サラ(FE)

登録日:2011/12/19(月) 15:12:54
更新日:2017/10/27 Fri 09:14:39
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ファイアーエムブレム トラキア776』の登場人物。
クラスは登場時でシスター、クラスチェンジ後はセイジとなる。

紫のかかった銀髪の可愛らしい少女だが、どこか謎めいた雰囲気を持っている。

公式HPによれば年齢は12歳で、これは作中でも最年少。
最も、公式曰く、他キャラも含めてイメージ作りの為の暫定的設定なので
ゲーム中の事実とは異なるようである。

言葉遣いも幼く、気ままな物言いが目立つ。
また、人の心の声が聞こえたりする能力もあるらしい。

その正体は、ロプト教団の大司教である、マンフロイの孫娘。
祖父さんに似ていなくて本当に何よりである。
というかジジイの遺伝子は何処へ行ったのかと…
まあ前作『聖戦の系譜』の頃から、この世界の女性は圧倒的に母親の遺伝子が濃く出るので、おそらく彼女の母親が銀髪のすごい美人さんだったのだろう。

ちなみに祖父の事は本人いわく「あのひと、きらいだから」とのこと。
お祖父ちゃん……。

母親は彼女が幼い頃に死去。父親はサラが生まれる前に、彼女の母を愛したのが原因で、マンフロイの怒りに触れ、殺されている。
これらの事は後述するリーフとの会話で語られるだけで詳しい事は分からない。
また、彼女の父と母、どちらがマンフロイの実子なのかも、結局本編でははっきり語られなかった。

彼女の初登場は、15章における選択次第で、若干の差がある。
この15章でリーフ軍は故国レンスターを奪還するべく、
東と西のどちらのルートを通るか選択を迫られるのだが、彼女はどちらのルートを選んでも加入するのでその点は心配ご無用。

西ルートを選んだ場合、17章『レンスターゲート』において、教会を訪問すると仲間になる。
何でこんな崖の上の教会に居るのかは不明だが。

ただし、このルートを選んだ場合、彼女が何でついて来たのか、
そもそも何者なのかというのが一切明かされず、ただの可愛いけど変な娘、で終わってしまう。

彼女については、やはり東ルートが本筋と言えるだろう。
こちらを選ぶと西ルートよりやや早く、16章『暗黒の森』にて登場する。

祖父については来たものの、周りは陰気な森とダークマージばかりですっかり退屈していた所に、自分を呼ぶとても綺麗な「声」を聞き、外へと飛び出す。
シナリオ開始の次のターンに登場した彼女はマップのあちこちをふらふらとワープして廻るのだが、その時にリーフで話しかけると仲間になる。
何度目かでマップの右下、リーフたちが進軍するであろうルートの前にやって来るので、そこで話しかけるのがベストだろう。

いきなり目の前に現れた少女に戸惑うリーフだが、そんな彼の様子を余所に嬉しそうなサラ。

「ふぅん、あなたなの……」
「いいよ、あたしが助けてあげる」

当然、いきなりそんな事を言われても何の事だかリーフにはさっぱり分からない。
何回かの問答の後、(当然なのだが)事情を察してくれない彼に業を煮やしたのか、突然ご機嫌斜めに。

「あたしを呼んだのはあなたなのよ。だから助けてあげようと思ったのに……邪魔にするのならもういいわ!」

拗ねちゃうサラ様可愛いよサラ様。

このままお別れか、と思いきや、今度はリーフの方が彼女を引きとめる。

「待ってくれ! よくわからないけど、とても大事な事のような気がするんだ。もっときみの事が知りたい……いっしょにきてくれるか?」
「うん、いいよ。だってあたし、あなたの声が好きだもの
「ありがとう、サラ……」

そうして彼女はリーフ軍に加入、晴れて味方ユニットとなる。

伯父さんも似たような状況で嫁を見つけたが、あっちは初対面で無い上に物言いもストレートだったのに対し、こっちは本当に謎会話である。
というか、フィンやナンナにどう説明したのだろうか。

こんなサラではあるが、この会話をせずに自軍ユニットで攻撃を仕掛けると、
「あたしのこと、きらいなの……?」と呟く意外なシーンが見られる。

また、仲間になる前・後を問わず、戦闘不能時の台詞は

「……さみしい……」

実は寂しがり屋なのかもしれない。
冷たくしないできちんと話しかけて仲間にしてあげよう。


ユニットとしては間違いなく第一級の能力を誇る。
初登場の時点で、「怒り」「祈り」「エリート」という豪華なスキルを保持している上に、魔力、技、速さの成長率がチートじみており、とりわけ魔力は凄まじい。
特に聖戦士の書で補正しなくても、クラスチェンジ前にこれらの能力がカンストするなんてのはザラである。
杖レベルも初期値でBとなかなか高いので回復・支援系ユニットとして使ってもいいが、やはり攻撃主体で使った方が彼女の能力やスキルをより活かせるだろう。
ある程度育ってしまえば、敵の攻撃をあっさりかわした後、お返しに「怒り」の反撃で敵を次々薙ぎ払う無敵の魔女へと変身する。

ただしその反面、幼い少女ゆえか、HPと守備は初期値・成長率共に全キャラでも最低ランク。
ぶっちゃけザコ敵の攻撃がかすっただけでもピンチになる。
特に敵が強くなってくる終盤においては、彼女の能力を持ってしてもそうヒョイヒョイかわすのは難しいので、ヘズルやダインの書などでその辺りの成長を補ってやるのが望ましい。

支援はリーフから10%を受けられる他、与えるキャラとして、同じロプト出身のセイラムがいる。
ただし、サラが大司教の孫娘であるのに対しセイラムはただの神官であった為か、彼女はセイラムの顔も知らなかった。
16章にて仲間にする前にセイラムで話しかけると会話が見られるが、

「誰なの?あなたなんて知らないわ」
「あなたに用はないわ。あたしは声の主を探しているの」

と冷たい反応。
最も、それでも彼に対して10%の支援はあげる辺り、気にはかけてたらしい。






以下、終盤のネタバレ












24章では彼女の生存とキアの杖の入手が、外伝に進んでエーヴェルを救う条件となる。
序盤とはうって変わって強くなり、マンスターへ戻ってきたリーフ達。

しかし、ようやく手に入れた石化を解除できる唯一のアイテム・キアの杖も、それを使えるのはマンフロイの一族のみ。
どうしようもないのか、と打ちひしがれるリーフに、サラが声をかける。

「そんなことないよ。あたしならその杖使えるよ」
「サラ!? ……きみが……!? ……本当なのか!!」
「うん、わかるもの。だってその封印……お爺様のだから」

仲間たちの憎むべき敵の孫であると打ち明けた時の、彼女の心境は如何なるものだったろうか…。


大戦終結後、彼女はひっそりと姿を消したらしい。


ただ、記録によれば、「リーフの保護のもと、つつましくも心豊かな一生を送った」とされている。


以下、若干鬱なネタバレを含みます
見たい人は反転してご覧ください


最終章「誓いの剣」開始時に、仲間に加わっていない、途中で死んだ、
捕虜にされたまま助けない等々の理由で自軍にいない場合、魔戦士の一人「エルフ」として改造(?)された姿で現れる。

こうなってしまえば戦う以外に道はなく、マップ上の結界を解くために彼女を倒さなくてはならない。
しかも、彼女を魔戦士にしたのは実の祖父、マンフロイである。
爺ェ……



「いいよ、あたしが追記・修正してあげる」

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