国土交通省関東地方整備局は11月23~29日、高速バスを乗り継いで長野駅と成田空港の時間短縮を図る社会実験を実施する。関越自動車道の高坂サービスエリア(SA、埼玉県東松山市)でバスを乗り継ぎ、圏央道経由で成田空港へ向かうことで、バスタ新宿経由に比べて約1時間の短縮が可能になる見通し。
期間中、1日3便を対象に実験し、各便2席まで無料のモニターを公募して使い勝手などを調べる。
実験は長野駅―バスタ新宿を結ぶアルピコ交通・京王電鉄バスの高速バスを高坂SAで停車させ、前橋あるいは高崎から成田空港に向かう関越交通・千葉交通のバスに乗り継ぐ。
例えば、長野駅を午前8時に出発するバスは同10時47分に高坂SAに到着し、約17分の乗り継ぎで成田空港には午後0時49分に到着する。バスタ新宿で乗り継ぐより約1時間15分早くなる。
現在、長野駅から成田空港への直行便は夜間のみ。渋滞の少ない圏央道経由で定時性も確保できる。「今回の実験を踏まえ、年度内にはさらに便数を拡大した社会実験をしたい」(関東地方整備局道路部)という。