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No.51 リクルート・マーケティング(ホテル中途編)  

現在、新卒採用が売手市場と言われて久しいが、中途採用においても人材不足が深刻化している。この傾向は2019年以降も続き、いずれは転職市場から有望なタマ(人材)が枯渇するのでは?という予測すら出ている。

その理由は企業の職場環境改善が進むからだ。昔から最も経費対効果の大きいリクルートは「離職者を出さないこと」と言われてきた。採用にかけるコストを考えると、経営者がもっと本気でES(従業員満足度)に取り組み、社員の定着率を上げた方が合理的だからだ。

よって勤め先が給与条件や職場環境を改善すると、「とりあえず無理に会社を辞めることは無いかな?」と考えて転職を踏みとどまる社員が増える。結果的に転職市場に出回る求職人材が減る…という理屈らしい。

一方で転職市場の変化に伴い、容易に人材を調達できなくなったことに気づかず、相変わらず「嫌ならいつでも辞めろ!」などと、社員を雑に扱っているようなブラック企業は早晩淘汰される。このトレンドは非常に歓迎すべきことだ。



さて前回に引き続きホテル業におけるリクルートの話だ。今回はその中途採用編とゆきたい。こちらは2つパターンを考えてみた。1つは道外の同業者から即戦力を引き抜く方法。もう1つは道内の異業種から管理職経験者をスカウトし、ホテルへ転用する方法だ。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」…こんなものは机上の空論に過ぎないが、もしどこかのホテルで実践させて頂けるのであれば、ぜひともお声がけ頂きたい。


1、同業者を他の地域から引き抜くケース
<戦略と仮説>
(1)旅館従事者を狙う
東京オリンピック特需だのインバウンド加速だのと巷では騒がれているが、実はホテルも旅館も施設数は減少している。ではなぜ宿泊業界で人材が不足しているのか?ひとつは給与水準や勤務時間などの就業条件がより良い異業種へ転身する人材が多いこと。これはまた改めてES(従業員満足度)のテーマでもって深く掘り下げてみたい。

もうひとつはホテルについては施設数が減っているものの、客室数は伸びているということだ。つまりホテル再編によって古く不採算なホテルが取り壊されている一方で、新築もしくは改装によってホテルの大型化が進んでいるということだ。

一方の旅館は施設数が減少しつつ客室数もそれに比例して逓減しており、完全に衰退の一途を辿っているようだ。そうなると業界の先行きに不安を感じて転職を希望し…

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