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愛知

オシドリ冬支度 設楽・寒狭川に飛来

越冬のため飛来し、寒狭川で羽を休めるオシドリ=設楽町田峯の「おしどりの里」で(鵜飼一徳撮影)

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 設楽町田峯(だみね)の寒狭(かんさ)川(豊川)に今年もオシドリの群れが飛来した。来年三月ごろまで滞在し最盛期には六百羽前後が川面を埋める。

 近くで製材所を営んでいた伊藤仙二さんが四十年ほど前、保護活動を始め、今では日本有数の越冬地に。仙二さんは今年一月、九十五歳で亡くなり、息子の徹(てつ)さん(68)が後を継ぐ。

 「多くの方が、餌のドングリや古米、大豆を届けてくださる。皆さんに支えられ、鳥たちを迎えることができました」。二度にわたった今秋の台風で観察小屋も被害を受けたが、愛鳥家たちの協力で復旧した。

 上流では、設楽ダムの建設工事が進んでいる。川に餌をまきながら、徹さんは「鳥たちが来てくれる間は頑張って保護を続けます」と話した。

 (鈴木泰彦)

 

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