東洋医学では睡眠不足によるダルさを、未病(みびょう)という軽度の体調不良に分類します。
1日だけの睡眠不足による調子の悪さなら問題無いのですが、この状態を1週間も続けてしまうと日常生活に影響がでてきます。
- もの忘れが増える。
- 怒りっぽくなる。
- 免疫機能が落ちる。
さらに長期にわたる睡眠不足は生活習慣病や肥満ガンなど深刻な病に繋がります。
さて、睡眠時間を少しでも長く取りたい人のために「米軍で実行されている眠り方」をメンタリストDaiGoさんが動画で紹介していました。
内容は、足の指やふくらはぎなど前進の筋肉に対して個別に力を入れた後、体の力を抜くことでリラックスできて2分で眠れるという話です。
鍼灸治療なら同等以上の効果で眠れるようになる
メンタリストDaiGoさんの話によると「筋肉を一度緊張させた後にリラックスさせることで眠りにつながる」ということなので、鍼灸治療ならば全く同じ理論でありながらも高い効果を引き出すことができます。
- 鍼灸治療は眠りたい本人ではなく治療家にされるので緊張が高まる。
- 針を刺される、お灸によって火傷をつくることへの恐怖感。
- 鍼灸治療を終えたあとのスッキリとしながらも心地よい疲労感。
これらの効果により、質の良い睡眠を得ることができます。
東洋医学から考える不眠の原因
さて、東洋医学で不眠を考える場合、気持ちや体の状態から実証と虚証に分けます。
実証による不眠とは、興奮状態で眠れない状態を指します。
たとえば遠足の前日や修学旅行の初日など、ワクワク感でいっぱいだったり激しく怒った状態による不眠です。
虚証による不眠は疲れすぎや心配事によって眠れない状態です。
特に陰虚証と言って眠りに必要な「気持ちを落ち着かせるべき気」が体から抜けてしまい、眠れなくなるというものです。
たいてい「不眠治療」を希望される方は、不眠状態が長引いているので虚証に対する治療をしてゆきます。
不眠は万病のもと。悪化させる前に改善しよう
質の良い睡眠を得るための方法として、お風呂で体を温めてから布団の中で冷ましながら眠りに落ちる、ホットミルクを飲むなど様々な方法があります。
自分なりの方法で眠れる方はそれで良いのですが、眠れないことを気にしてますます眠れなくなってしまう方もいらっしゃいます。
そんなときは鍼灸治療に頼ってみてください。
鍼灸治療を終えたときの疲労感は「これなら眠れそうだ」という希望を持てますよ。