北海道砂川市で2015年、車2台が暴走し一家5人が死傷した事故で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は25日までに、このうち1台を運転し、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた無職古味竜一被告(30)の上告を棄却する決定をした。別の1台を運転した友人との共謀を認定し、懲役23年とした一、二審判決が確定する。
複数の車による危険運転の共謀が最高裁で確定するのは初めて。
2台は競い合って走行し、谷越隆司受刑者(30)=懲役23年が確定=の車が一家の軽ワゴン車に衝突。投げ出された1人を古味被告の車が引きずって死亡させた。