鉄道運行情報、ツイッター発信 19年春からJR東海
(2018/10/27 08:02)-
JR東海は2019年3月から、在来線の運転見合わせや遅延など運行情報のツイッターでの発信を始める。路線ごとに公式アカウントを設け、フォロワーに情報提供する。9月30日の台風24号接近時など、相次ぐ気象災害を背景に鉄道各社の間で広がりを見せている「計画運休」の事前周知への活用も視野に入れている。
同社によると、東海道線や身延線など在来線の路線ごとにツイッターのアカウントを開設する。携帯端末画面に自動表示する「プッシュ通知」を活用し、遅延や運転見合わせを知らせる。台風接近時などに在来線や新幹線を計画運休する際にも、ツイッターを運休前に周知する手段として取り入れることを検討している。
同社は台風24号の接近時、計画運休前日の9月29日夜に翌日の新幹線の運転計画についてホームページに掲載。駅や車内でも掲示物やアナウンスで繰り返し周知を図った。
それでもJR静岡駅には30日午後、計画運休の情報を把握せず、駅員に運行状況を尋ねる利用者が多く見られた。移動手段がなくなり帰宅が困難になる人の姿もあり、「もっと分かりやすい情報提供を」と求める意見が相次いだ。
同社は計画運休時の情報提供の在り方を今後の課題ととらえ、「(事前周知の)タイミングと計画の内容について引き続き検討し、次回以降に生かしていく」との考えを示した上で、ツイッターでの情報の具体的な出し方に関しては「今後、勉強していく」としている。
<メモ>計画運休 鉄道会社が新幹線や在来線の運休を事前に決めて利用者に周知する。9月30日の台風24号接近時には、首都圏や関西、東海地方で各社が大規模に実施した。今夏初めて計画運休した私鉄もあり、頻発する気象災害を受けて取り組みが広がっている。
国土交通省は台風24号の際の計画運休を検証する会議を、鉄道各社を集めて10月上旬に開き、安全を確保する役割を果たしたと評価した一方、今後は利用者になるべく早く、多言語で情報提供することなどを確認した。
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