ホットスタッフ・プロモーションの設立40周年を記念して東京・日本武道館で開催されている3DAYSイベント「Hot Stuff Promotion 40th Anniversary MASAKA」の第2夜「Ultra Boy Meets Super Girl」が10月27日に開催され、
一番手の岡村靖幸がステージに現れる前に、SEと共に「ぶー……」という声が流れ、「ぶーしゃかLOOP」が始まるのかと多くのファンが構える中、その声は次第に「武道館……」という言葉に変わっていった。そして岡村が登場し、TBS系「王様のブランチ」の新テーマソングとして今月からオンエア中の新曲「少年サタデー」を熱唱。曲の終盤に2人の男性ダンサーも加わり、彼らを従えてキレのあるダンスを繰り広げた。その後も彼は、DAOKOのパートを観客に歌わせながら「ステップアップLOVE」をパフォーマンスしたり、川本真琴への提供曲「愛の才能」を現在のダンスミュージックとしてアップデートして歌ったりと、サービス精神あふれる選曲でオーディエンスを魅了。「カルアミルク」では、満員になった広い客席を前にじっくりとコール&レスポンスを繰り広げた。
MCを担当したベーシストの横倉和夫は「まさか武道館でMCをする日が来るとは思わなかったです」と笑いつつ、次の曲についてほのめかすように「武道館でこの曲を岡村さんが歌ったら、あの娘どんな顔するだろう」とコメント。その言葉に観客が沸き上がる中、岡村は「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するんだろう」を歌い始め、会場は大盛り上がりになった。続く「愛はおしゃれじゃない」では岡村に促されてオーディエンスも歌唱。最後に彼は、アニメ「スペース☆ダンディ」の登場人物たちの会話が流れたのを合図に同アニメの主題歌「ビバナミダ」を歌い上げた。圧倒的なエンタテインメントショーを展開してステージを去った岡村とバンドメンバーに、会場中から惜しみない拍手が贈られた。
続いてYUKIのライブがスタート。1曲目「プリズム」のイントロが流れ始めた瞬間、客席から割れんばかりの歓声が起こるが、YUKIが歌い始めるとすぐに、観客はその美しい歌声にじっと聴き入っていた。YUKIは直前の岡村のライブについて「岡村ちゃんすごかったわね。素敵だったわ。負けない」と気合を入れつつ、「悪いけどみんなの中で私が一番幸せだから」と幸せそうにコメント。その幸せをパフォーマンスに込めるかのように、彼女はテンション高めに「チャイム」を歌い、「長い夢」で客席を幸福感で包んだ。
中盤は雰囲気を変えて、ロッカバラード調の「tonight」やミディアムバラード「ひみつ」を熱唱。「tonight」の途中のブレイクでは十数秒にわたって沈黙し、満員の日本武道館に緊張感あふれる静寂を作り出した。その後のMCでYUKIは、デビュー前の1992年からお世話になっているというホットスタッフ・プロモーションに対し、「客が5人しかいないときもあったけど、まだまだ未熟な私をホットスタッフ・プロモーションの方が見つけてくれました。本当にありがとうございます。私がいいときもそうじゃないときも、いつも力になってくれました。私もずいぶんお世話しましたけど(笑)」と感謝の言葉を贈った。そして彼女は映画「コーヒーが冷めないうちに」の主題歌として書き下ろした9月発売の最新シングル「トロイメライ」を披露。壮大な演奏と澄んだ歌声でオーディエンスに感動をもたらした。
そしてYUKIが「JOY」を歌い始めると、1コーラス歌ったところで彼女は「今日はなんの日かわかってますよね? 『Ultra Boy Meet Super Girl』だよね? みんなでウルトラボーイを呼んでくれる?」と言って岡村を呼び込んだ。赤いスーツを着てステージに現れた岡村はそのままYUKIとハグ。岡村がメインとなって歌い、2人で「JOY」をデュエットした。ものすごいものを目撃している、という驚きと興奮と戸惑いが会場を包む中、2人はフェイクの掛け合いを展開。「JOY」が終わると岡村はエレクトリックピアノの椅子に座り、さらに即興で歌い始めた。YUKIもその歌に混ざり、さながら2人が歌で会話をしているような状態に。そのまま岡村のピアノを伴奏に2人は「イケナイコトカイ」を歌唱。YUKIが「朝からずっと待っている」という高音の部分をファルセットで歌うと、客席から大きな拍手と歓声が沸いた。そして2人は最後に、仲よさげに振る舞いながらうれしそうな表情で「だいすき」を歌唱。曲の終盤にはステージの天井から銀吹雪が舞い、2人に促されてオーディエンスも大合唱になった。ライブが終わるとYUKIは「次は50周年で!」と言い、盛大な拍手を浴びながらステージを後にした。
※記事初出時、一部曲名およびアーティスト名に誤りがありました。訂正してお詫びします。