『名探偵コナン』少年サンデーコミック版の「カバー後ろそで」にある「青山剛昌の名探偵図鑑」。毎巻、作者「青山剛昌」が「世界の名探偵」を紹介するコーナーです。僕は、毎回、結構楽しみしているのですが、今回1~3巻で紹介されている「名探偵」についてまとめてみました。
第1巻
記念すべき第1回は、やはり「シャーロック・ホームズ」でした。作者のお薦めエピソードは「四つの署名」でした。
「シャーロック・ホームズ」最初のエピソードは、長編『緋色の研究』で、1886年にイギリスで出版されました。当初、イギリスでの評判は、あまり芳しくなかったようですが、『緋色の研究』を無断で出版したアメリカのJ.B.リピンコット社から依頼が入り、その依頼で書いたエピソードが長編第2作目となる『四つの署名』だそうです。短編は、56作ありますが、長編は、『緋色の研究』『四つの署名』『バスカヴィル家の犬』『恐怖の谷』の4作しかありません。
●登場人物との関連
アーサー・コナン・ドイル⇒江戸川コナン
ベイカー・ストリート⇒米花(べいか)町
テムズ川⇒堤無津(ていむず)川 など
『シャーロック』(2010~2017)
2010年にBBCで制作されたテレビドラマ。舞台を「19世紀のイギリス」から「21世紀のイギリス」に置き換え、「ホームズ」をベネディクト・カンバーバッチ、「ワトンスン」をマーティン・フリーマンが演じました。2017年までに全13話が放送されています。ちなみに第8エピソード「三の兆候 」が「四つの署名」を原案としているそうです。
●2016年に劇場公開された『忌まわしき花嫁』
舞台を19世紀のイギリスに移した特別編。※完全に独立した話ではなく、前後のエピソードと連動しています。
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第2巻
第2回は「明智小五郎」でした。作者のお薦めエピソードは「黄金仮面」でした。「黄金仮面」、全く知りません。調べたところ、「黄金仮面」は、江戸川乱歩が1930年から1931年にかけて、日本で初めて発行部数100万部を突破した雑誌「キング」で連載した作品だそうで、1970年代には、3度、映像化されていました。全然関係ありませんが、小学校の図書室に「少年探偵団」シリーズがズラーと並んでいましたが、表紙絵が怖くて読めませんでした。
●登場人物との関連
明智小五郎=毛利小五郎
江戸川乱歩⇒江戸川コナン など
●少年探偵江戸川乱歩全集 第27巻
今見ても、やはり不気味でした。
第3巻
第3回は「エルキュール・ポアロ」でした。作者のお薦めエピソードは「ナイル川殺人事件」でした。「ミステリーの女王」アガサ・クリスティが生んだ探偵「エルキュール・ポアロ」は、ホームズ誕生から34年後の1920年に『スタイルズ荘の怪事件』でデビューしました。ポアロは、ベルギー人で元警官でしたが、第一次世界大戦中にイギリスに亡命し、私立探偵になったという経歴の持ち主です。「ナイル川殺人事件」は、1937年の作品です。ちなみに「エルキュール(Hercule)」は、フランス語で「ヘラクレス」を意味します。ポアロが「小さな巨人」と呼ばれる所以でもあります。
●登場人物との関連
エルキュール・ポアロ⇒喫茶店「ポアロ」
アガサ・クリスティ⇒阿笠博士 など
『オリエント急行の殺人』(2017年)
2017年にケネス・ブラナー監督・主演で、『オリエンタル急行殺人事件』が劇場公開されました。また2017年11月にケネス・ブラナー版の続編として『ナイル川殺人事件』の映画化を予定していると報じられました。
●映画予告編
●4.4先行デジタル配信/5.2ブルーレイ&DVDリリース編
日本では、 2015年1月に三谷幸喜&野村萬斎版『オリエンタル急行殺人事件』がフジテレビで放送されています。