第三帝国関連ジョーク 1~100

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1

人間の構成要素の70%は水である。
カルテンブルンナーの構成要素の70%はアルコールである
(シャハト博士談)。
ゲーリンクの構成要素の70%と言えば脂肪で
あとの30%はモルヒネである。
ゲベルスはの構成要素の70%が悪知恵で
あとの30%が水である。どうりで縮んで見えるわけだ。


2

Q.ヒトラーとゲーリンクとゲッペルスの乗った飛行機が墜落した。
  助かったのは誰か?

A.ドイツ国民


3

*ヒトラージョークより

時の経つのはなんと早いことか!もう千年が過ぎてしまった!


4

「ドイツ人には知的、誠実、ナチ的という三つの属性があるが、
 その全てを兼ね備えることが出来ない。

 知的でナチ的だったら誠実ではない。

 誠実でナチ的だったら知的ではない。

 知的で誠実な――そんなナチはいない。」


5

ドイツ人の子供が石鹸で遊んでいた

それを見た母親が言った
「坊や!アンネ・フランクで遊んじゃいけません!」


6

1937年ナチスドイツのオーストリア併合が噂される中
ムッソリーニは航空相ゲーリングの私邸に招かれた。
ゲーリングは そのとき大きなヨーロッパ地図を展示した。
ムッソリーニは ドイツと同じくオーストリアも赤く塗られているのを見て
「早過ぎないか」
と指摘するとゲーリングは
「いつかはこうなるということです。私は貧乏で
 そのたびに新しい地図は買えないので、その日にそなえて。」


7

ビールのジョッキに蝿が入った。
プロイセン人なら… ウエイターを呼びつけて替えてもらう。

バイエルン人なら… 蝿をどけてそのまま飲む。

シュバーベン人なら… 蝿をどけて、蝿についたビールをすすってから
              そのまま飲む。

<解説>
シュバーベン地方とはSTUTTGARTとかのあるあたり。山がものすごく深くて、
日本で言うと四国の真ん中みたいな人里はなれた所。


8

「ハイル=ヒトラー!総統閣下一大事です。イタリアが参戦しました。」
『そうか、では1個師団をもって制圧しろ』
「総統閣下そうではありません!イタリアが我々ドイツの側に立って
 参戦したのです。」
『なんだと、それはいかん!急いで3個師団を送りイタリアを守るのだ!』


9

「アウシュビッツ」とかけて「カナダ」ととく。
そのココロは、『天然資源の宝庫』。


10

ある田舎道をヒトラーを乗せた車が走っていた。
ある村で、運転手はにわとりをひき殺してしまった。
ヒトラーはみずから農家に謝りに出かけ、賠償金を支払った。

次の村では豚をひき殺してしまった。今度はヒトラーは運転手に
自分で謝りに行くように命じた。

しばらくすると、運転手は両手一杯に食べ物を抱えて戻ってきた。
ヒトラーは不思議に思って尋ねた。
運転手は答えた。
「いや、あっしは正直に言っただけなんですがね。
『俺はヒトラーの運転手だ。いま、ブタをひき殺したぞ!』ってね」


11

ヒトラーが占い師に尋ねた。「私はいつ死ぬかね?」
占い師「ユダヤ人の祝日の日にお亡くなりになるでしょう」
ヒトラー「ほう。どうしてそれが分かる?」
占い師「いつ総統が亡くなられても、
     その日はユダヤ人の祝日になりますから」


12

ヒトラーがゲーリングとともに列車で前線の視察に出た。
帰りは夜行列車。ある駅に停まった時のこと。

ゲーリング「ここはどのあたりですかね」
ヒトラー「こうすればわかるさ」
ヒトラーが窓の外に手を出すと、窓の外の誰かが手にキスをしてきた。
ヒトラー「ここはルーマニアだ」

次の駅で同じように手を出すと、唾を吐きかけられた。
ヒトラー「ここはチェコだ」

次の駅では、腕時計をもぎとられた。
ヒトラー「ここはポーランドだ」

次の駅では、何かを手渡された。爆弾だった。
導火線に火がついている。
ゲーリング「わかりますよ。ここはドイツでしょう」


13

ヒトラーは基地で兵士の検尿を視察していた。
指揮官の号令にあわせて一斉に、
1で皮をむき、2で放尿し、3で皮を戻した。
その一糸乱れぬ動きに感嘆し、ヒトラーは自ら号令をかけると言った。
「1! 3! 1! 3! 1! 3! 1! 3!」
その日、多くの兵士はタンパク尿と診断された。


14

東西ドイツの統一の話題を聞かれて、
フランスのミッテラン大統領が答えた。

「私は、ドイツが大好きなのです。ですから、

出来れば、ひとつより、二つドイツがあった方がうれしいのです」


15

 1944年
ヒトラーがある日変装して町に出て通行人に尋ねた。
「正直ヒトラーってどうよ?」
通行人は青い顔になってヒトラーを自分の家に案内し、
厳重に閉ざされた地下室に連れ込み、
誰にも聞かれないのを確認して言った。
「実はヒトラーの政策に賛成なんだ。」


16

ムッソリーニのリトリア訪問の記事に
必ず書かなければいけなかった文章。

「総統は、玄関に通ずる階段を若さあふれる大胆な足取りでのぼられた」


17

ミュンヘン会談でチェコの領有権を見事に手にしたヒトラーが
会談後チェンバレンにこう話しかけた。
「チェンバレン殿、この度の会談の成功を祝ってひとつ記念に
 あなたの山高帽を頂きたいのだが、どうだろうか?」
「とんでもない。だめです。」
 とりつくしまもない返事にヒトラーは機嫌を損ね声を荒げた。
「私は断固要求する!」
「・・・困ったな、この山高帽はチェコと違って私の物なのですよ。」


18

*ユダヤ系でナチスドイツから亡命した物理学者
フリッツ・ハウターマンスが同僚のドイツ人に良く聞かせたジョーク

「君たちは自分等を優秀というが、
 君等の先祖が森でイノシシ追いかけてたときに
 俺たちの先祖はもう小切手の偽造をしてたんだぜ」


19

「知ってるかい?ナポレオンが赤いマントを着ていたのはな、
自分が流血しても部下にショックを与えないためだったんだとさ」
「それでわかったよ。ヒトラーが何故褐色のズボンを穿いているのかが」


20

ドイツ占領下のパリ
パリの下町の下宿にやってきたナチの将校は下宿のおかみさんに
侮辱的な言葉を投げたのであった。
「この豚小屋いくらで貸すんだ?」
すかさずおかみさんはやり返した。
「そうさね、豚が1匹なら10フラン。2匹なら20フランだね」


21

「ヒトラーはわしの髪の毛をつかんで戦争にひきずりこもうとしておるな。
しかし、幸いわしはハゲておる」ムソリーニ


22

演壇でヒトラーがアジっている。

ヒトラー「民衆は豚だ!」


子供「父ちゃん、民衆って何?」
父「壇の上に立っている人さ」


23

はかばかしくない戦況に苛立って、ヒトラーが参謀本部に怒鳴り込んだ。

「我が軍の邪魔をするものは全て抹殺せよ!」


一人の将校が「ヤボール」と答えるやいなやヒトラーを射殺した。


24

とあるビアホールでの悲観論者 Aと楽天家 Bの会話。

A「俺たちは、気前良くウォルフガング・モーツァルトを、
  奴らにあげたのによ、 オーストリーの糞田舎者どものケチときたら、
  その返礼に、アドルフ伍長をよこしやがった」

B「だがな、フランスやロシアにモーツァルトをやってなかったのは、
  不幸中の幸いだな」


25

イギリス諜報機関報告 ベルリンより
1938年
「恐ろしいことにドイツは、ナポレオンのような指導者を手に入れた」

1941年
「哀れなことにドイツは、ナポレオンのような指導者を持ってしまっただ」


26

ヒトラーがフランスに勝って、ドーヴァー海峡の岸に立ち、言った。
「この忌々しい海を、どうやって渡ったらいいだろう」
ゲッベルスは答えた。
「ユダヤ人を連れてきて、紅海を渡ったトリックを聞き出しましょう」

強制収容所をくまなく探した末、モーセが見つかり、連れてこられた。
その時の問答。

「お前は、どうやって紅海の水を分けたのかね」
「一本の杖によってです」
「それだ!その杖はどこだ!」
「ロンドンの大英博物館です」


27

ヒトラー総統が、ある精神病院を視察に行ったときのこと。
病棟の患者たちは皆で一斉にナチ式の挙手で来訪者を迎えた。
ところが隅の方で2・3人の女性が挙手をしていなかった。
親衛隊がこれを見とがめて曰く。
「なぜ君たちは総統閣下に敬礼をしないのかね?」
実は彼女たちは看護婦だった。答えて曰く。
「私達の頭は狂ってはおりませんから。」


28

第2次世界大戦中のベルリン、おばさんの思わずもらした愚痴:
「戦争で生活が苦しくなったわ。まったくあの男一人のおかげでねぇ...」
「何? あの男とは誰のことか言ってみろ! 国家反逆罪で逮捕する!」
「チャーチルに決まってるじゃないの。
 あなたは誰の事だと思ったんですの?」


29

ヒトラーが、ある精神病院を視察に行ったときのこと。
病棟の患者たちはヒトラーがやってきたにもかかわらず何も反応しない。
そこで総統閣下は次のようにのたまった。
「私はヒトラーである!総統である!神をも凌駕する力を持つ、
 第三帝国総統である!」
これに対し、患者の一人が疲れた様子でヒトラーに言った。
「すぐ慣れるよ…我々も最初は皆そうだったんだよ」


30

記者「博士、このクローン技術が完成したならば、
   同じ人間が100人作れる、ということですか?」

博士「うーん、そうだね。理論的にはそうなるね」

記者「ヒトラーを100人作ることも可能ですね」

博士「コントでも演る気ですか?」


31

あるトルコ人一家5人がドイツ国境を流れる川にたたずんでいた。
川幅は広く流れは急だ。しかし、この川にはトルコ人が泳いで渡りきると、
『心身共に』ドイツ人に変身できるという伝説があった。
意を決してお父さんが川に飛び込む、何とか泳ぎきるとあら不思議!
金髪 碧眼おまけに長身の『カール』に変身しちゃいました。
それを見てお母さんも飛び込む。何とか泳ぎきると『マリーネ』に変身。
お兄ちゃんお姉ちゃんも泳ぎきり『ハインリッヒ』と『アンネ』に変身。
ところが末の弟が川の中程で溺れてしまいました。『たすけてぇ!』
その叫びを聞いた一家は溺れて沈んで行くの子供を見つめ

『 誰 が ト ル コ 人 の 餓 鬼 な ん か 助 け て や る も ん か 』


32

かの有名なバトル・オブ・ブリテンにて、ドイツ空軍はイギリス空軍
の奮戦により、深刻な兵力不足に陥った。
参謀「閣下、どうも損害が増えております。護衛機の不足が原因
    の模様です」
将軍「ふむ。それは問題だな。どうすればよいのだ」
参謀「Bf-110戦闘機を爆撃機の護衛から外すのです」
将軍「護衛機が足りないと今いったばかりではないのかね?」
参謀「Bf-110戦闘機を護衛しているBf-109戦闘機を爆撃機の
    護衛に回せます」


33

Q.フォルクスワーゲンにユダヤ人を100人乗せるにはどうしたらよいか?

A.運転席に1人、助手席に1人、後席に2人、あとの96人は灰にして


34

ナチ党員がレストランでトイレの場所を訪ね、ウェイターが答えて言った。
「左の奥に扉が二つあります。
 片方は『婦人用』と書いてあるので入ってはいけません。
 もう片方は『紳士用』と書いてありますが、入っていただいて結構です」


35

ユダヤ人がゲシュタポに捕まって取調べを受けている。

「強制収容所に送る前にお前にチャンスをやろう。実はおれは
 片目で義眼が入ってるんだ。どっちの目が義眼か
 言い当てたら釈放してやる。」

しばらく見て「左でしょう」
「おお、よくわかったな。精巧にできていて一目ではわからないという
 評判なんだが、どこでわかった。」

「左の方が暖かくて人間らしく感じたもので。」


36

ドイツ国会議事堂炎上事件のあと・・・
「パパ、誰が議事堂に放火したの?」
「ザース(SA-SS)兄弟さ」


<解説>
そういう犯罪人が当時ベルリンにいたらしい。


<類似ジョーク>

食事の時、子供が尋ねた。
「パパ、誰が議事堂に放火したの」
「エス、エス(食べろ、食べろ)」


37

Q.純粋アーリア人種であるための条件を述べよ

A.  ゲッベルスのように背が高く、
   ゲーリングのようにスマートで、
   ヒトラーのような金髪であること。


38

ナチスの捕虜収容所に捕えられているフランス軍兵士が
次のような手紙を家族に送った。

みんなへ

ここはきれいな収容所だよ。ここで管理しているナチスの士官はみな
立派な紳士だ。おいしい食べ物をたっぷり食べられるよ。それに、毎晩、
すばらいい娯楽を用意してくれるんだ。これ以上は望めないね。

あなたの息子

フランシス

追伸: ピエール叔父さんは昨夜、文句を言って射殺されました。


39

1940年、ドイツのフランスに対する勝利が決定的になったのを見て、
ムッソリーニはフランスに宣戦布告を行った。

「勝った、見た、来た」


40

絶望的な戦局に悩んだヒトラーは、
さる高名なジプシーの占い師にお伺いを立てることにした。
その占い師は、コインを投げて未来を占うと言う。

ヒトラーは尋ねた。
「表が出たらどうなる?」
「ソ連が勝ちます。」
「裏が出たらどうなる?」
「アメリカが勝ちます。」
ヒトラーは、なおも食い下がった。
「では、もし、コインが空中で浮いたらどうなる?」

占い師は答えた。
「そのときは、チェコスロバキアが勝ちます。」


41

ヒトラーの山荘でエヴァ・ブラウンが言った。

「私、あなたほど激しく怒る人は見たことないわ」
「そうかね。では、私より激しい怒りを見せてあげよう」

そういうとヒトラーは、電話を適当にダイヤルした。

「はい連隊本部」
「もしもし、ヒトラーはいるかね」
「総統閣下はここにおられない。君は誰だ?」

「いいかね」ヒトラーがエヴァに語りかけた。
「今の将校はさっきの電話が気に入らなかった。
 くだらないことで自分の仕事を邪魔されたくないんだ。さて次だ」

「…はい連隊本部」
「やあ、ヒトラーはいるかい」
「おい貴様。ふざけているのか。いったい誰だ!」

ガチャン。

「あなたの怒りはもっと激しいわ」
「そうかもしれない。じゃあ最後だよ」

「連隊本部だ!」
「ヒトラーだが、私に電話がなかったかね」
「いい加減にしろ!俺の貴重な時間を奪うんじゃ無い!!
 あんなチビの間抜け野郎のことで…」

ヒトラーの顔色を見ていたエヴァ・ブラウン。
「やっぱりあなたより激しく怒る人はいないみたいね」


42

あるところに乳母車工場に勤めている貧乏な男がいた
子供が出来たのだが、不況で乳母車を買えない
困った男は工場から乳母車の部品を少しずつ持ち出した

部品は家の納屋に隠していき、全ての部品がそろうと
男は人目につかないよう、夜納屋にこもって部品を組立初めた


組立が終わる頃に朝が訪れ、朝の光に浮かび上がったそれは
メッサーシュミットの戦闘機だった。


43

だいぶユダヤ人には住みにくくなってきたころのベルリン。

一人のユダヤ人の老人が、ぶつぶつ言いながら歩いている。
「総統のくそったれ! 総統のくそったれ!」

通りかかったナチス党員が、それを聞きとがめる。
「おいこらそこのユダ公!今なんて言った!?」

あわてるユダヤ人。

「ああいやいや、あんたらの総統のことを言ったんじゃねえんでさ。
 これはあっしたちの総統のことでね。
 あの馬鹿があっしたちをエジプトから連れ出したりしなけりゃ、
 あっしは今頃イギリス市民になってたかも知れねえのに」


44

東部戦線でソビエト相手に連戦連勝だったころのドイツ第三帝国。
ヒトラーがナポレオンの墓にやってきて言った。
「見よ、志半ばに倒れた英雄よ!
 私こそ、お前が成し得なかった偉業、
 ヨーロッパ統一を成し遂げた男だぞ!」  
すると地の底から声が聞こえた。
「では、イギリスも統一したのかね?」

「……それももうすぐだ」
「ならば、もうすぐお前も私のように
 地の底に横たわることになるだろう、兄弟よ」


45

ユダヤ人とピザの違い
ピザはオーブンに入れても騒がない


46

その写真にはナチスとソ連共産党の党員が一人ずつ、
制服に身を包み、党旗を掲げて写っていた。
キャプションにはこうある
「独ソ不可侵条約締結記念式典にて。
 (右がナチス党員、左がソ連共産党員)」


47

独ソ不可侵条約が無事締結にこぎつけた夜、それを祝ってクレムリン主催
でパーティーが開かれた。その会場で条約成立の立役者である両国外相が
互いの労をねぎらって会話に花を咲かせていた。

リッベントロップ「しかし、ヘル・モロトフ。一体なぜあなたのような教養に溢
れた方が共産主義者になったのです?私にはボルシェビキなど強盗の
一歩手前にしか思えませんよ」
モロトフ「(視線を自分の足元に落としつつ)ええ、まったくそのとおりですな」


48

戦後オーストリアのレストランで、
ユダヤ人がウェイターに、
「ナントカシュトラーセ(ナチの機関紙)を持ってきてくれ」
「それはもう置いてませんよ」

つぎの日もまたそのつぎの日も同じ質問をする。
「なぜ同じことばかり聞くんですか?」
との問いにユダヤ人は、
「それがないことを確かめたかったのさ」


49NEW

第二次大戦下のドイツ。

ある町のカトリック教会にナチ党の役人がやってくると、司祭にこう
告げた。

「この度、ドイツ国民すべてが党への忠誠心を忘れないように、あら
ゆる公共の場所で総統ヒトラーと国家元帥ゲーリングの肖像を掲げる
こととなった。その法令に従い、この教会の礼拝堂にもお二人の肖像
を掲げるように」

その次の日曜になって、教区の信者が教会に礼拝にやってくると、あ
ろうことかキリストの磔刑像の両側にヒトラーとゲーリングの肖像画
が掲げられているではないか。あまりの事に信者達は言葉もなかった
が、先日命令を告げに来た役人だけは司祭が命令に従ったことに満足
して意気揚揚と帰っていった。

そこに現れた司祭は、役人が帰っていくのを見送ると説教壇に上がっ
て、呆然の呈を示したままの信者達に向かって厳かに説教を始めた。

「今日は皆さんに、主イエス・キリストの最後のときのお話をいたし
ましょう。茨の冠を戴き、十字架を背負い、ゴルゴダの丘まで登って
きた主イエス・キリストは、2人の強盗と共に磔に…」


50NEW

第三帝国絶頂のある日のお話。
とある町にユダヤ人の老人がいた。
彼は、毎朝の散歩のついでに、フェルキッシャー・ベオバハターを
街角のスタンドで買うのが習慣だった。
ところが、彼は、新聞を買って一面をざっと眺めるなり、
すぐさま脇のゴミ箱に放り込んでしまうのだ。
流石に不審に思ったスタンドの店員は、ある日、
意を決して老人に話しかけた。
「おい爺さん。アンタ、なんだって毎日毎日新聞をろくに読まないで
 捨てちまうんだ?」
「ああ、若いの。ワシは死亡記事を探しとるんじゃよ」
「なにいってんだよ。死亡記事なんか、一面に載るわけないだろ?」

「な~に。ワシが探してる奴は絶対に1面に載るはずなんじゃよ」


<解説>
フェルキッシャー・ベオバハター=ナチス機関紙


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