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【ゴルフ】

今平、絶妙ウオーターショット 首位と4打差の5位に浮上

2018年10月28日 紙面から

18番で池から第3打を放つ今平周吾=ABCGCで

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◇マイナビABC<第3日>

▽27日、兵庫県加東市・ABCGC(7217ヤード、パー72)▽晴れ、20・2度、西北西4・7メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽62選手(うちアマ2人)▽観衆2877人

 現在賞金ランク1位の今平周吾(26)が67と5つ伸ばし、通算8アンダーで首位と4打差の5位タイに上がった。最終18番パー5でウオーターショットからのバーディーを決め、2週連続優勝へ前進した。首位は木下裕太(32)とH・W・リュー(韓国)で通算12アンダー。

 今平の18番スーパーバーディーは、フェアウエー残り209ヤードの第2打から始まった。風は逆風、しかも逆光でグリーン面が見えない。4番アイアンで打つと、一度はグリーンそばにバウンドしたが、そこから池への傾斜に乗って、転がり落ちてしまった。

 だが、行ってみるとボールは水面から半分ほど外に出ていた。「大丈夫。バンカーの要領で打てば出るかも」。幸い、スタンスも右足が靴の半分ほど水に入る程度だった。ピンまで30ヤードほど。ウエッジのフェースを開き、上から打ち込んだ。すると、大きな水しぶきとともに、ボールがはじき出され、ピン上1メートルに。慎重に決めて、第3ラウンド7つ目のバーディーにした。

 ウオーターショットは一昨年大会の練習ラウンドで経験したが、基本的には「本番でやることになったら嫌なので」とやらないという。だが、イメージはあった。10年前の2008年大会、石川遼が最終日に同じショットを決め、プロ入り初勝利につなげた。16歳だった今平少年はテレビ中継を自宅で見て「すごい!」と感動したという。

 石川はこの優勝を契機に年間1億円以上を稼いで賞金ランク5位になり、翌年は4勝して史上最年少での賞金王になった。「ショット自体は安定してきている。トップとは差があるが、最終日も攻める気持ちで」。今平もこの大会を賞金王への弾みにしたい。 (大西洋和)

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