☆Z時代のアムロ・レイを追ったシリーズになります。
カツの無断出撃を見て何を思ったかアムロ・レイ。俺もカツのように若かったらガンダムマークⅡ に乗って迎撃していたってか。ベルトーチカがガンダムマークⅡを調整中のカミーユに「ガンダムマークⅡ をアムロさんに譲らない?」と言って来ていた(第17話)。
きっとアムロだって、リック・ディアスよりガンダムマークⅡ をカラバに置いていって欲しかったに違いない(深いところの本音ね)。どうせZガンダムがカミーユの愛機になるのだから。
なぜかエマ中尉が乗った事でマークⅡ は女性らしい仕草の動きになってしまったけど…。
カミーユはあまり好きになれなかったアムロ・レイだったような気がするけど、アムロは昔自分が少年時代ガンダムに乗った頃を思い出し、それをカミーユに投影していた。アムロはガンダムマークⅡ はカミーユが乗るのが一番だと思っていたに違いない。
そう、カラバに置いていったリック・ディアスの一機は地上戦闘用に改造され、アムロ専用機の「ディジェ」となった。そのカラーはまさかの青色(ブルー)にトリコロールカラー。ガンダムでもないし、でもあのテキサスコロニーでシャアと戦ったゲルググにも見える(笑)。
リック・ディアスのモノアイ仕様も変えず、いや技術的にカラバでは変えられなかったのか?
クワトロが言っていた「リック・ディアスの運用はカラバでは無理だ」と。しかしカラバと合同に進めたティターンズの第2の基地キリマンジャロ責めで、ルオ商会?が用意した大量のネモ隊は大活躍した。
モビルスーツ戦は指揮するパイロットがものを言う。アムロが駆けるディジェ一機で戦況をガラッと変えられることが出来るのだ。しかしアムロの乗るMSにバイオセンサーでも搭載されていたら無双だっただろう。
第一次ネオ・ジオン抗争でのシャアはミネバを匿ってハマーンの次を考え準備を進めていたと色々と想像されるが、カラバでのアムロは一体どう過ごしていたのか?謎だ。ハヤトがガンダムZZで死んだというのに...宇宙に上がっていたのだろうか。
アムロとシャアとベルトーチカとの3回のキス
ベルトーチカ「この霧を利用してカミーユとクワトロ大尉だけでも宇宙に戻してあげなきゃね。それがカラバの任務でしょ?」
アムロ「君は戦うのが嫌なのだろ」
ベルトーチカ「戦争は嫌いよ、当たり前でしょ。でもその事と戦わなくちゃ行けない時は戦うという事は別よ」
アムロ「僕を軽蔑してるんだろ」
ベルトーチカ「私はそれほど鈍くはないわ。アムロ・レイの7年間は眠りの時間だったのよ。肉体も精神も。急用は必要だわ。目を覚ませば良いのよ、そうすれば昔と同じになるわ」
アムロ「自信がないなぁ」
ベルトーチカ「あなたは前にカミーユと同じことをやっているんでしょ?」
アムロ「そうだな」(1回目のキス)
アムロ「ベルトーチカ、同情ならいい」
ベルトーチカ「私はそれ程鈍くはないと言ったでしょ?女の愛撫で男を奮い立たせる事ができるのなら、女はそれをする時もあるのよ。何故だと思う?」
アムロ「男を試しているんだろ」
ベルトーチカ「そうよ!自分に相応しい男になって欲しいからね。でも駄目だと分かれば捨てるわ。同情している暇なんてない」
アムロ「御両親は前の戦争で亡くしたと言っていたね」
ベルトーチカ「戦災孤児よ。同情されたい方」
アムロ「済まなかった...(2回目のキス)カミーユとクワトロ大尉は宇宙へ返す」
ベルトーチカ「私すぐ忘れるかもよ」
アムロ「はぁ、構わないさ(3回目のキス)」(同じカットがつかわれとるぞ!)
クワトロ「ベルトーチカさん、ハヤト艦長が呼んでいる」
ベルトーチカ「すいません。...私あの人嫌いよ...」
アムロ「モビルスーツを一機置いていってくれないか?」
クワトロ「何故だ?」
アムロ「理由が必要なのか?」
クワトロ「すまん。がマークⅡはカミーユが慣れているので置いてはゆけない」
アムロ「リック・ディアスでいい」
クワトロ「エゥーゴで開発したものだ、あれこそ置いていけない」
アムロ「信用ないのだな」
クワトロ「カラバでは運用は無理だ」
アムロ「やらせるさ」
クワトロ「エゥーゴとティターンズの決着は宇宙でつけることになる、君も……君も宇宙に来ればいい」
アムロ「行きたくはない。あの無重力帯の感覚は怖い」
クワトロ「ララァに会うのが怖いのだろ?死んだ者に会えるわけがないと思いながら、どこかで信じてる、だから怖くなる。」
アムロ「いや」
クワトロ「生きている間に、生きている人間のすることがある、それを行うことが死んだ者への手向けだ」
アムロ「喋るな!」
あーあ!ベルトーチカとキスばっかして!アムロ!絶対ヒッコリーに着くまでに楽しんでるでしょ、この2人。まあ仕方ないよね、男と女だもの。
そしてシャアに君も宇宙(そら)へ来ればいい。って言われてもベルトーチカに骨抜きにされちゃあ行けない話ですわ。オールドタイプの俺だって断りますわ。どうせ戦争が嫌いなベルトーチカは宇宙に行くのはぜってー嫌だ!って言うと思うし…。
第16話 白い闇を抜けて
ロザミアのギャプランを撃破したアウドムラは百式、ガンダムマークⅡ リック・ディアス とクワトロとカミーユを宇宙(そら)に上げるためにヒッコリーへと針路を進める。
ブラン指揮下のスードリーはアウドムラを追っていた。ブランのアッシマーを止めるにはやはりエースパイロットが必要だ。しかしまだアムロに不安はある。
全てを宇宙に上げるためにアウドムラから全てのモビルスーツを出す。カツも宇宙に行くことをハヤトに認められた。宇宙は人に革新をもたらす。若いカツにはそれが必要だと義理の父は考えたようだ。
若い子には旅をさせろ…か。ガンダムZZではブライトがアーガマでのカツの部屋を見せて、彼の最期をハヤトに語っていた。
カツはクワトロにシャトルまで「僕、ヒッコリーまではアムロさんのリックディアスに乗って行きます!」と言った、これがカツとアムロの最後の会話となった。
そんなアムロはリックディアスのコックピットの中で「餞別だ、持っていけ」と一年戦争でジオンのシャアと戦った拳銃を渡す。戦士、兵士、男にとって「銃」は命より大事なものである。
ましてやライバルシャアと戦った銃である。アムロにとっても重要なものだ。カツにとって一年戦争のヒーローだったアムロはとうとう目覚めた。ハイザックをいとも簡単に墜としていくアムロ。
それをまじかのコックピット内で見たカツはきっとうれしかったに違いない。昔のアムロさんに戻ってくれた!
カツはカラバでハヤトとアムロと一緒に戦うという選択もあったが、ハヤトが許可をした形だがクワトロの意思もあったのではないだろうか?カツにニュータイプの可能性を見いだしたからでは?
カミーユは最悪大尉だけでもシャトルを発射させて、アーガマに戻ってくださいと言い、カツを迎えにアウドムラへ迎撃に出る。百式はシャトルのアームで固定されてセットされてしまい、クワトロもも百式を出そうとするがヒッコリーのクルーに止められる。
ハヤトはシャトルに寄せ付けないように、スードリーのモビルスーツ隊をアウドムラに引き付けていた。そして、ハヤトお得意のネモの無人機出撃!(笑)。
ハヤト「無人だと言ってなめるな!一機でも落としてくれ!」
ブランのアッシマーに苦戦するアウドムラに対してカミーユのガンダムマークⅡはアムロのリックディアスと共闘する。リックディアスにはカツが乗っている、カツだけでも宇宙に上げなければならない。
アッシマーをカミーユに一時的に任せたアムロはカツをおろしてシャアに「シャトルは守って見せる!」と意気込んで戦線へ戻った。
「カミーユも回収できずに…」と言ったが、カツにアムロから貰った拳銃でクワトロをシャトルへ行くように諌められた。そして2人はシャトルに乗り込んだ。
覚醒したアムロ
アムロがもどらなければカミーユはブランに負けていただろう。基本的にガンダムマークⅡとリックディアスは宇宙仕様であり、ドダイ改がなければ空中戦さえできないモビルスーツだからである。
確かケネディ空港でロベルトがネモを数機、地上戦闘用に直していたが…百式、マークⅡ、リックディアスはカラバに置いていく予定はなかったはずなので、地上用にはしていないはずだ。
それで戦えるのはやはりアムロとカミーユの力なんだな。言えばブランも強いパイロットだったが2人のニュータイプには到底及ばない。しかし戦いの最中に道案内のベルトーチカの安否を気遣うなど、やはり腑抜けたか?と思われたが……
シャアとカツの乗ったシャトルを逃したブランは、カミーユとアムロに押されパワーダウンをしていた。そして、諦めたブランは、
ブラン「死に土産をいただく!」
絶対絶命のカミーユ、そこにアムロのリック・ディアスのビームサーベルがアッシマーを貫いた。
ブラン「アッシマーがぁぁぁぁー!」
歴戦の戦士が復活して、かつてのライバルシャアを守って見せたのである。ベルトーチカは屈託の無い笑顔でアムロを迎え、アムロに抱きすがった。
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