山葡萄ではなかったガネブ - 2013.10.13 Sun
島の方言でいう「ガネブ」
私は、ず~っと「山葡萄」だと思っていたのですがどうやら違ったらしい!
「山葡萄」と同じ仲間(ブドウ属)の「えびづる」だったようで、植物図鑑で調べてみても葉の大きさや果実の大きさから山葡萄ではないという事が判明!
実は先週末、子供達とドライブがてらこの「ガネブ」をとってきて、せっかくとってきたから何か作れたらいいなあ、とネットを見ていたら山葡萄でジャムを作っていらっしゃる方がいたので私もやってみよう!とこの「ガネブ」でジャムを作ってみました。(この時はまだ「ガネブ」は「山葡萄」だと思ってました。)
作ってみたらザル一杯の「ガネブ」からほんのちょっとの汁しか出てこない!
「ガネブ」を食べた事のある方ならお分かりかと思いますが、本当にこの「ガネブ」、皮と種だけでただ味はちゃんとブドウなので、子供達は口に含んではペッペと種と皮を出しながら味わう、といった実です。
考えてみたら当然の結果だったのですが、それからおかしいなあ、、と調べてみた、という訳です。
きっと本物の「山葡萄」はもっと実がふっくらしているのだろうなあ。。。
せっかく作り始めたジャム、途中で放棄する事も出来ず、むきになって皮ごと圧力をかけて皮をやわらかくし、種をこして作りました!作りながら、ここまでするかなあ、、、と自分でも思いながら、。でも野生の実なので味がこくって美味しいジャムが出来ましたよ。
ただ、来年も作るかと言ったらどうかなあ。。。
● COMMENT ●
それは「ノブドウ」でしょう
Re: タイトルなし
ガネブ、冬は葉が着いていないと思います(自信がありませんが、たぶん)。島でエビヅルと読んでいる木の実はもっとカラフルで、こちらは食べれません。
野生ブドウの研究をしています.戸から列島~沖縄地方に自生するリュウキュウガネブという野生ブドウを特に調べているのですが,北限がどこなのか調査しています.種子島,屋久島にもリュウキュウガネブが自生しているという情報があったので調査しましたが,形態的にはエビヅルでした(リュウキュウガネブをエビヅルと分類する学者もいますが,形態的,生態的に際が見られます).口永良部島も調査しようと準備をしていたら,火山が噴火して島に入ることができませんでした.
ここに掲載されている写真を見ると,リュウキュウガネブのようにも見えますが,このブドウは冬に葉が枝に着いているのでしょうか.
ここに掲載されている写真を見ると,リュウキュウガネブのようにも見えますが,このブドウは冬に葉が枝に着いているのでしょうか.
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早速のご回答,ありがとうございます.冬に葉が着いていればリュウキュウガネブだったのですが,冬に葉が着いていなければエビヅルだと考えられます.島で「エビヅル」と呼ばれているものはおそらく「ノブドウ」というブドウ科ノブドウ属の植物でしょう.毒ではないですが,おいしくはありません.しかし,焼酎漬けにしたら塗り薬(虫刺されやかゆみ止めなど)や飲み薬(胃腸薬など)として利用できます.果実,葉,枝,根すべてが焼酎漬けにできるようです.