最も勢いのあるSNS
数あるSNSの中でも、最も勢いのあるサービスの一つがInstagramであり「インスタ映え」が流行語になるほどの盛況ぶりである。
Instagramは、写真を投稿・共有するためのソーシャルネットワーキングサービスだ。2017年下半期には、日本のアクティブユーザーは2000万人を超え、多くのフォロワーを抱え強い影響力を持つ人達をインスタグラマーと呼び、企業のプロモーション活動の一環として活用し始めている。
特に、BtoC企業の中でも、ファッションなどのビジュアル面での訴求効果が高い商品やサービスを提供している企業を中心に、Instagramの活用が進められている。
製品が無形のものや、ビジュアル的に訴求しづらいものを扱っている企業の活用事例は少ないが、求人目的で社内の雰囲気や働く仲間達を見せることで企業イメージを伝えることに成功した事例が出てきており、活用できるシーンはまだまだ増えそうである。今後出てくるであろう新たな事例を、Marketing Todayでは注目しお伝えしていきたい。
Instagramの目的
企業でInstagramを運用する場合、目的を明確にすることが重要ではあるが、投稿数やフォロワー数などの数値目標よりも、顧客とのコミュニケーションツールとしての価値を考えるべきである。あくまでも、企業側が伝えたいものを写真にすることで伝わりやすくする。
例えば、他社と比較しても優位性を訴えにくい製品などは、製造工程や生産されている工場の周りの自然などを写真で訴えることで、その製品が作られるまでのストーリーや物作りに対する考え方を伝えられる。
tet.社が、その良い事例の一つである。
tet.社の取り巻く、地域社会の風景写真、工場の様子、縫製しているところ、製品を使用しているシーンなど、この製品が生まれた環境や製品クォリティを伝えているのである。
製品そのものを使用しているシーンをビジュアル的に魅せることで、使用しているときのイメージや使用感、楽しさ、格好良さなど、製品写真単体では伝えられないこともInstagramでは訴えることができる。また、製品だけでは無く豊かなライフスタイルをビジュアル的に伝えることで、ライフスタイルそのものに憧れを抱く人を増やし、長期的には市場拡大にも寄与していく。
それを体現しているのが、snow peak社である。
snow peak社の製品を使用しているところ、テントを組み立てているシーンなど、製品だけではなくキャンプの楽しさまでが伝わってくるのである。
Instagramの育て方
Instagram単体で訴求するよりも企業のウェブサイトやFacebookなどと連携し、複数のチャネルで顧客とのコミュニケーションを計ることが重要である。というのも、Instagramは、その他のSNSとは違って投稿内容を広めるための仕組みが無い。Facebookで言えば、「いいね!」や「シェア」などが情報拡散するためのツールになるが、Instagramには拡散するためのツールが無いため、フォロワーの数を増やしにくいSNSである。
そのため、じっくりと育てていく必要があり、企業の
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