2018/10/25 19:00
イノシシ 発見から14日目 救出作戦へ 北九州市の砂防ダムに転落 福岡県
砂防ダムに取り残された、2頭のイノシシが北九州市で見つかって、25日で14日目。
福岡県は25日ついに、イノシシの救出作戦に乗り出しました。
【記者】
「スロープを設置して、一夜が明けました。イノシシは脱出していません。2頭は少し衰弱しているようにもみえます」
身を寄せ合い、ぐったりとした様子の2頭。
このイノシシは北九州市門司区にある砂防ダムに転落し、逃げられない状態になっていて、発見から25日で14日目になりました。
そして25日午後2時前。
「作業員がやってきました」
ヘルメットをかぶってブルーシート板のようなものも見えます。
2頭のイノシシは25日設置したスロープを登らなかったため、県の作業員が、救出作戦に乗り出しました。
「作業員がきたのが、イノシシも分かっているんでしょうか?2頭がその対角に身構えるようにして待っています。スピードをあげて登ろうとしましたが、やはり作業員の姿を見て2頭の動きも慌ただしくなってきました」
当初は網を使った捕獲が検討されましたが、イノシシが衰弱しているため、無理に捕獲すればショック死する恐れがあるといいます。
「いま1人の作業員がエサ箱のようなものを持って、イノシシの近くに歩み寄っていきます。
いまエサ箱の近くにイノシシがやってきました。
エサを食べているのでしょうか?
一頭がエサを食べている様子が確認できます」
イノノシがエサを食べ始めたため、作業員たちはエサを使ったスロープへの誘導を、始めました。
「作業員はスロープの板の上に、えさを置きました。
かなり近づいてきました。
これまで興味を示すことがなかったスロープに近寄ってきました。
いまエサがこぼれてしまいました」
上がるかどうか根本のエサに探して上がることができません。
上がりませんでした」
救出活動は開始からおよそ3時間。
結局イノシシがスロープをのぼることはなく、25日は日没と共に救出活動を終了しました。
【福岡県の担当者】
「足をかけたところが自然のものと違う。イノシシは元気が良いまだ大丈夫。のぼっていけば上がれる力はあると思う」
県はイノシシが夜の間に出て行くよう、スロープの上にエサを置いていて、イノシシが26日になってもダムから出ていない場合は、わなを使った作戦に切り替える方針です。
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