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【首都スポ】

おじいちゃんやったよ! 明大・渡辺佳、楽天 祖父は横浜高前監督

2018年10月26日 紙面から

チームメートに肩車される明大・渡辺=東京都府中市の明大屋内練習場で(土屋善文撮影)

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 会議開始から約2時間。ようやく名前が読み上げられると明大の渡辺内野手はホッとした表情を浮かべた。「緊張した。何とかという気持ちで信じて待っていた。指名されてうれしかった」。楽天の6位指名。時間とともに笑顔が広がった。

 祖父は横浜高の渡辺元智前監督。子どものころの遊び場は同校のグラウンドだった。ロッテ・涌井らがプレーする姿を羨望(せんぼう)のまなざしで見つめていた。そして高校進学。祖父からは「実力がない」と反対されたが、ともに戦うことを決めた。「例えベンチ外でも一緒にやりたい気持ちが強かった」。現・日本ハムの浅間、高浜らとともに甲子園出場も果たし話題になった。

 明大進学後は1年から試合に出場。監督を退任した元智さんは毎試合見に来てくれた。「試合ごとに良いところ悪いところをメモでくれたり言葉でくれたりしていた」。リーグ戦では通算95安打をマークし、大学日本代表にも選ばれるなどアマ球界屈指の内野手に成長した。

 「おじいちゃんも昔はプロを目指していたと思う。自分の夢だけでなくおじいちゃんの夢でもある。託されたと思って頑張りたい」。楽天は明大の大先輩でもある星野仙一さんゆかりの球団でもある。「星野さんから受け継いだ熱い気持ちも全開でプレーしたい」。さまざまな思いを背負って自慢のバットコントロールでプロの世界に挑む。 (土屋善文)

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