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【ゴルフ】

三ケ島、“なおみスマイル”で首位快走

2018年10月28日 紙面から

2番でティーショットを放つ三ケ島かな=埼玉・武蔵丘GCで(神代雅夫撮影)

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◇三菱電機レディス<第2日>

▽27日、埼玉県飯能市・武蔵丘GC(6585ヤード、パー72)▽曇り、18・7度、北3メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽95選手▽観衆4042人

 前日首位の三ケ島かな(22)=ランテック=が5バーディー、ノーボギーの67とスコアを伸ばし、通算10アンダーで2位に2打差をつけた。今年7月、シード選手でありながらプロテストを再受験して合格。合格後の同シーズン中にツアー初優勝を果たせば史上初だ。8アンダー2位にささきしょうこ(22)=日本触媒=と李知姫(イ・チヒ、韓国)、7アンダー4位に小祝さくら(20)=ニトリ、ペ・ヒギョン(韓国)、アマチュアの高久(たかく)みなみ(17)=茨城・明秀学園日立高3年=が続いている。鈴木愛(24)=セールスフォース=は3アンダー24位。

 念願のツアー初優勝へ向け、快走する三ケ島。前日からの2ラウンドで通算11バーディー、1ボギーと一皮むけたゴルフの秘訣(ひけつ)は“なおみスマイル”!?

 「テニスの大坂なおみさんが優勝した時、ミスをした後には歯茎を見せるぐらいの勢いで笑っていた。悔しくてしかめっ面して打つと力も入るし…。私もミスした後は笑おうと決めたんです。歯茎見せるまではしてないけど」。そんな試みが2日間のプレーにつながっている。

 この日は「朝イチのティーショットを打つ時はすごく緊張していて、今日どうなっちゃうのか不安だった」そうだが、3番で5メートルのバーディーパットを沈めて落ち着いた。9、10番で連続バーディーを決めると、16番でも4メートル、最終18番パー5では第3打をピンそば1メートルにつけて、5バーディーの67。初Vが現実味を帯びてきた。

 昨年賞金ランク41位で初シード獲得も、今季は第1戦をインフルエンザで欠場と波乱の幕開け。その後も手首のけが、2度のマーカーミスなど、トラブル続きなだけに、初優勝で悪い流れを変えたいところだ。

 「プロテスト合格(LPGA入会)前に優勝」は過去に成田美寿々ら多々いるが、合格後の同シーズンにツアー優勝した例はない。

 史上初の“快挙”に向け「後ろは見ずに前だけ見ていきたい。勝負メシ? 私はカツカレーだけはもたれちゃうので食べません」と笑った。 (月橋文美)

<三ケ島かな(みかしま・かな)> 1996(平成8)年7月13日生まれ、福岡県須恵町出身の22歳。164センチ、51キロ。父の練習についていったことがきっかけで10歳からクラブを握り、2009年の九州ジュニア12~14歳の部で優勝。沖学園高(福岡)進学後は13、14年の九州高校選手権春季大会連覇、13年の全日本大学・高校ゴルフ対抗戦でV。15年プロテスト落選も、QT(予選会)経由で16年からツアーに出場。17年の賞金ランクで41位となり、初のシード権獲得。今年7月、3年ぶり2度目のプロテスト受験で合格。

 

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