それでも、参加することに意義がある総選挙 - 誰を・どの党を選ぶべきか悩ましい皆様へ(修正あり)
選挙への参加は、「大人の責任」の基本。(写真:アフロ)
2017年10月22日の衆議院総選挙は、日本史上で最も、誰に・どの党に投票すべきか悩ましい選挙になりそうです。
有権者としては、とにかく参加することに意義があります。投票しましょう、たとえ無効票でも。
本記事は、「自分自身が納得できる投票行動」という形で政治参加をするためのアドバイスです。
(本記事は、2017年9月28日に執筆して予約投票したものです。公開後の修正があります)
選挙方法の確認:個人を選ぶ小選挙区制+政党を選ぶ比例代表制
現在の衆議院選挙は、個人を選ぶ小選挙区制・政党を選ぶ比例代表制の二本立てです。
投票場に行くと、「候補者から誰かを選ぶ」「政党からどれかを選ぶ」の2回の投票を行うことができます。
「この人」に投票したい場合
自分の選挙区の候補者のうち「この人」と思う候補者が決まっている場合は、小選挙区制選挙では、その候補者を書くことになるでしょう。
もしもその候補者が、比例代表制で選ぶことのできる政党に所属している場合には、比例代表制選挙の投票用紙に、候補者名と政党名の両方を書くことができます。こうすると、まずはその政党に一票。さらに、その政党の中での候補者の当選しやすさも向上させることができます。(←2017/10/10 この件については総務省に確認中です。とりあえず間違いなく有効扱いされるのは「政党名のみ」ですが、「A党消えろ」「B党みんな落ちろ」と書いた場合、あるいは「C党全員当選」と書いた場合の扱いを含めて、無効票になるかならないかの判断は改めて確認する必要があるかと)
無所属で立候補している候補者の場合、その候補者の当選につながる選択は、ほぼ「その候補者の名前を小選挙区選挙の投票用紙に書く」のみです。「ほぼ」と書いたのは、比例代表制選挙で競合する政党や候補者の当選確率に働きかける選択もありうるからですが、一個人の選挙での選択としては有効かどうか微妙すぎるからです。
「この党」に投票したい場合
今回の総選挙で最も悩ましいのは、「どの政党を選べばよいのか」でしょう。
確実に無効票にするには
どこも選びたくなければ、無効票という選択肢があります。ただの白票、「×」マーク、絶対にどこかの党を選んだことにならない落書きなど、文字以外のものが安全です。「支持政党なし」「支持なし」といった文言は、そういう名前の政党が作られてそれなりの得票をした実例(Wikipedia)があるので、無効票にするためには避けたほうが安全です。タレント団体やアニメに登場する架空の国などの名前も、実在する候補者や政党との部分一致があると無効票とならない場合があるので、「絶対に無効票」と確信できないのなら避けましょう。
確実な無効票投票のためには、文字や文言はやめておくのが賢明です。「どうしても」というならば、どのような意味でも無効票として機能する文字や文言を、慎重に選びましょう。
「この政党」と気持ちが決まっているなら
「この政党を選ぶ」と気持ちが決まっているのなら、素直にその政党名を投票用紙に書き込むのみ、です。
今回の総選挙、どういう基準で政党を選べばよいのか
今回の総選挙で最も悩ましいのは、政党選びかと思われます。
ご自分の価値観、ご自分の思想信条に照らし、自分が投票したいと思う政党を選択すればよいのみなのですが、どの政党がどのように実現してくれるのか、どの政党にどれだけ期待してよいのか、まことに悩ましいのではないでしょうか。
結局は「人」なのか?
議員となり、本議会や委員会に参加して発言するのは、当選する候補者本人です。通常は、「自分にとって好ましいと思われる候補者が所属している政党を選ぶ」「自分が支持する価値観や思想信条の実現に力を尽くしてきた議員が多数いた(多数いる)政党を選ぶ」という選択が、大外れになることはないでしょう。
「当選確率を高めるために政党を鞍替え」という選択は悪?
議員となり議場に出られなければ、当然、国会という場での活躍はできません。このため、「自分の当選確率を高めるために所属政党を替える」という選択をする候補者もいます。
この選択は、当選した候補者本人にとってプラスに働くかマイナスに働くか、当選した後にならないと分かりません。
政党Aから、政党Aの主張のうち一部が共通する政党Bへ鞍替えした候補者が、政党Bから立候補して当選した後で政党Aと政党Bをつなぐ「糊代」のような活躍をし、より大きな形で政治に影響力を及ぼせるようになった実例は少なからずあります。
当選後も「その人」でいられるのか? という課題
今回の総選挙で悩ましいのは、自らの当選確率を高めるために所属政党を替えるという選択をした候補者が、当選後、自らの本来の方針を捻じ曲げずに活動できるかどうかです。どこまで縛られるかは、各党それぞれ。あまりにも縛りがキツい政党の場合、当選はするけれども結果としてそれまでの有権者の期待を裏切ることになるか、当選はするけれども結局は反りが遭わず離党+最悪の場合は議員も辞職する成り行きになるか、です。
ここまで考えると、「その人がいるから、その政党を選ぶ」という通常の選択でいいのかなあ? という疑問も沸きます。
自分にとっての「最悪よりマシ」を選ぶこともできる
自分が投票した候補者が当選せず、あるいは政党が議席を獲得しなかったとしても、その一票はムダにはなりません。
「この選挙の時、これだけの得票があった」という事実が、その候補者や政党の「次」につながります。
また衆議院比例区の場合、当選者の死亡・辞任によって欠員が発生した場合、次点からの繰り上げとなります。
「とりあえず次点候補のために投票」と考えれば、落選するかもしれない候補者のために使う自分の投票権は、無意味ではありません。
選挙に行かなければ、まったく無意味になりますが。
自分の候補者・政党選びの基準
私自身は、あまり悩まずに候補者や政党を選んでいます。
候補者は
55歳以下(若いほど良し) → 女性 → 自分の思想信条と折り合わない部分が少ない
という選び方です。
「これから」がある年齢の女性に議員になっていただき、若い人と女性を代表していただきたいと考えているからです。
どなたにも、「自分を代表してくれる候補者」、あるいは「自分の代表してほしい人々(例:まだ選挙権のない貧困状態の子どもたち)を代表してくれそうな候補者」をそれほど悩まずに選ぶ方法があるだろうと思います。
政党は、これまでは「人」で選んできました。
現職・前職なら、過去の活動から「公約をどれだけ実現しようとしたか」「言っていることと行っていることの乖離はどの程度か」「国会でどの程度積極的に審議に参加しているか、その内容は」という判断材料があります。そういう方の多い政党を選べば、大きな間違いはないだろうと判断してきました。
今回は、かなり悩ましいです。それでもギリギリまで「結局は、人なんだけどなあ」と悩みながら、何らかの判断を下して投票することでしょう。
とりあえず、選挙に行きましょう
まことに悩ましい選挙ではありますが、とりあえず、選挙に行き、無効票でも投票しましょう。
選挙当日のご都合が悪い方は、不在者投票・期日前投票を行うことができます。
投票するだけで、「政治はどうでもいい、関心ない」と考えているわけではないご自分、政治から無視されてもかまわない大衆の一人というわけではないご自分の存在を、「投票率を押し上げる」という形で公的に示すことができます。
有権者のどなたも、選挙という貴重な政治参加の機会を、どうぞ大切にされますように。