【インタビュー】トランプ技術の習得を支援するカード型デバイスとP-Flex™ 基板 – 公立はこだて未来大学 沖 真帆 さん

うまい人と下手な人で、どんなふうにトランプの扱いに違いがあるのかを、調べるための基板を作りました。

沖様

公立はこだて未来大学 の 沖 真帆 さん。
Maker Faire Tokyo 2018 の会場で、実際にフレキシブル基板 P-Flex™ が貼り付けられているトランプを見せて頂きながら現在の研究についてお話を伺いました。

インタビュー

(安部)
はこだて未来大学の沖真帆さんです。よろしくお願いします。

(沖)
よろしくお願いします。

(安部)
今こうやって手に取っていますがP-Flex™ をトランプの裏側に貼って、
こちらで何をするプロダクトでしょうか。

(沖)
手品の中で、トランプマジックがあります。
それをやるためには、すごく地道な訓練が必要らしいです。
うまい人と下手な人で、どんなふうにトランプの扱いに違いがあるのかを、調べるための基板を作りました。

(安部)
超面白いですね。

(沖)
ありがとうございます。
仕組みとしては、外側にあるのがタッチセンサーになっていて、
中にあるのが縦方向の曲げセンサーになっています。
カードをさばくときに、やっている人が指でどこを触っているかと、
どれぐらい曲げたかを検出することができます。
初心者の人は曲げると怖いから、結構まっすぐな状態でやるのですが、
熟練者は結構曲げてババババっと。

トランプとフレキシブル基板

(安部)
なるほど。大学でこういうのをやろうとなって予算みたいなものを取ってきて、研究開発をやる分野において、速さってどうですか?

(沖)
速さはかなり重要で、注文してから数日で発送してくださって1週間程度で届くので、
かなり試作、実験がしやすくて、ありがたいと思っていました。

(安部)
生体の電極として使ったり、伸び縮みする基板というのも、いろいろ出せるようになってきました。
今後うちの会社に期待することなどが、もしあれば。

(沖)
期待することですか?
このPET素材もいいのですが、最初の紙に印刷するのも味があって捨てがたいです。

(安部)
味がね。

(沖)
そうなんです。今研究室で進めているプロジェクトの1つに
紙にこういうセンサーを入れて、人の行動を取得することをやっています。
紙が結構大事だったりします。
もし可能なら、紙のほうの試作もできるとうれしいなと思っています。

(安部)
そうなんですね。

(沖)
色は緑だけなんですか?

(安部)
最近透明や白、黒があります。絶縁体としてのバリエーションとしては増えてきています。
少し日数はかかりますが、お受けできるようになっています。

(沖)
いいですね。
やはり緑だと、いかにも基板感が出てしまうので。

(安部)
基板感がないものがいいですか?

(沖)
はい。

(安部)
透明は、欲しいというニーズの方が多いです。

(沖)
使ってみたいと思います。

(安部)
まずは製品を使っていただいて、もっとこういう面白いものを。
これはすごく面白いと思います。

(沖)
ありがとうございます。

(安部)
こういう面白いものをたくさん作っていただければと思います。
ぜひわれわれがそれにお役立てできたらいいですね。
やったな! みたいな。

(沖)
はい。
これからもよろしくお願いします。

(安部)
また連絡待っています。

(沖)
はい、分かりました。よろしくお願います。

(安部)
ありがとうございます。