共産圏関連ジョーク 201~300

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201

東ドイツにて
「もはやこの国には本当の共産主義者はいません、
もう共産主義者はアメリカの大学にしか存在しないのです」


202

幹部「配給の具合はどうだ」
担当者「はい、幹部同志! 作業は順調にすすんでおります」
幹部「ウソをつけ!今店を見てきたが何も食料がない!
    行列になってるぞ」
担当者「はい、幹部同志! ですから順調に行列を作っております…」


203

革命直後の市電の中で
 「次はカールマルクス大通り~」と車掌が駅名を告げる
 「旧フォンタンナヤ通」としたり顔で一人の乗客が後を追う。
 「次は赤い十月通り~」
 「旧ナヴェールジュナヤ通」とまた先ほどの客が。
  怒った車掌、乗客をたしなめて
 「黙れ、同志旧ユダ公!」


204

同志!アナルセックスはアメリカ帝国主義の堕落かね?

はい!ですから。アルバート通りでもやっております!

同志!わしも一度、やりたかったんよ・・。


205

アドルフ・アイヒマンはニュルンベルク裁判で死刑を宣告された。
通例に従い、彼に処刑前に希望することを問うと、
彼はユダヤ教への改宗を申し出た。
これを聞いた者は大変に驚いた。なぜなら、
ユダヤ教に改宗するという事は、ユダヤ人になる事と同義だからである。
何故かと問われたアイヒマンは、薄笑いを浮かべて答えた。

「そうすれば、また一人ユダヤ人が死ぬ事になるからです」


206

フルシチョフの最大にして唯一の業績、それは
「スターリンに粛清されなかったこと」


207

共産国における悲観主義者と楽観主義者の違い。
「今は最悪だ。もうこれ以上悪くなる余地はない」というのが悲観主義者。
「大丈夫、まだまだ余地はある」というのが楽観主義者。


208

方角を見失ったときはどうするのか?

近くの木に登って鉄道線路を探す。そして貨物列車の通過を待つ。

貨物が満載なら東向きに進んでるし、空荷だったら西向きに進んでる


209

「中国としては核の脅威についてどのように考えているか?」
毛沢東
「あんなもの怖くも何ともない。一発で100万死ぬとして、
100発落ちても一億人だ。まだ九億人も生き残っている。」


210

モスクワの精神科にて
「先生、わけがわからんのです。どうも近ごろ、考えること、言うこと、
 することがみんな違ううんですよ」
「それは私の領分じゃないな」と医者。「いちど秘密警察に行ってごらん」


211

「我々の勝利はすでに地平線上に見えているのだ!」
とフルシチェフは宣言した。聴衆の一人が質問する。
「書記長、地平線ってなんですか?」
「辞書を引いてみたまえ」とフルシチェフ。
家に帰って辞書を引いてみた。
「ちへいせん 地平線 天と地を分かつ可視線。
 永久に視者との位置を等距離に保つ」


212

モスクワの政治集会で幹部が
来るべき共産主義社会における幸福な生活について語る。
「残念ながら我々の世代はおそらく真の共産主義社会の生活というものは
 体験できないでしょう。しかし、若者たちは必ずや、この世代を生きること
 ができることでしょう」
一人の老人が感慨深げにうなづいた。
「うん、こいつは、近ごろの若いもんにはいい罰だ」


213

フルシチェフ暗殺未遂事件
犯人のイワンが警察の取り調べを受ける。
「それにしてもだらしない男だよ、おまえは。
 あんな近距離から打ちそこなうなんて」
「私がピストルを抜いた途端、周りの連中が飛びかかってきたんです」
「なるほど、人民が書記長を救ったわけだ」
「いえ。みんな口ぐちにわめくんです。
 『おれにやらせろ、おれにピストルをよこせ、おれがやる!』って」


214

モスクワの報道は三つのカテゴリーにわかれている。
すなわち「真実」「たぶん真実」及び「真実性のないもの」の三つである。
第一のカテゴリーには時報、第二のカテゴリーには天気予報、
そして第三のカテゴリーには他の全てが含まれている。


215

モスクワでの選挙
選挙人は受付で閉じた封筒を一通ずつ渡され、そのまま投票箱に入れる
ように指示される。 一人の労働者が投票箱に向かいながら封筒を開けよ
うとした。選挙管理人があわててやってくる。
「なにをしているんだ、ばかもん!!」
「何が書いてあるか、ちょっと見てみたかったんですよ」
「貴様は、我が国の選挙が秘密選挙だってことを知らんのか」


216

フルシチェフ政権のもとで『非生産的分子』は首都を立ち退かされることに
なった。この措置は主として老人に適用された。
ある日フルシチェフののもとに年老いた昔の小学校の先生が訪ねてきた。
フルシチェフは先生が自分を覚えていてくれたことにいたく感動した。
「お役に立てそうですな」と独裁者は親切に語りかける。
「立ち退きの件ならどうかご心配なく」
「いいや、そんなことはどうだっていい。わしは年寄りだし、どっちみちそう
長くは生きられん。たった一つ、お願いがあるんじゃ。わしがあんたの先
生だったってことを誰にも言わんでほしいんじゃよ」


217

モスクワの警察署に一人の男がやってきてこう届け出た。
「お巡りさん、アメリカ人が私の時計を盗んでいきました」
「アメリカ人?ロシア人の間違いだろ」
「あ、それ、あんたが言ったんですよ、お巡りさん」


218

モスクワの大学で学生がテストを受ける。
「資本主義はいかなる状態にあるのか?」
「資本主義は絶壁のふちに立っています」
「よろしい。では共産主義はいかなる状態か?」
「共産主義は、資本主義より一歩進んだ社会です」


219

フルシチェフがロンドンを訪問した日。
あるイギリス貴族が居間の暖炉の前の安楽椅子に身を沈め、
ブランデーをなめながら新聞を読んでいる。突然、大砲の音。
卿は執事を呼んで尋ねる。
「ジョン、あの砲声はなんだね?」
「ソ連書記長 フルシチェフが到着したのでございます、サー」
しばらくたって、もう一度砲声。卿はまた執事を呼んで尋ねる。
「ジョン、始めのは当たらなかったかな?」


220

忠勇なる兵士イワンはチェコスロバキアから祖国ソ連に帰還した。
「どうだった、イワン。あっちでは反ソ連主義者をこの目で見たかい?」
「うん、チェコは 反ソ連主義者だらけさ」
「ところで友達のアンドレイはどうした。なんで帰ってこないんだろう?」
「ああ、アンドレイか。あいつは残されているよ。何しろ 反ソ連主義者を
 見なかったもんだから」


221

ブレジネフ曰く「わが国にジョークなど必要無い。
          なぜなら、わが国の存在自体がジョークだからである。」


222

独ソ外相会談の途中に開かれたカクテルパーティーでの一幕
リッベントロープ「しかし、あなたのような知性的な人物がなぜボルシェビキ
          などになったんです?
          私にいわせてもらえれば奴らは強盗
          の一歩手前の連中ですよ?」
モロトフ(視線を足元に落とし)「いや、まったく貴方のおっしゃる通りです」


223

モスクワの酒場で一人の男がウォッカをあおり、こう言った。
「俺たちの国は戦車も作ったし、
 水爆も爆発させたし、
 宇宙にロケットまで打ち上げた。
 なのになんで俺たちは
 こんなに貧しい暮らしをしてるんだ?」
傍らの男がこう言った。
「戦車を作り、水爆を爆発させ、宇宙にロケットを打ち上げたからさ」


224

人民日報について
「正しいのは日付だけ」


225

神は、社会主義国の国民に対して、
賢さ
誠実さ
党派性
の3つの資質を用意した。
しかし、ひとりに3つ全てを同時に与えることはなかった。
つまり、賢くて誠実な人間は、共産党を信用しない。
誠実で共産党に忠実な人間は、賢くない。
共産党に忠実で賢い人間は、誠実でない。


226

モスクワ大学での授業。
「米帝国主義者は中性子爆弾なる新型兵器を開発中である。
これを投下されると、建物は無事だが、生き物はみな死んでしまう。」
「先生、この国は、商店は全て無事で商品がありません。
どういう新型兵器が投下されたのでしょう。」


227

モスクワの労働者がアメリカを訪問した際、
ニューヨークの平均的労働者の家を見学した。

「台所、居間、寝室、子供部屋、トイレ・・・。
 我々の家にも全てあるな。
 部屋の仕切りはないが。」


228

クレムリンで会議が行われた。
「今日の議題は、2つある。
1つめは、わが国に蔓延する汚職、腐敗、癒着を
いかに根絶するかということ。
2つめは、そうした後で我々がどうやって生きるかということだ。」


229

1970年代、政府高官イワノフ氏の食卓にはキャビアがあり、
隣人の不満を買った。
1980年代、政府高官イワノフ氏の食卓には肉があり、
隣人の不満を買った。
1990年代、政府高官イワノフ氏の食卓にはパンがあり、
隣人の不満を買った。



230

ある地方書記がモスクワの党本部に呼び出され、査問を受けた。
「君は党の方針に対して、動揺があるようだね?」
「はい、党の基本方針と一緒に動揺しています。」


231

フィンランドからの旅行者が、夜のモスクワで
道にできた穴に足をとられて転んだ。

助けに来た警官に、彼は言った。
「フィンランドでは、こういう危険な場所には赤い旗を立てて
 注意をうながすものだが。」
「国境を越えるとき、赤旗を見ませんでしたか?」


232

問題「世界最大の国家は?」
答「ウクライナだ。首都はモスクワにあり、収穫はカナダで行い、
  刑務所はシベリアにある。」


233

「先生、民主主義と、社会主義型民主主義の違いを教えてください。」
「一口で言うと、椅子と、電気椅子の違いみたいなものだ。」


234

ボン発キエフ行きのルフトハンザ航空機が、着陸態勢に入った。
「乗客の皆様、当機はまもなくキエフ空港に着陸いたします。
ドイツとの時差は、30年と1時間です。」


235

国外を旅行したい若者が、党員、スポーツ選手、軍人に相談した。

共産党員「ぜひ党で働きたまえ。
       社会主義友邦を訪問する機会が得られよう。」
スポーツ選手「選手になりたまえ。
         4年に1度、オリンピックで海外に行ける。」
軍人「兵士になりたまえ。12年に1度、戦車で国外に出られる。」

<解説>
1944年 独ソ戦でソ連猛反撃
1956年 ハンガリー動乱
1968年 プラハの春
1980年 アフガニスタン内戦本格化


236

あるロシアの図書館で。
「時刻表を探しているんだが?」
「時刻表なら「フィクション」の棚にありますよ」


237

ナンシーの元にモスクワへ行った記者の恋人から手紙が届いた。
しかし、中を開けると手紙はなく、代わりに細長い紙片が入っていた。
紙片はこう書かれていた。
「あなたの恋人は、あなたを今も変わらず愛しています。
 しかし、彼はそれ以外の多くを語りすぎるのです。検閲官」


238

あるジャーナリストが、モスクワから手紙を送ることを約束した。しかし、
検閲が考えられるので手紙の文面とは別に、満足できたなら黒インク、
不満なら青インクで書き送る、と取り決めた。
数ヶ月後、ジャーナリストから手紙が届いた。
手紙は黒インクで綴られていた。
「友よ、この国の現状は素晴らしいものだ。物は溢れ、治安もいい。
 ただ一つの欠点はどうしても青インクが見つからなかったことぐらいだ。」


239

モスクワの街頭にて。
「今度「プラウダ」が懸賞つきで政治ジョークを募集するらしいぜ」
「へえ、一等賞はなんだい?」
「シベリア送りさ」


240

ラジオ・アルメニアに寄せられた質問
「任意の資本主義国、例えばベルギーに共産主義政権を樹立することは
 可能でしょうか?」
「可能です。しかし、あなたはベルギーになんの恨みがあるのですか?」


241

「プラハの春」が終わったばかりの頃の酒場で。
5人の男がいた。彼らはめいめい物思いに耽っていた。
一人は、深くため息をつき、
一人は悲しげなうめき声をあげた。
一人は絶望したというように首を振り、
一人は両目いっぱいに涙を溜めていた。
 最後の男が、びっくりして叫んだ。
「おいっ、こんな所で政治を語るのは危険だぜ!」


242

モスクワには3つ空港があると言われています。
国内線用のSVO1、お馴染み国外線用SVO2、
そして、西ドイツの学生が勝手に軽飛行機で降り立った
赤の広場近くの広場“SVO3”。


243

ある町での出来事。
 男「じいさん、何やってんだ?」
老人「わしもお迎えが近くなったから、天国に行った時のために
   ヘブライ語を勉強しとるんじゃ」
 男「へぇ、あんた、自分が天国に行けると思ってるのかい?」
老人「まぁ、わしも、どちらに行くのかはわからん。じゃが、
   地獄に行くことになったとしても大丈夫じゃ。
   わしはこの通りロシア語が話せるでな」


244

スターリン時代のある町中、ひとりの老女が肩を落として歩いていた。
男「お婆さん、しょげることはないさ。今は一時的に大変だけど、
  やがて共産主義になれば・・・」
老女「驚くもんかい。あたしゃ包囲網を耐えてきたんだからね。
    あんたの言う共産主義とやらだって耐えてみせるよ」


245

A「共産主義を学ぶには何処がいいかね、やはりモスクワかね?」

B「馬鹿言っちゃいけないよ。ロシア人はみな東ドイツに行くのさ」


246

おじいさんが孫を抱きながら話しかけた。
「わしの子供の時は、大きくなったら軍人になりたかった。
お前のお父さんは宇宙飛行士になりたかった。お前は大きくなったら、
何になりたいかな」
「ぼくは日本人になりたい」


247

レーニンがスターリンの支配するソ連を見て言った。
「こんなのは私の目指した社会主義ではない!」
かれはすぐにとっ捕まった。

次にマルクスが見て言った。
「この国はしっかりと共産党宣言を読んだのか?!」
彼もまたすぐにとっ捕まった。

そして空想的社会主義者のオーウェンが見て言った。
「この国で真に平等なところは収容所の監房の中だけ・・・・」
最後まで言う事もなく捕らえられた。

最後に、バブーフが見て言った。
「おお!この国は理想的な方法で革命を達成した!」
・・・・当局の男たちは、しばし顔を見合わせ、そしてピストルを抜き・・・・・・。


248

40年代末期、ワルシャワにやって来た田舎の爺さん、
道に迷って、パトロール中の警官に道を尋ねる。
爺「すまねの・・ピウツルスキ横丁にはどう行ったらええかの?」
警「ああ、スターリン横丁の事か?それだったらここをまっすぐ行って・・・
   10月革命広場の手前を右に」
爺「10月革命広場って・・・どこだや?」
警「ああ、解放以降名前が変わっちまったんだよ。
  確か前はコシューシェコ広場だったな」
爺「何だかさっぱり分がんねけど、とりあえずありがと・・・」
約30分後、警官、ヴィスワ川に掛かる橋からうつむいて川面を見つめる
件の爺さんを見つける。
警「おーい爺さん一体どうしたんだい?
爺「あ、さっきの巡査さん。いや、ただヴォルガ川を見てただけだなす。」


249

中ソ関係が悪化しつつあったころ、モスクワを訪問した周恩来首相の歓迎
レセプションで、フルシチョフ第一書記がこうあいさつした。
「彼も私も現在はコミュニストだが、根本的な違いが一つだけある。
 私は労働 者の息子でプロレタリアートだが、彼は大地主の家に
 育った貴族である」
周首相は顔色ひとつ変えず、やおら壇上に立ってこう述べた。
「確かに私は大地主の出身で、かつては貴族でした。
 彼のように労働者階級の出身ではありません。
 しかし、彼と私には一つだけ共通点があります。それは、
 二人とも自分の出身階級を裏切ったということであります」


250

ノボトニー夫妻が会話をしている。
「今夜はどこにも行かなかったのかい?」
「ええ、フィガロの結婚に誘われたけど、知らない人の結婚式に出席して
 でしゃばりだと思われたくないから断ったわ」
「そんなことをいうから、お前はいつまでも大統領夫人らしくないと
 言われるのだ。 そういうときは祝電を打っとくものだ」


251

A 「精錬潔白でまじめな人を買うことはできるか?」
                        
B 「買うことはできないが、売ることなら簡単さ。」


252

「バルト三国って知ってるかい?」
「ああ、親会社から独立した奴らだな」
「ブルガリアって知ってるかい?」
「ああ、親父を追い出した奴らだな」
「チェコスロバキアって知ってるかい?」
「ああ、離婚した奴らだな」
「ソビエト連邦って知ってるかい?」
「ああ、破産して一家離散した奴らだな」
「新ユーゴスラビア連邦って知ってるかい?」
「ああ、子供の親権を取れなかった奴らだな」


253

ソ連軍のパラシュート部隊が降下訓練を始めようとしていた。

上官「説明は理解したな?では、君から飛び降りたまえ」
新兵「上官同志!もしパラシュートが開かなければどのようにすれば
    よろしいのでしょうか?」
上官「その時は予備のパラシュートを開きたまえ」
新兵「では、予備のパラシュートが開かなかったら
    どのようにすればよろしいのでしょうか?」
上官「その時は私のところに来たまえ。新しい装備一式を用意しよう」


254

シベリアの某工場にて・・・・・・

労働者達は残業こそ強制されなかったので定時には工場から引き揚げて
いたが、 なにせ宿泊所は100年前から使っているというタコ部屋、当然暖
房設備は無きに等しい。 寒さに耐えかね、とうとう彼らは工場長同志に対
してストライキをほのめかした。

一方、モスクワの工場管理局の西シベリア部長同志は、
その工場長同志に対し、
「近頃生産高が落ちている。抜本的な解決を行わなければ
 君もそこで労働者の仲間入りだ」
とえげつない励ましを行った。

上と下から板ばさみにあった工場長同志はこれらの問題を一挙に解決
すべく、暖房をつけることにした。 そう、工場に。

労働者達は、寒い夜は徹夜して工場で働きましたとさ。


255

大統領選挙に投票に来た知識人が質問された。

あなたの好きな作家はだれですか?
ヴラジーミル・ヴラジーミロヴィッチ・ナボコフです。

あなたの好きな詩人はだれですか?
ヴラジーミル・ヴラジーミロヴィッチ・マヤコフスキーです。

では、あなたの好きな政治家はだれですか?
何回聞けば気が済むんだね?!


256

死が迫ったレーニンをスターリンが訪れる。
ス「同志ウラジミール・イリイチ、あなたが倒れた時には私に権力を
  お譲りください。必ずや共産主義の理想を達成して見せます」
レ「しかし君は民衆に人気がない。民衆の大部分は君について
  行かないのではないのかね?」
ス「ご安心をウラジミール・イリイチ。私について来ない民衆はあなたの
  後について行くのですから」


257

ソ連の警官二人が押収された爆弾三個を警察署へと運んでいた。
警官Aは二つ、警官Bは一つの爆弾を運んでいた。
警官A「おい!そんな乱暴に扱うな!爆発させたらどうするんだ!」
警官B「大丈夫さ。
     署長には『押収した爆弾は二個だけだった』と言えばすむさ」


258

書記長の資格
1.前書記長が死ぬ事
2.身体を支えてもらわずに3歩歩ける事
3.耳打ちしてもらわずに3語話せる事


259

カーター・ブレジネフ会談
カ「私はアメリカの勝利を確信している。君もそろそろ諦めたらどうだね。」
ブ「私もそう確信している。
  しかし国民はソ連の勝利を確信しているのです。」


260

「同志スターリン!大変です!ドイツ軍がウクライナへやって来ました!」
スターリン曰く「すぐに追い返さなくてはいかんな」
「同志スターリン!大変です!日本軍がシベリアへやって来ました!」
スターリン曰く「すぐに追い返さなくては可哀相だな」


261

ある日のレーニンの演説
「10年後、わが国の国民は共産主義の素晴らしさを知るであろう」
しかし結果はそうはならなかった。
ある日のゴルバチョフの演説
「10年後、わが国の国民は共産主義の素晴らしさを知るであろう」
結果はそのとおりになった。


262

ついにロシアvs中国の全面核戦争が勃発した。
「同志ブレジネフ!大変です!
 中国の核ミサイルがモスクワへ向かってます!」
「心配するな。あれはわが国の技術援助で作ったものだから」


263

地獄巡りツアーで観光客がガイドに聞いた。
「ヒトラーは糞尿の中に首までつかっているのに、なぜスターリンは
 腰までしかつかっていないのですか?」
「といいますのは、スターリンはレーニンの肩に這い上っているからです」


264

チェカ長官フェリックス・ジェルジンスキーは大の子供好きであった。
彼の母親はこう証言する。
「若い頃のフェリックスは本当に子供が好きで、
 すぐに射殺したりしませんでしたわ」


265

大統領選挙前、チュコト半島のチュクチ人のもとへ
モスクワから無償で人道援助物資が届けられた。

中身は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、肉の缶詰だった。
チュクチ人はラジオをつけてみた。
そこではプーチンが話していた。

チュクチ人はテレビをつけてみた。
そこにはプーチンが出演していた。

チュクチ人は新聞を開いてみた。
そこには、ページごとにプーチンの顔写真があった。

雑誌を開いても――同じだった。

チュクチ人は動揺に震えた。
缶詰を開けるのが恐ろしかったのだ。


266

問「キリスト教と社会主義の共通点は何か?」
答「キリスト教は清貧を説き、社会主義はそれを実行した」


267

レーニンは、どうすればこの国を統治できるかを示した。
スターリンは、いかにして統治すべきかを示した。
フルシチョフは、どんな馬鹿でも統治するそぶりのできることを示した。
ブレジネフは、全ての馬鹿が統治できるわけではないことを示した。
ゴルバチョフは、馬鹿でなくともいかに統治が難しいかを示した。
エリツィンは、結局この国は統治できないことを示した。


268

フルシチョフ時代の政治キャンペーン
  “アメリカに追いつけ追いこせ!”

エリツィン時代の政治キャンペーン
  “アフリカに追いつけ追いこせ!!!”


269

モスクワで・・・
判事が思い出し笑いしながら、廊下を歩いてくる。
すれ違った別の判事が
「同士、随分楽しそうだね?」
「いや、いま傑作なアネクドートを聞いたもんでね」
「ほう、それは是非聞かせて欲しいね」
「残念ながら、そうはいかんよ。
 今そいつに20年の強制労働を言い渡してきた ところだ」


270

1ルーブル紙幣と定価1ルーブルのプラウダとの違いは何か?

プラウダなら、一切れのニシンを包むことができる。


271

ポツダムにて。
チャーチル・トルーマン・スターリンが
それぞれのシガーケースを披露し合った。
チャーチルのシガーケースは、純金製で次のような献辞がある。
「我が老ウィニーへ。ロータリークラブ」
トルーマンのシガーケースもまた純金製だ。
「親愛なるハリーへ。民主党」
そこでスターリンも自分のシガーケースを披露した。純金製で大きな
宝石がはめ込んであり、次のような献辞が書いてある。
「我らが親愛なるウィンディッシュグレーツ伯爵へ。
 ウィーン・ジョッキークラブ」


272

ルーマニアで大洪水があった。
世界各国から義捐金が送られてきた。
アメリカからは2000万ドルおよび大勢のボランティアが駆けつけた。
日本からは1000万ドル。
ロシアから送られてきたのは10万部の「水泳教程」。


273

ドイツ民主共和国は、人類史の各発展段階からなにを受け継いだか。
原始社会から─文化
古代社会から─奴隷制
封建社会から─身分制
資本主義から─搾取
社会主義から─名称


274

モスクワの大通りを反中国デモが行進する。
「中国民族主義を打倒せよ! 毛一派の反ソ宣伝を打倒せよ!」
一人の老中国人が不運にもデモ隊の目にとまった。
たちまち取り囲まれる。
デモの指導者が老人のえり首をつかんで、どなりつけた。
「この、ユダ公め!」


275

立派な社会主義者は死んでからは社会主義者の天国に入るのだそうだ。
ある日一人の老人が天国の入り口で番人の審査を受けていた。

番人 「お前の父親は生前何をしていた?」

老人 「実業家でした。」

番人 「ふん、資本家か。で、母親は?」

老人 「商人の娘でした。」

番人 「プチ・ブルだな。お前の職業は?」

老人 「著述業です。」

番人 「どうせ資本家のたいこもちだろ?お前の嫁は?」

老人 「貴族の娘でした。」

番人 「ああ、ダメだダメだ。とても入れるわけにはいかん。
     ところでお前の名前は?」

老人は静かに答えた

老人 「・・・カール・マルクス。」


276

ある夫婦が動物園に行った。
「ごらんなさいな」妻が叫ぶ「なんておかしなガチョウなんでしょう」
夫がたしなめる。
「またそんなことを。おまえ、あの鳥はガチョウじゃないんだよ。
 ペリカンって いうんだ」
夫は続けて言う。

「あれからインクが造られるんだ」


<解説>
ペリカンインクのことかと思われます


277

ついに人類は金星に到達した。到達第一号はソ連が獲得した。
宇宙飛行士は健康状態良好で地球に帰還した。
フルシチョフが尋ねる
「どうだった、同士? 金星で生きていけそうかな?」
「いいえ、無理です。あそこも」


278

ある党員がバーに入ってきた。
肩にはオウムが乗っている。
マスターが話しかける。
「よう! 今日はめずらしいのをつれてきてるじゃないか」

「まあな」と、オウムが答えた。


279

あるロシア人がテレビをつけると、ブレジネフが演説をしていた。
しばらく耳を傾けたものの、退屈だったのでチャンネルを回すと、
ここでもブレジネフが演説をしている。
そして、次のチャンネルにも、その次のチャンネルにも、
ブレジネフが出てくるのであった。
男は最後のチャンネルに合わせた。すると、画面にKGBの職員が現れ、
人差し指を突きつけて、
「もう一度このチャンネルに合わせてみろ、懲役5年だ!」


280

フランスを訪れたソ連の経済学者が、フランスの蔵相に向かって言った。
「貴国の経済はひどい状態ですな。こんな貧困をみるのは初めてですよ」
「おっしゃる意味が分かりませんね」と蔵相は答えた。
「我が国の商店にはあらゆる種類の商品が山と積まれていますが」
するとソ連の経済学者が言った。
「しかしですな、一人として手が出せないようなありませんか。
 貴国に滞在中、私はただの一度も、人々が行列しているところを
 見かけませんでしたよ」


281

ポーランド経済と日本経済の共通点

どちらの国でもズロチでは何も買えない。


282

Q.コメコンはどのように機能しているか?

A.極めて良好、かつ簡潔に機能している。
われわれはルーマニアにおいて煉炭を生産する。
この煉炭をわれわれはハンガリーに輸出する。
煉炭のかわりにわれわれはハンガリーからバスを輸入する。
このバスをわれわれはブルガリアに輸出し、
バスのかわりにブルガリアから豚肉を輸入する。
この豚肉でわれわれはハムとベーコンとソーセージを生産し、
それをチェコスロバキアに輸出する。ハムとベーコンとソーセージの
かわりにわれわれはチェコスロバキアから機械を輸入する。
この機械をわれわれはポーランドに輸出する。
機械のかわりにわれわれはポーランドから船舶を輸入する。
この船舶をわれわれはソ連に輸出し、
船舶のかわりにわれわれはソ連から石炭を輸入する。
この石炭でわれわれは煉炭を生産する。
この煉炭をわれわれはハンガリーに輸……。


<解説>
特定の国との等価物々交換だから、より以上の収益が出ない。



<類似ジョーク>
「コメコンの各国はぐるり輪になってお互いの乳房に吸い付く雌牛だ、
 ミルクを飲んでいるのにどんどん痩せて行く」

<類似ジョーク>

「昔、ある国の国王が亡くなって、王子が即位しました。
前王によく仕えた大臣を新国王は疎み、大臣に死を賜りました。
王墓のなか、前王の棺の間に閉じ込められることになった大臣に、
最期の望みを訊ねると、
『前の国王にいただいた愛馬と一緒に葬られたい』
と応え、望みは叶えられました。
何年か後、王は大臣の息子を重く用いるようになり、かつて殉死させた
大臣を手厚く葬りなおそうと考えました。前王の墓を掘りかえすと、
なんと、大臣とその愛馬がともに生きていたのです。
なぜ、何年ものあいだ、何もない墓の中で生きていられたのかという
問いかけに、大臣はこう答えました。
『私は愛馬の糞を、馬は私の糞を食べて生きながらえたのです、王よ』


283

ルーマニアの洪水では欧米や日本、ロシアからの援助があった。
米国からのドルは道路を復旧させた。
日本からの円は新しい橋になった。
ロシアからのルーブルは尻ふき紙になった。


284

ある報告会で。
「同士諸君、今やわが国のパイプの生産は2.8%上昇しました。
 この輝くべき成果は・・・」
ここでヤジが入る。
「トイレットペーパーは、どうなんだ?」
次の委員の報告。
「わが国の事務用ピンの品質があがりました。
 今までは100個のうち90個に欠陥が出ていましたが、
 バネの強度が・・・」
ここで、再びヤジが飛ぶ。
「トイレットペーパーはどうなった!」
その次の委員の報告が始まった。自転車の生産台数が、
チェーンの生産が追いついた事によって、
月間3500台から4000台に上昇したというところで、
更に大きな声でヤジが飛んだ。
「かんじんのトイレットペーパーはどうなってるんだ!」
報告者が、かっとなって叫んだ。
「うるせぇ!ケツでもなめてろ!」
答えが返ってきた。
「バカ言え、そんな事は、一時しのぎの解決にしかならないぞ」


285

中国が世界中を敵に回して戦争をした。
しかし中国軍は連戦連敗しついに北京が陥落した。
そこで世界各国は中国政府に対し降服を呼びかけることにした。

 まずロシア政府が言った。
「さっさと降服したまえ。これ以上の抵抗は無意味だ。」
 しかし中国政府は言った。
「我々は降服などしない。後100年は戦うことができるだろう。
君の所の財政はどうなのかね。」
 ロシアはあきらめた。

 次に日本政府が言った。
「降服してくれれば復興を援助しよう。」
 しかしその言葉を中国政府は嘲笑った。
「なにを馬鹿なことを。君の国は勝とうが負けようが、
我々に永遠に賠償金を払い続けることになっているのだ。」
 日本は泣き寝入りした。

 今度はEU諸国が言った。
「降服したまえ。それが中国人民の幸福に繋がる。」
 それに対し中国政府は逆に訊ねた。
「では貴国はわが国の移民を更に受け入れてくれるのですね。
とりあえず一国に付き300万人ほど。」
 EU諸国は前言を撤回した。

 業を煮やしたアメリカ政府が言った。
「さっさと降服しろ、さもないと核爆弾を落すぞ。」
 それに対し中国政府は冷静に答えた。
「そんな脅しは怖くない。核爆弾一発で100万人死ぬとして、
100発落ちても一億人死ぬだけだ。まだ11億人残っている。」
 アメリカはさじを投げた。

 結局主要国がそろってあきらめた後、
そこに末席に控えていたイスラエル政府が出てきて曰く。
「早く降服したまえ、さもないと毛沢東を生き返らせて、
貴国に送りつけることになるだろう。」
 中国政府は震え上がった。
「わかりました降服します。それだけは止めていただきたい。」


286

あるアメリカ人が友人に語った。
「東ドイツに製造期間がべらぼうにかかるハンドメイドの
 名車があるってんでさっそく注文してみたよ。」

注文を受けた東独の自動車工場は騒然とした。
「まさかアメリカ人がトラバントを注文してくれるとは!」
工場の威信をかけて製造に取り組んだ結果、程なくして
トラバントはアメリカ人のもとに届いた。

トラバントを受け取ったアメリカ人は興奮しながら友人に語った。
「東ドイツの工場ってのはすごい良心的なんだな。
 なにせ本物が届く前に紙製の模型を送ってきてくれたんだ。」


287

ソヴィエトが生み出した最強の兵器とは何か。
 偉大なるスターリンである。
この定義に基づきスターリンのクローンを弾頭とするICBMが開発された。
だがこれを使用することはトロツキーの世界革命論の実践に他ならず
スターリンは本計画のICBM部門をあぼーんした。
無論、スターリン死後にはクローン部門もあぼーんされた。


288

「共産主義ってのは、船旅に似てるな。」
「どんなところが?」
「展望だけは素晴らしいんだが、どこに向かってるんだか
 さっぱりわからない。その上吐き気がする。おまけに降りられない」


289

Qアクシデント(事故)とカタストロフィーの違いは?

A主席以下共産党指導者を乗せた飛行機が墜落することがアクシデント。
 そいつらが無事救出去れることがカタストロフィー。


290

プラハにて

「奴等なんて火星にでも飛んでっちまえばいいんだ。」
「こら、何てこと言うんだ。」
「なんだと?」
「火星は近すぎる。」


291

国連総会にて
ソ連代表「昔フルシチョフがミサイルをホットドックを作るように
沢山作っている、と此処で演説した」
「だが今、我々はホットドックを作ることすら出来ません」
暫くしてソ連は崩壊した。


292

Q.ソ連党書記長と栓抜きの違いは?
A.とりあえず栓抜きは生活の役に立つ。


293

 ポーランドの反ロシア感情を表すアネクドートとして
神様「汝の願いを3つかなえてやろう」
ポーランド人「それなら、中国に我が国を攻めさせて欲しい」

~これを3回繰り返す~

神様「何でお前たちはそんなに中国に攻め込まれたいのだ?」
ポーランド人「我が国が3回中国に攻められれば、ロシアは少なくとも
         6回攻め込まれますから・・・」


294

飛行機が墜落した。
なんとフルシチョフとノボトニーとカダルとゴムルカが乗っていた。
全員死亡。東ドイツ国民は悲しみに打ちひしがれた。
ホーネッカーが乗ってなかったので。


295

ソ連のとある経済学者の話。
Q.資本主義と社会主義、どちらの方がすぐれていますか?

A.もちろん、社会主義の方がすぐれているに決まっています。
  現在のソ連政府のような経済政策をすれば、資本主義社会なら
  すでに破綻しているはずです。ところが我が国はいまだにもっている。


296

旧ソ連時代の ロシア人いわく、

「真のしあわせと言うのは、午前4時、自分の家でぐっすり寝ているとき
にやってくるんだよ。だれかが激しく戸をたたく音に目をさまして、
行ってみると秘密警察官が戸口に立っていて、こう言うんだ。

『イワン・イワノビッチ、お前を逮捕する』

すると、ぼくがこう答える――

『ご苦労さんです。でも、イワンの家は隣なんです』

そんなときには、最高にしあわせだね」


297

ミーシャの家のテレビが突然火を噴いた。
「あぁ説明書に書かれていたとおりになっちゃった。」


298

千年王国「社会主義になると貧困が消えます。」
中共人民「我が国は未だ社会主義の段階にも到達していないらしい。」


299

エリツィン大統領がついに北方領土の日本返還を決断した。
すると、翌日、各国首脳から次々に電話がかかってきた。
コール・ドイツ首相「ボリス、カリーニングラードをよろしく」
クラフチュク・ウクライナ大統領「ボリス、
                   クリミアはもういらないということだな」
鄧小平氏「大統領閣下、ただちに帝政ロシア時代の
       不平等国境条約の見直し交渉を開始したい」


300

ある日ゴルバチョフの奥さんが浮気をしていました。

奥さん:「大変!だんなが帰ってくるわ!早く支度して!」
間男:「何を慌ててるんだい。何もウォッカを飲んでいるんじゃないんだよ」

<解説>
当時のロシアでは節酒法があった


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