の切り身に塩を振り、10分置きます。
※ここで下味をつけるのと、鮭のクセを抜きたいので、塩は少し多いかな、くらいで大丈夫です。
切り身から水分が出てくるので、キッチンペーパーなどでおさえて吸い取ります。
2. フライパンにサラダ油(分量外)を入れて熱し、鮭の表面を強火で焼き、焼き色をつけます。ひっくり返して反対側も同様に焼きます。
※先に鮭に焼き目をつけることで香ばしさが加わり、また蒸したときの生焼け予防にもなります。厚めの切り身なら皮目もしっかり焼くのがオススメです。
3. クッキングシート(30cm幅のレギュラーサイズ、オーブンペーパーでもOK)を30cm×30cmの大きさに切り、中心にまいたけ、しいたけ、ブロッコリー、カリフラワー、焼いた鮭をのせます。酒をまわしかけ、バターをキノコとブロッコリーのあたりにのせます。
4. 鮭を包んでいきます。まず、クッキングシートの手前と奥を中心で重ね、クルクルと2回ほど折り曲げて、
しっかりと折り目をつけます。
次に、右端を一回折り、
角を三角に折って、
さらに端を折ります。
※端に余裕があればもう一回、しっかりと折り目をつけましょう。
左端も同様に折れば紙包みの完成です。
5. 2で鮭を焼いたフライパンをサッと拭き、包んだ4を並べ、
水(分量外)を100ml入れ、
ふたをして中火で8分、蒸し焼きにします。紙のまま皿にのせ、食べる時にお好みでスダチをしぼってお召し上がりください。
紙包み焼きと魚介は相性バッチリすぎ!
魚のウマい居酒屋さんで出てきそうな、見た目もなかなかいい感じの「紙包み焼き」。紙で包むことにより、日本酒と食材自身の水分とで鮭と野菜が絶妙に蒸され、味も食感もフワッとやわらかく仕上がります!
この紙包み焼き、包み方にはいろいろあって、折るのは苦手かも…… という人は、巾着のように包むのもあり。
鮭は三等分くらいに切っておき、
30cm×30cmのクッキングシートでくしゃっと包んだら、
タコ糸や、アルミホイルを“こより”にしたもので口を縛ります。
蒸し時間は変わらず8分ほどで、完成です!
ちなみに、秋鮭とは秋に捕れる「白鮭(天然物の鮭)」のこと。白鮭と鮭、サーモン…… と、鮭の名称にまつわるちょっとややこしいお話は、以前こちらの記事の最後のほうに書いたので、
ふっくら蒸し上がった鮭をつまみながら、ちょっと読んでみてくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で50年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。紹介する魚300種以上、切り身から缶詰までプロならではのウマイ魚料理がいっぱいの最新刊『魚屋三代目のうまい!魚定番レシピ』(エイ出版社)が発売中。
企画協力:レシピブログ
テレビや雑誌で活躍するブロガーをはじめ16,000名のお料理ブロガーが参加する日本最大級のお料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずや弁当、お菓子など90万件のお料理レシピを無料で検索できる。
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