『Red Dead Redemption II』海外レビュー
『Red Dead Redemption II』の海外レビューです。
- ジャンル:オープンワールド・アクション
- 機種:PS4/Xbox One
- 開発: Rockstar Studios
- 販売:Rockstar Games
- 概要:1899年を舞台にした、前作の前日譚となる西部劇オープンワールド
コンセプト: 悪名高きVan der Lindeギャングとして、ビデオゲーム史上最も鮮やかなオープンワールドで暴れまくる
グラフィック: アルバート・ビアスタット風の西部の風景から、再現されたニューオリンズの忙しない通りまで、史上最も美しいゲームの一つである。この時代を再現するために注がれたディテールへのこだわりは凄まじい
サウンド: 強力な演技が物語に真実味を持たせており、環境音が荒野に命を吹き込み、黎明期のアメリカン・フォークの要素を活用したゴージャスなサウンドトラックが世界にリアリズムをもたらしている
プレー性: 乗馬と銃撃戦は前作から改善されている。主人公やその愛馬、武器の世話をしなければならないメカニックは、鬱陶しく聞こえるかもしれないが、ゲームにリアリズムを注入している
エンターテイメント性: Rockstarは改めてオープンワールド体験を再定義するゲームを生み出している。あらゆるゲーマーが自ら体験すべき偉業だ
リプレー性: 高い
Rockstar Gamesは、『Red Dead Redemption II』で再び自己記録を更新してみせた。Van der Lindeギャングの崩壊を緻密に描く本作は、前作へと自然と繋がる充実した物語であり、オープンワールドの深みと広大さは、あらゆるゲーマーが体験すべき技術的偉業である。
良い点:
・極めて魅力的なゲーム世界
・感情移入させられる充実したキャラクター陣
・史上最高峰のビジュアル
・全てのゲームに登場すべきトマホーク
悪い点:
・物足りない拳闘
・少々一本調子な銃撃戦
・あまりに仕事めいた水増しコンテンツ
『Red Dead Redemption 2』の前評判や情熱的なファン層からの期待に、Rockstar Gamesが応えることは不可能なのではと考えていたのだが、実際は期待をはるかに凌駕してくくれた。生き生きとした現実的な世界から感情的な絆まで、『Red Dead Redemption 2』は今世代を代表するビデオゲーム体験である。
良い点:
・実に賑やかな生きた世界
・豊富なボリューム
・選び放題のミッションや戦闘
・演技が光るキャラクター陣
・魅力的なハンティング
・全てに命が感じられる
悪い点:
・学ぶことが多い
・少々ぎこちない動作
『Red Dead Redemption 2』が傑作になるであろうことはだれも疑っていなかったが、それ以上の特別な作品に仕上がっている。今後数十年に亘って語り継がれるであろう、大傑作である。
良い点:
・驚異的な世界
・最高のキャラクター陣と脚本
・とにかく多幸感に持ちている
・驚異的な音楽スコア
悪い点:
・相変わらずぎこちなさを感じるRockstarの操作体系
もっと語ることが出来たら、と思う。語るべきことがあまりに多いのだが、そうすると楽しさを削いでしまう。ネタバレを避けよう、プレー動画を避けよう、ただただ買ってプレーし、私と同じようにこの世界を愛して欲しい。
『Red Dead Redemption II』を完成させるのに要した数年には、その甲斐があった。Rockstarが作り上げたのは、単なるビデオゲームではなく、息吹を感じさせるデジタル世界そのものだ。プレーするというよりも、訪れて体験するもの。喜んで没入してしまう世界だ。『Red Dead Redemption II』は、長年に亘る血と汗と涙の結晶であり、この世界に没入することが特別な体験であると実感できる。オープンワールド・ゲームの新たな基準となる作品だが、本作の高みに到達するゲームはそうそう現れないだろう。
『Red Dead Redemption 2』は、現代ビデオゲーム史に残る傑作として、『Grand Theft Auto V』と肩を並べている。醜い時代のゴージャスな描写は我慢強く、洗練され、底抜けに楽しく、そこにRockstar史上最高のストーリーテリングが加わっている。ボリューム満点の物語を終えた後ですら、もっとプレーしたくてしょうがない。無法者たちの時代に捧げた、隅々まで丁寧に磨き上げられたオープンワールドという、稀なクオリティを備えたゲームなのである。今世代最高峰のシングルプレー・アクション体験を欲しているなら、これで決まりだ。
往々にして称賛より批判の方が簡単ではあるが、『Red Dead Redemption 2』に関しては途方に暮れてしまう。これは史上最もゴージャスかつシームレスで、タフでラフなゲームの一つであり、自分の意思で本作を素通りする人は、ゲーマーではないか昏睡状態なのだ。
『Red Dead Redemption 2』は、オープンワールド・ゲーム新時代幕開けの兆しとなるかもしれない。プレーヤーは間違いなく没入感の高い深みのある世界で繰り広げられる、アクション、サスペンス、そして激しく共感を呼ぶキャラクター陣に満ちた物語をクリアするまでに、数十(もしくは数百)時間を注ぎ込むことになるはずだ。プレーヤーはその旅路を通じて、Rockstar Gamesはただ巨大なだけのオープンワールドには興味がなく、過去作の経験を踏まえた上で新世代向けに発展させた、恐ろしく豊かな世界を築き上げていることに気付くだろう。プレーヤーに生きた世界を提供ことを目指した『Red Dead Redemption 2』は、Rockstar史上最も奥が深く、没入感の高い体験を実現している。
今シーズンのずば抜けた偉業『Red Dead Redemption 2』は、ユニークな人々についてのユニークなゲームである。脚本、ビジュアル、ゲームプレーが一体となり、間違いなく待った甲斐のあった、真の傑作に仕上がっている。
良い点:
・Rockstarストーリーテリングの頂点
・オーガニックで自然な世界
・オーディオとビジュアルの両面で驚異的なプレゼンテーション
・本編のように感じられるサイド・コンテンツ
悪い点:
・気まぐれに感じる手配システム
『Red Dead Redemption 2』は、箱庭アドベンチャー・ゲームのレベルを引き上げている、唯一無二のオーガニックさが、まとまりのある充実した、真に迫るオープンワールドを生み出している。今後のアクション・アドベンチャー・ゲームの基準となるゲームである。
良い点:
・他媒体の西部劇にも匹敵
・即座にクラシック化間違いなしのキャラクター陣率いる、目を離せないほど素晴らしい物語
・息を呑むほど美しいアメリカ西部
・オープンワールド・ゲームにおける没入感の新たな指標
・数多ある長所の中でも突出した出来のサウンドと声優の演技
悪い点:
・旧世代に取り残されたままの動作
・醜い頭をもたげることのあるグリッチ
・煩雑なアイテム管理
・物語を短くできるはず
『Red Dead Redemption 2』は、目標実現のためにほぼ一世代分の開発期間をかけたことが吉と出ている。今年は当然ながら、今世代最高のゲームの一つであるだけでなく、将来的には史上最高のビデオゲームの一つと称されるはずだ。
良い点:
・史上最も美しいコンソール・ゲーム
・オープンワールドの歴史で最も驚きに満ちた物語
・凄まじい数のサイド・ミッション
悪い点:
・ファスト・トラベルがないため、ながあああああああいゲームになる
・前作ほど大胆ではないエンディング
史上三本の指に入るオープンワールド・ゲームであり、Rockstarの最高傑作である。西部劇の大傑作だ。
『RDR2』が凄まじいのは、物語やサイド・クエスト、探索し甲斐のあるロケーションの膨大なボリュームだけでなく、その全てが手抜きを感じさせない高い品質を維持しているからだ。ゲームに隅々に職人技が染み渡っており、今世代最高のゲームの一つとなっている。
『Red Dead Redemption 2』でRockstar Gamesは、同種の他のゲームでは到底太刀打ちできないほど、ハードルを高く上げてしまった。
『Red Dead Redemption 2』は、今後末永く愛されるであろう、途方もなく巨大で息を呑む体験である。
『Red Dead Redemption 2』は、終わりと始まりの物語であり、伝説の誕生と神話誕生に伴う結果についての物語だ。それらを束ねるのは、数十時間の及ぶゲームプレーと、避けがたき運命への突っ走る冒険を含む完璧なプレゼンテーションだ。『Red Dead Redemption 2』は箱庭ジャンルの新たな基準であり、世代を問わず西部劇ゲームの決定版として君臨している。
『Red Dead Redemption 2』は野心の極致であり、他のRockstar作品同様、期待に応えている。前作以降の技術発展と、『GTA V』で学んだこと全てを活かし、ゲームっぽさの薄い自然な世界を堪能させてくれる。
『Red Dead Redemption 2』はRockstar Gamesの最高傑作であり、史上最も豊かなオープンワールドに、今世代で最も充実した物語の一つを巧みに融合させている。
良い点:
・物語と自由な探索の絶妙なバランス
・乗馬時と徒歩時のタイトなシューティング・メカニック
・深みとやりがいのあるハンティングと釣り
・素晴らしいサウンドトラックと声優の演技
・動機付けの明確なストーリー・ミッション
・ヒゲが伸びきるのを観察できる
・生きているように感じられる世界、野生動物、キャラクター
悪い点:
・あまり面白くない賞金システム
・鬱陶しく感じることのあるぎこちない動作
オープンワールド・ゲームは年々巨大化の一途をたどっている。100時間以上のコンテンツを収録することも珍しくない。とはいえ、大半のゲームは、そのコンテンツ全てに重要性と魅力を持たせることに失敗してきた。『Red Dead Redemption II』は例外だ。単一セーブで200時間以上プレーした後で、数か月後に一からやり直したとしても不思議ではない。列車強盗のスリルから、一人旅の静けさまで、『Red Dead Redemption II』は今後何度もプレーすることになるであろうオープンワールド・ゲームだ。
良い点:
・全ての結末を知っているからこそ、前日譚としての凄い重みを感じさせる物語
・物語を楽しませる最高のキャラクター陣
・出会いや驚きに満ちた、散策しがいのある多彩で反応の良い世界
・システムとナラティブの両面でプレーヤーを引き込む練られたミッションとサイド・アクティビティ
・物語のインパクトを増す緊迫感を生み出すミッション構造とモラル・メカニック
悪い点:
・没入感を高めるより逆に冷めさせてしまうセミ・リアリズム要素
『Red Dead Redemption』はJohn Marstonの物語に重きを置いていたが、『Red Dead 2』はコミュニティとして、アイデアとして、そして旧西部の断末魔としてのVan der Lindeギャング全体の物語となっている。Arthurについての物語でもあるが、ギャングを見るレンズとして、極めて個人的で厄介な彼の物語が大局を支えている。一部のストレスが溜まるシステムや予定調和なミッション構造は、結局のところ物語を上手く支えているが、乗り切るには忍耐力が求められる。『Red Dead Redemption 2』は、素晴らしい前日譚であると同時に感動的で思慮深い独立した物語でもある。全てが終わっても去りがたい世界だ。
良い点:
・素晴らしいキャラクター陣とRockstar史上最高の脚本
・本編と同じくらい楽しめるサイド・ミッション
・見た目も音も美しい
・真の生きた世界
Rockstarが『Red Dead Redemption 2』のために作り上げた世界ほど、作り込まれた世界は殆ど存在しない。素晴らしい脚本と見事な演技によって、一日の大半を共に過ごす連中と同じくらい、道中で偶然出会う連中も魅力的に描かれている。『Red Dead Redemption』の後に続くにはどうすれば良いのだろうか?『Red Dead Redemption 2』を作るのだ。
良い点:
・凄まじいグラフィックとディテールへのこだわり
・描き込まれたキャラクター陣と面白い題材を盛り込んだ膨大なボリューム
悪い点:
・少しぎこちない操作性
・一本調子で非常に簡単な戦闘
・残念なほどインタラクティブ性が低い多くのストーリーテリング
驚異的な技術的偉業であり、大傑作西部劇でもある本作は、細かな欠点はあるものの、Rockstar Games史上最も魅力的かつ野心的な作品となっている。
Rockstar Gamesの複数の開発スタジオが初めて一丸となって作り上げた本作は、実に特別な一作となった。革命的な要素は何一つ存在していないものの、その野心的な規模によって、各要素を超える作品にまとまっている。深みのある痛烈な物語を語りながら、同時に高い自由度や可能性を提供するシングルプレー体験は極めて稀だ。極めて幅広く、多彩で美しい世界には、面白いキャラクターや野生動物、アクティビティが満載。隅々まで丁寧にまとめ上げられており、素晴らしい音楽と声優の演技が生々しい映画的クオリティを加味している。前作のファンは、この続編に歓喜するだろう。西部感を強調するだけでなく、実感できる生命感、コミュニティ、ナラティブによって新たなレベルの命を吹き込んでいる。
それなりに不満を述べてきたものの、『Red Dead Redemption II』は全体としては驚異的に他ならない。操作周りにそれなりの問題を抱えているとはいえ、体験の大半は忘れがたいものだ。Rockstarは、巧妙に描かれた物語、充実したキャラクター陣、極めて魅力的なシナリオと多彩なオープンワールドを備えた、史上最も驚異的な西部劇ゲームを完成させている。ビジュアルは目を見張る出来で、突出したライティング技術は言うまでもなく、環境やキャラクター・モデルの細部へのこだわりが凄まじい。最高に濃密というわけではないし、もう少しハンティングに力を入れて欲しかったものの、それでもボリューム満点である。メイン・キャンペーンのクリアに50時間、サイド・アクティビティに手を出すと更に増えるなど、『Red Dead Redemption II』のようなゲームには滅多にお目にかかれるものではない。驚くことしかできない。
傑作『Red Dead Redemption』から8年を経て、Rockstar Gamesが遂に続編を手掛けてくれた。新たな主人公Arthur Morganはより優れた脇役陣に囲まれ、ビジュアルのバラエティ豊富な文句なく美しいオープンワールドが用意され、殺したり集めたりがふんだんに盛り込まれている。移動が苦痛になったり、細かなバグや鬱陶しさがあるものの、『Red Dead Redemption 2』が素晴らしいゲームであることに変わりはない。