ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

結婚相手は抽選で 第4話 野村周平、高梨臨、大谷亮平、若村麻由美… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #04【潔癖症になった理由】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 春川
  2. 嵐望
  3. 結婚
  4. 女性
  5. 好美
  6. 自分
  7. 生徒
  8. 法律
  9. 龍彦
  10. 真紀

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『<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #04【潔癖症になった理由】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

<オトナの土ドラ>・結婚相手は抽選で #04【潔癖症になった理由】[字][デ]

4度目のお見合い相手にも潔癖症を理由に即断られた龍彦(野村周平)は、友人のブログに対する感想と励ましに力を得て潔癖症の原因となった中学時代の出来事を綴り始める。

詳細情報
番組内容
龍彦(野村周平)は、ここまでの自身の経験や投稿を受け、起ち上げたブログ「抽選見合い結婚法の被害者たち」に積極的に書き込みを始めた。そんな中4度目のお見合いに臨んだ龍彦は、潔癖症を理由に即断られてしまう。これまでも断られてきたとはいえ、やっぱり気持ちが沈み、いつにも増して激しく手を洗う龍彦だった。
一方、大臣の小野寺(若村麻由美)から、該当者が自力で結婚相手を見つけた場合はこの法律から除外する
番組内容2
という改定案が発表され、奈々(高梨臨)は、一か八かで嵐望(大谷亮平)に連絡し、再会。「私と結婚してください」と意を決して告白したが、「俺が求めるのは、母性の強い人」と断られてしまう。自暴自棄になり泥酔した奈々は、すっぽかす筈だった見合い相手との待ち合わせ場所へ…。
その夜、同じくお見合いを終えた北風(松本享恭)が龍彦の自宅へやってきた。龍彦のブログを見た北風は、「匿名でも、もっと自分の事をさらけ
番組内容3
出してくれたら共感してもらえるんじゃないかな」と龍彦を励ました。勇気をもらった龍彦は、潔癖症の原因となった中学時代の出来事をブログに綴り始める。
好美(佐津川愛美)は、お互いの理想の家族像の相違からお見合い相手と別れ、新たなお見合いに臨んでいた。彼女の隣に座ったのは…。そして龍彦の5回目の相手は、30分以上遅れてやって来た上、いかにも無理目な感じの服装。彼女が、けだるそうにサングラスを外すと…。
出演者
宮坂龍彦: 野村周平 
冬村奈々: 高梨臨 
銀林嵐望: 大谷亮平 
鈴掛好美: 佐津川愛美
 ・ 
山口一朗太: 平山祐介 
小野寺友紀子: 若村麻由美
スタッフ
【企画】
横田誠(東海テレビ

【企画・プロデュース】
栗原美和子共同テレビ

【原作】
垣谷美雨「結婚相手は抽選で」(双葉文庫

【脚本】
関えり香

【音楽】
ワンミュージック

【主題歌】
高橋優「aquarium」(ワーナーミュージック・ジャパン

【プロデューサー】
河角直樹(東海テレビ) 
山崎淳子共同テレビ

【演出】
石川淳一共同テレビ

【制作著作】
共同テレビ

【制作】
東海テレビ放送

 


(龍彦)「抽選見合い結婚法は
国家による 国民いじめだ」

「かわいそう 気の毒な なんて
言葉で

片付けられる レベルじゃない」

(早苗)
子供を産めない女のことを

完全に無視した
欠陥だらけの 法律よ。

「国が 大手を振って
国民いじめを している」

(友紀子)自力で
結婚相手を 見つけた場合は

この法律から 除外することに
いたします。

(奈々)中田さん。
最近 どうしてるんですか?

(中田)実は 俺 施行前に
付き合ってた子と 結婚したんだ。

(カズキ)決めちゃったよ 結婚。
抽選見合いで。

(近藤)抽選見合いで
知り合った子と

今 結婚式場を
見に来てるところ。

(塚田)はあ?
離婚 カウントダウン?

(笹原)あれから 嫁と
お互い 歩み寄るために

取りあえず 一緒に
住むことに したんすけどね。

まあ 物件の選び方から
カーテンの柄に 至るまで

ことごとく 意見が
合わないっつうか 何つうか。

(塚田)お前と 結婚したくて
猫かぶってたってわけか。

(笹原)そうなんすよ。
それに 文句 言ったら

モラハラされたので
実家に 帰ります」

「離婚しましょ」って
離婚届 送りつけてきて。

(塚田)でもさ バツイチになれば

抽選見合いの 対象からは
外れるわけだろ?

お前は 晴れて
自由の身だぞ。

(笹原)そう 気楽に
言いますけど

離婚って 心身ともに
消耗するんすよ。

あの法律 スルーするために

お互い 利害関係だけで 結婚した
罰が当たったんすかね。

(春川)もしもし? 春川です。

奈々さん。
僕たち 今度 いつ デートします?

(奈々)まだ 体調が悪くて
そんな気分じゃ…。

☎(春川)治りにくい
難病でしたよね?

(春川)でも こうやって 会うのを
先延ばしにされても

僕は 心変わりなんて
しませんけどね。

(奈々)ホントに 具合が悪いの。
食欲もなくて 胃も痛いし。

☎(春川)胃痛なら
お薦めの薬 ありますよ。

僕 製薬会社の人間ですし。

(奈々)元気になったら
こちらから 連絡します。

(奈々)痛っ。 痛ててて…。

♬~

「あの法律から 免れたくて
急いで 結婚を決めた S先輩」

「先輩は 利害関係だけで

焦って結婚した
罰が当たったのだと

悲しげに 言いました」

「こんな 抽選見合い結婚法の
被害者は

きっと 皆さんの身近にも
いますよね?」

(マコ)クリスマス。 クリスマス。
バレンタイン。

「好きな人と 一緒に
過ごすのは?」

クリスマス 強い。

(光子)結婚しちゃったら
関係ないわよ。

うちは 子供がいるから
取りあえず

パーティーぐらいは やるけど。
(マコ)でも うちら世代は

クリスマスも 友達と
盛り上がった方が 楽しいし。

バレンタインは 主に
友チョコ交換日でしたよ。

奈々さんは
どっちを 好きな人と…。

(光子)今の奈々ちゃん
いじっちゃ 駄目。

(マコ)あっ。 元カレからの
レス待ち中だった。

(光子)自力で
結婚相手 見つけたら

もう お見合いしなくて
いいんだし。

元さやに 収まるのが
ベストだって 思ったのね。

(マコ)でも 奈々さん
まだ 諦めてなかったの 意外。

そんなに 好きだったんですかね。
元カレのこと。

(メールの着信音)

(女性)何ですか?
(龍彦)あっ いえ。

(従業員)お待たせしました。
失礼します。

(従業員)ごゆっくり どうぞ。

(龍彦)ありがとうございます。

(龍彦)いただきます。

(女性)あのう。
(龍彦)あっ はい。

(女性)私 お見合い
断られてるんです。

もう 3回も。
(龍彦)ああ…。

嫌なんですよね。
もう 断られるの。

(龍彦)そういうことを 話すのは
ルール違反じゃ…。

えっ? あっ。 でしたっけ?

(奈々)えっ? 今夜?

(春川)ええ。 僕の お薦めの
豚カツ屋に 行きませんか?

前に 約束しましたよね。

(奈々)今夜は 無理です。
食事は もう 先約があるので。

☎(春川)じゃあ 食後に 僕の
行きつけの バーで 飲みましょう。

えっ?

(春川)何時でも いいので
来てもらえるまで 待ってます。

☎(春川)それで 店の名前は

バー フィフティーンって
いいます。

お仕事って
IT関係ですよね?

だったら スマホとか
詳しかったり?

はい。 基本的なことは。

(女性)中の容量が いっぱいで

どうやって 減らしたら いいのか
よく 分かんなくって。

教えてもらえません?

失礼します。

もう いい。

あなた 潔癖症だよね?
何か 病的で キモいんだけど。

この 1時間 完全に無駄。
貴重な 1回が 台無し。

絶対 無理。
すぐに 事務局に 断るから。

(女性)かす くじ!

♬~

≪(ドアの開閉音)

(従業員)お待ちしておりました。
どうぞ。

(嵐望)ごめん。 お待たせ。

全然。 今 来たとこ。

(嵐望)で 話って 何?

まず オーダーしようよ。

(嵐望)珍しいね。
奈々が 飲まないの。

ちょっと 体調がね。

(嵐望)大丈夫?
うん。

この前は ごめんなさい。

ここ 嵐望も
気に入ってくれてた お店なのに

無神経だったよね。
(嵐望)俺は 別に。

君の 見合い相手の方が
気にしたんじゃないの?

(春川)《どうしたんですか?》

《この人 私の彼なんです》

《振られたんです》

この前の人とは
うまくいってるわけじゃないの。

一生 一緒にいたい 相手とは
違うってことだけは

はっきり 分かる。

だから 本当は
お断りしたいんだけど…。

会うのを 引き延ばして

向こうから
断ってもらいたいと 思ってる。

私から 断ると もう 2回
断ることに なっちゃうから。

そうなんだ。

で?
俺に 話したいことって?

うん…。

(女性)《潔癖症だよね?
病的で キモいんだけど》

《かす くじ!》

嵐望って
もう 結婚相手 見つかった?

(嵐望)いや。 まだだけど。

もしかして リーチになってる?

それも まだ。
まだって…。

私みたいに 時間稼ぎ してるの?

俺 ずっと
断られ続けてる。

えっ?

これまで やった 見合い

全部 初日で
断られてんだ。

えっ…。

(女性)《すごい すごい!》

《あの 銀林 節子さんが
お母さまだなんて

ますます すてきです》

(女性)《ごめんなさい。
私には 無理そうです》

(女性)
《女性から あなたを断るなんて

絶対 あり得ないんじゃ
ないかなって》

(女性)《もう 会えないのは
残念ですけど

やっぱり 私は 駄目。
お断りします》

信じらんない。

何で 会った その日に
嵐望が 断られるの?

意味 分かんないよ。
何でだろうね。

何か 結婚に 向いてなさそうって
思われてんのかな。 俺って。

向いてなくないよ。
(嵐望)いや。 どうだろうね。

ねえ。 だったらさ…。

(嵐望)だったら 何?

あの法律…。
あの法律 ルール 変わったよね。

ああ。
自力で 結婚相手を 見つけたら

対象者から 除外されるっていう。

嵐望。
私と 結婚してください。

これから先 私に

嵐望以外 好きになれる人が
現れるなんて 考えられないの。

だから もう一度
私のこと 考えて。

お願い。 私を選んでください。

(嵐望)ありがとう。

でも 無理だよ。
何で 無理なの?

私なら 嵐望と
うまく やっていける。

いい奥さんになって
嵐望のことだって 支えられる。

奈々は
俺の条件には 合わない。

俺が 求める人は
母性の強い人。

提出書類の 希望条件にも
そう 書いた。

母性。
なら 私にだって…。

奈々には 感じられない。

だって 私 子供のころから
お母さん いなかったんだよ?

そんなの
どうしようもないじゃん。

(嵐望)奈々はさ 俺のこと
意地になってるだけなんだよ。

奈々は いい子だよ。
一緒にいて 楽しい相手だった。

でも 俺にも
はっきりと 分かるんだ。

この先の人生
俺にとって 必要なのは

君じゃないってこと。

(嵐望)奈々にも
ちゃんと いると思う。

俺よりも 君に合う 結婚相手。

今日は 最後の食事に
来たんだ。

俺 もう この店には
来ないから。

♬~

(嵐望)奈々。
いい相手 見つけて。

♬~

♬~

♬~

(チャイム)

お待ち遠さま。
(北風)ありがとう。

(北風)いただきます。

うまい。
安定の うまさだね。

よかったら お代わりも あるから。
うん。

突然 来て ごめん。
特に 用はなかったんだけど

何となく 誰かと
話したかったんだ。

そういうときも あるよね。

僕も 今日 一人だと
きつかったから。

たっちゃん。
何か あった?

お見合い また 駄目だった。
断られたの?

会って 1時間で…。
潔癖症は キモいって。

断られるのは 慣れてきたけど
さすがに 今日のは こたえたよ。

北風君は? そっちも
お見合い 今日だったよね?

一般的には 悪くない人だった。

でも 質問に 全部 生返事してたら
キレられて お断りされたよ。

断られるのでも 北風君と
僕とじゃ 次元が違うね。

(起動音)
(北風)あれ?

あっ。

見たい。

♬~

♬~

(北風)こんなの やってたんだ。
う… うん。

いいブログだね。
そ… そうかな?

うん。 たっちゃんらしいよ。
人のこと 思いやってて。

でも しょせん 匿名だし
中途半端で ずるいよね。

そんなことない。
でも…。

たとえ 匿名でも
もし もっと たっちゃんが

自分のことも
さらけ出してくれたら

もっと
共感してもらえるんじゃないかな。

♬~

(北風)カレー ごちそうさま。
こちらこそ。

いっぱい 食べてもらえて
助かったよ。

でも 北風君こそ
何か あったの?

えっ?

何もない。 昨日 徹ゲーしてたから
ちょっと 疲れてた。

そっか。
うん。

じゃあ おやすみ。
おやすみ。

♬~

(北風)《もし
もっと たっちゃんが

自分のことも
さらけ出してくれたら

もっと
共感してもらえるんじゃないかな》

♬~

(好美)ただいま。

(バイブレーターの音)

(好美)
もしもし。 お母ちゃん?

(あき恵)もしもし?

今日は…。 日勤やろ?
もう 仕事 終わったんか?

今 帰ってきたとこ。

(あき恵)おかえり。
ほな ご飯は?

まだ。 お母ちゃんは?

(あき恵)ありもんで
お茶漬け さらさらや。

一人やさかい
作る気 あらへん。

私も。

(あき恵)昔は 仕事で
疲れて 帰ってきても

ちゃんと 作ろ 思たけどな。

あんたに 「何 食べたい?」って
聞いたら

よう 「ハンバーグ」 言うてな。

(あき恵)ハンバーグって
結構 手間 かかるやん。

外回りで 契約の 一つも
取れん日な

くたくたで 作るの
しんどいときも あった。

けど あんたが おいしい
おいしい 言うて

食べてるのん 見たら

「作って よかったな。 また
あしたも 頑張らな」って思うたわ。

そやったね。

(あき恵)好美は
しっかり 食べな あかんで。

おなか すいてるとこ 悪かったな。
早 ご飯 食べ。

うん。 そしたら。
おやすみ。

♬~

♬~

(バイブレーターの音)

(遠山)「今から 会えませんか?
原点に戻って 話をしましょう」

「僕たちが 最初に行った お店で
お待ちしています」

(遠山)好美さんと 僕は 基本的な
コミュニケーションに 問題はありません。

ですが お互いの根底にある
価値観は

微妙に ずれてませんか?

おそらく 一般的には
合っていた方が 望ましい点が…。

(遠山)お好み焼きの好みは
まだしも

はっきりと 違うのは

お互いの 理想の家族像です。

好美さんは 好美さんの
お母さんと 同じように

一生懸命
働き続けたいでしょう。

でも 僕は 母親には
無理をしてほしくないんです。

(遠山)こういったことは
なかなか 話し合いで

解決できるようなことでは
ないというか。

実は 私も 同じことを
考えていました。

さっき うちの母と
話したんですけど

一生懸命 働いていた 母のこと

やっぱり すてきだったなって
思ったんです。

だから 結婚における
根本的な考え方の 違いは

目をつぶっちゃ いけないって
あらためて 思ったんです。

そうですね。 お互い
法律のために 結婚しても

いい結果は
生まれないような気がします。

はい。

貴重な時間の浪費は
やめましょう。

ここで お別れすることが

僕たちのために
なるのでは ないでしょうか?

そう 言っていただけるのなら。

私から お断りさせてください。

(遠山)いや。 僕から断ります。
(好美)でも…。

女性を 軍隊まがいのテロ撲滅隊に
行かせるわけには いきません。

ありがとうございます。

結婚相手としては 無理でも
ひょっとしたら

いい友人同士には
なれるかもしれませんね 僕たち。

ですね。
(遠山)何だか あの法律も

あながち 悪いことばっかりじゃ
なかったかな?

はい。

間宮さん。
(間宮)はい。

これ 同じの もう一本。

(間宮)冬村さま。
申し訳ございませんが そろそろ

閉店の お時間と なりますので。

ごちそうさま。

♬~

「今日 友達から
言われました」

「君が もっと 自分のことを
さらけ出したら

たとえ 匿名でも
共感してもらえるのではと」

「その言葉は 胸に刺さりました」

「偉そうに ブログに
こんなページを作った 僕ですが

自分のことを さらけ出しては
いなかったからです」

「僕は 皆さんに 僕自身のことを
知ってもらうべきだと思いました」

「隠さないで 正直に
ありのままの 僕のことを」

「僕は よく キモいと
いわれます」

「理由は 色々あると思うけど
その一つは 僕の持病です」

「僕は 一日に 何十回も
手を洗います」

「外出先でも マイ箸や
マイストローがないと 落ち着かず

人と 直接 触れ合うことも
できません」

「いわゆる 潔癖症です」

潔癖症になったのは 中学の
ある出来事が きっかけでした」

(龍彦)《生徒会長?》
(教師)《ああ》

《今度の 3年生の中から 誰も
候補者が 立たなかったんだ》

《そこで 宮坂。 お前 どうだ?》

(龍彦)《いや。
でも 僕 2年生ですし》

(教師)《いやいや。
お前は 成績もいいから

先生たちも
みんな 賛成してる》

《選挙もないし お前
いっちょ やってみないか?》

「そのころ 校内には
いじめが ありました」

「ニュースになるような
レベルじゃ ないけれど

おとなしい生徒たちは 執拗に
ターゲットに されていました」

「僕は 声を上げられない 生徒を
助けたかった」

「だから もし 僕が
生徒会長になれば

学校を 変えられるかもしれない。
そう 強く 思いました」

「すると 突然 上級生から
一人の候補者が 立てられました」

「選挙に勝てる自信の
なかった 僕は

立候補することに
不安を感じました」

「だけど…」

(生徒)《生徒会長選挙
候補者は 宮坂 一押しで》

(生徒)《応援するよ。
頑張れ 宮坂》

(生徒たち)
《お前は 俺らの代表だから》

《よろしく。 未来の生徒会長。
いじめなんか なくそうぜ》

「僕は うれしかった。
僕のことを

みんなが 必要としてくれると
感じたから」

「迷った末に 僕は 立候補を
決めました」

《今 校内には あちこちに
いじめの芽が あります》

《いじめを 見て見ぬふりを
するのも いじめです》

《僕が 生徒会長になったら

みんなが 安心できる
学校にします》

《そして 完全に いじめを
なくすことを 約束します》

「ところが 僕は 圧倒的大差で
落選しました」

対立候補の 上級生は
ノリのいい 人気者で

真面目な 生徒会長なんて
誰も 求めていなかったんです」

(生徒)《あいつ 何 調子に乗って
粋がってんだろ?》

《マジで 生徒会長なんか
選ぶわけないのに》

(生徒)《やる気になって
握手なんかして ウケる》

(生徒)《「完全に いじめを
なくすことを 約束します」》

《あいつ 神かよ?》

(生徒たち)《握手 お願いします。
握手 お願いします…》

♬~

(医師)
《いわゆる 潔癖症ですね》

《広く言うと 強迫性障がいの
一種です》

《症状を 軽くするために
薬を出しますが

取りあえず
通院は 続けてください》

「それから 10年ぐらい
通院を 続けています」

「でも なるべく
薬は 控えています」

「あの 一件以来
僕に 染み付いたのは

潔癖症と 人間不信」

「そして 自分を主張すると
たたかれてしまうという

恐怖心です。
だから 僕は

できるだけ 目立たないように
生きてきました」

「こうしたいとか
こうなったらいいとか

自分が思ったことには
ふたをして」

「3次元の 女の人に対して
積極的に なれないのも

そのせいです」

「尊敬する 相田みつを先生は
言いました」

「『ただ そこにいるだけで
その場の空気が あかるくなって

みんなの こころが
やすらぐような あなたに

わたしも なりたい』と」

「僕は 僕も そんな人になりたい
自分を変えたいと 思って

東京に 出てきました。
だけど 今でも

こうやって 名前を隠して
ブログをやるのが 精いっぱいの

臆病な人間です」

≪(ドアの開く音)
≪(従業員)いらっしゃいませ。

(春川)あっ。 奈々さん。
(従業員)いらっしゃいませ。

(春川)来てくれたんですね。 ずっと
待ってたかいが ありましたよ。

近くを 通り掛かっただけ。

(春川)あっ。 酔ってます?

(春川)体調が 悪かったのに
飲めるようになって よかったな。

(春川)早速 乾杯しなきゃですね。

(春川)会えて うれしいな。

今日は スルーされると
思ってましたからね。

ちゃんと
来てもらえたってことは

僕にも 脈があると 思っても
いいんですよね?

ねえ? 母性って 何?
(春川)えっ?

私にだって あるよ。
母性ぐらい。

(春川)母性なんてものは
奈々さんには 必要ありませんよ。

美人で スタイルも
いいですし。

≪(ドアの開く音)
≪(従業員)いらっしゃいませ。

≪(男性)2人なんですけど。
≪(従業員)こちらへ どうぞ。

≪(2人)すてきな雰囲気の
お店ですね。 ちょっと 頑張り…。

(春川)あっ。

(真紀)よく いらっしゃるんですか?
(男性)いや。

そんな よくも 来れないですよ。

(春川)これは どうも。

(春川)もしかして 見合いですか?
(真紀)まあ。

(春川)彼女 僕の 1回目の
見合い相手です。

(春川)ですが
付き合っては いません。

僕の方から
すぐ 断りましたからね あんな人。

(男性)えっ?

(春川)っていうのも
ひどいんだなぁ 彼女。

実は 整形してたんです。
(男性)整形?

(春川)結婚するかもしれない
相手ですし

念のため 見合いの後に 興信所に
調べてもらったんです。

そしたら どうやら
この法律が できて

すぐに 顔を
いじりまくったらしくてね。

まあ いじったところで
このレベルですが。

詐欺ですよ 詐欺。 危うく 僕
だまされるところでした。

あなたも こんな人
やめた方が いいな。

母親が 整形じゃ 生まれてくる
子供が かわいそうですからね。

顔で だます女性は いずれ
他のことも だましますよ。

何だか 必死過ぎて
痛ましいんだよな。

そこまでして
結婚したいんですかね?

いっそ 顔面 お直し済みって
どっかに 書いといてくださいよ。

(すすり泣く声)
(春川)いやいや。

泣くんじゃなくて。
書いといてって言ってんの。 ねえ。

(春川)痛っ!?

(春川)何するんですか?

あんたって 卑劣な男ね。

(春川)ひっどいなぁ。

あなたこそ 僕に
こんなことして いいんですか?

美人なのに
売れ残ってるってことは

僕を断ったら テロ撲滅隊行き
もしくは リーチなんですよね?

よく 考えた方が
あなたのためですよ。

♬~

もしもし。
抽選見合い事務局ですか?

私 冬村 奈々と いいます。

個人番号は Fの フの
89-2071885です。

先日 お見合いした 春川 将さん。

こちらから 今すぐ
お断りさせてください。

2回目なのは 分かってます。
でも 私…。

こんな げすなやつとは
絶対 結婚しません。

リーチ? それが 何か?
リーチで 結構です。

♬~

♬~

(着信音)

♬~

「だから あなたは
正義を貫く勇気を 失ったの?」

「そして 失ったままで
これからも 生きていくの?」

「あなたには 弱い人たちを
放っておけない気持ちがあるのに」

♬~

(真紀)どうも
ありがとうございました。

かばっていただいて
うれしかったです。

いいです お礼なんて。

(真紀)でも ホントに
よかったんですか?

私のせいで お断りされて。

あなたのせいじゃないです。
自分のためだったの。

会ってた 見合い相手
何回目の人?

(真紀)4回目です。 今まで
全部 お断りされてるんです。

(真紀)必死に 整形までして
みっともないですね 私。

必死なのは 私も同じ。
(真紀)あなたも?

意地で 結婚しようとしたけど
うまく いかなかった。

(真紀)これから ちゃんと
出会えるのかな?

私のこと
好きになってくれる人に。

私も 出会えるかな?

自分が 本気で
好きになれる人に。

お互い 出会えると いいですね。

ですね。

♬~

♬~

≪(ノック)

(紅子)また 届いたわよ。
ありがとう。

(紅子)どうして
無効に できないの?

(紅子)あなた 希望条件に
何て 書いたの?

それは…。
言いたくない。

とにかく 背水の陣よ。

自分から 断らないためには
徹底的に 嫌な女を演じなさい。

あなたが もう
お断りできないってことは

くれぐれも 悟られちゃ 駄目。
いいわね?

はい。

♬~

初めまして。

♬~

(事務局員)それでは
13時に なりましたので

男女 各1名ずつ
整理番号で お呼びいたします。

♬~

(好美)すいません。

♬~

(嵐望)銀林 嵐望です。
よろしく。

(好美)鈴掛 好美です。
よろしく お願いします。

(嵐望)行きましょう。
(好美)はい。

♬~

♬~

あっ あのう。 僕は どうすれ…。

≪(足音)

♬~

♬~

あっ。
その節は どうも。

はっ?

《どこ?
国が 勝手に決めた

くだらない制度の 会場は
どこかって 聞いてるの》

えっ?

♬~