2012年03月31日

死神ゼロを応援します

死神ゼロ、もとい、ChaosHeadが綴るライトノベルを読んでいる。

まだ読み始めたところだが、ライトノベルっぽい出足でいいね。
http://blog.plaync.jp/ch2/344265

感想を好きにのたまって良いと言う事なので(お前は黙っとけと言われても、言うぜ!)、プロローグについてだ。
私としては細かな所は多々ある。

例えば、「女の子」と書かれている相手は、何歳くらいの設定なのか?
感じからして、書かれている「私」より幼い印象を受けるが、一定年齢以下だと、「少女」と表現した方が良いし、逆であれば「彼女」と表現した方が、読者にとってよりイメージしやすくなる。

ゼロの中では登場人物像が出来上がってはいるが、読者にはそれは伝わらないんだよ。
それを、表現一つでいかに伝えるかというのは凄く難しいし、敢えてボカしている場合もあると思うので、細かいところは省いて、大きく2点。


先ず1点目。
「プロローグ」といえば、読者を世界に引き摺り込むための入り口であり、本によれば数ページに及ぶものから、1ページ内に収まるものもある。

今回は後者なので、短い文章の間での特定のキーワードが重複すると、クドくなる。
読者に女の子が「金髪」である事を殊更印象付けたいとか、女の子が金髪であることが別段の意味を持ち、今後何かの鍵を握るなら、胸焼けを起こすほど盛り込むのも手だと思う。

例えば、異能力者バトル物で、取り分け特異な能力を持つ者の髪色が金髪とかいう設定ね。

しかし、そうでないなら避けた方が良いんじゃないかな。


以上を踏まえて変更すると、以下の赤色部分になる。
青色変更部は、それまで省いていた「金髪」というキーワードを最後に敢えて書くことで、女の子が金髪であったことを読者に思い出させて印象付ける事が出来ると思うよ。(※この部分を実際に表現する際は「金髪の女の子」とは別の手法を用いた方が良い)


*******************

▼原文
また何時もの悪夢を私は見る。
夕焼けが赤く焦がす空を見上げながら、ブランコで遊んでいた。隣にいるのは金髪が綺麗な女の子。そろそろ両親がラボから帰ってくる時間。金髪の女の子は淋しげな表情で私を見つめる。
突如、空は巨大な炎の塊で血のように赤く塗り替えられていった。夕焼けよりも赤く空を焦がしてゆく。

太陽が落ちてくる。そんな感覚。

視界が眩しい光に包まれていく。
次の瞬間、両親が働いている巨大なラボが紙細工のように吹き飛び大爆発を起こす。猛烈な爆風が私と金髪の女の子に襲いかかる。ブランコから金網に吹き飛ばされた。
辺りは紅蓮の炎に包み込まれる。芝生も木々もラボの周囲すべてが煉獄の火の海と化した。
炎の中から、黒い外套を纏った人影が私たちの元へ歩み寄ってくる。
歩み寄ってきた男の口元は一文字に閉められていた。
そして男は私たちに語りかける。
「……来るが良い」
男は私たちに手を差し出す。
私は体が硬直して何も言えなかった。心臓の鼓動が激しく鳴り響く。頭が真っ白になった。
しかし、金髪の女の子は、男が差し出した手を取った。
男は金髪の女の子の手を取ると、そのままお姫様を抱えるように両手で抱き抱える。そして背中に茶色い翼をはやして空高く舞い上がった。無数の黒い梟のような形の影が男と女の子を包み込む。そして影は散逸してゆき、男は姿を消した。

紅蓮の炎に包まれた光景を私は声もなく見つめているだけだった。

私が日常の輪から外れた存在となった出来事の悪夢。



▼変更後
また何時もの悪夢を私は見る。
夕焼けが赤く焦がす空を見上げながら、ブランコで遊んでいた。隣にいるのは金髪が綺麗な女の子。そろそろ両親がラボから帰ってくる時間。女の子(少女もしくは彼女)は淋しげな表情で私を見つめる。
突如、空は巨大な炎の塊で血のように赤く塗り替えられていった。夕焼けよりも赤く空を焦がしてゆく。

太陽が落ちてくる。そんな感覚。

視界が眩しい光に包まれていく。
次の瞬間、両親が働いている巨大なラボが紙細工のように吹き飛び大爆発を起こす。猛烈な爆風が私たちに襲いかかる。ブランコから金網に吹き飛ばされた。
辺りは紅蓮の炎に包み込まれる。芝生も木々もラボの周囲すべてが煉獄の火の海と化した。
炎の中から、黒い外套を纏った人影が私たちの元へ歩み寄ってくる。
歩み寄ってきた男の口元は一文字に閉められていた。
そして男は私たちに語りかける。
「……来るが良い」
男は私たちに手を差し出す。
私は体が硬直して何も言えなかった。心臓の鼓動が激しく鳴り響く。頭が真っ白になった。
しかし、女の子(少女もしくは彼女)は、男が差し出した手を取った。
男は女の子(少女もしくは彼女)の手を取ると、そのままお姫様を抱えるように両手で抱き抱える。そして背中に茶色い翼をはやして空高く舞い上がった。無数の黒い梟のような形の影が男と金髪の女の子を包み込む。そして影は散逸してゆき、男は姿を消した。

紅蓮の炎に包まれた光景を私は声もなく見つめているだけだった。

私が日常の輪から外れた存在となった出来事の悪夢。

*******************


こんな感じかな。
2点目は、

そして男は私たちに語りかける。
「……来るが良い」
男は私たちに手を差し出す。


ここだね。
これだけを読むと、男は、女の子だけではなく、「私」にも興味があると想像できるけど、続きを読めば、男は、無言で硬直しているだけの「私」に対して無関心だ。
ならば、

・男は私たちに=×
・男は女の子に=○

が表現として妥当だろう。
そうすることで、女の子と男の役割が、
・連れ去る者
・連れ去られる者
として明確になり、それを夢として見つつも、夢の中の女の子に淋しげな表情を向けられた「私」の存在も、今後の展開で無視出来なくなる。

そうすれば、関係や出来事には含みを持たせながら、個々の存在のみ明確にした上で、続く第一章に雪崩込める。




まあ、読み始めたばかりなので、以上の話しが適切かどうかわからないが(不適切であっても言うがなwwwww)、ゼロとは鯖移動前に話した事があるが、夢を叶えて行こうとする姿はいいね。
posted by 戌神 at 20:43| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
長すぎるよ
途中で読むのを断念しました
Posted by ぶた at 2012年04月01日 12:24
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