一言、コーヒーといっても、入れ方は色々あります。
すぎた珈琲では、お客様にコーヒー豆を販売する時は、どんな感じで珈琲を入れているのか聞いてから、その抽出方法にマッチした銘柄をおすすめします。
日本では、経験上、”ペーパー” で抽出されることが殆んどです。
”ペーパー” とは、”ハンドドリップ”、もしくは、”コーヒーメーカー”の事です。
豊富な軟水文化の日本では、ペーパー抽出が好まれますが、硬水文化の世界基準では、水をあまり使わないですむ、”エスプレッソ” 抽出が大半です。
ですので、今回は主に、”ペーパー”と”エスプレッソ”、に照準を当てて解説したいと思います。
コーヒーの抽出は3種類に大別できる
コーヒーを入れる方法を歴史の古い順番で並べると、大まかに3つに分けることができます。
まず最初に編み出された抽出方法は ”煮だし法”です。
これは珈琲の粉をお湯や水に入れてグツグツ煮だす方法です。
現在でもエチオピアのカリオモンや、中近東でのターキッシュ珈琲として残っています。
味的には、コーヒーの粉や微粉がカップに残るので、後味がザラッとして、日本人の口に合わないようです。
興味本位で何度か作ったことがありますが、評判はイマイチでした。 ( ;∀;)
次に考案された抽出方法は、”浸漬法” といって、読んで字のごとく、コーヒーの粉をお湯や水に漬けて浸透圧の差で抽出する方法です。
現在では、プレスや、サイフォン、メリタ式などがそれにあたります。
この抽出方法のいい点は、誰が入れてもそこそこの味が出る事です。
浸漬法はオペレーションが単純なので、アルバイトの人でも簡単に伝授できます。
最後に、”透過法” といって、コーヒーの粉をフィルターに見立てて、コーヒー粉で作った層にお湯や水を通して、クリアーな味わいにする抽出方法です。
当店ではこの方法を推薦しています。
技術的なハードルが高く、ドリップ透過法だと、お湯を注ぐのが早いとスカスカの珈琲になりますし、エスプレッソ透過法だと、器械の設定が複雑で、まともに抽出するにはかなり練習する必要があります。
透過法の良い所は、フィルターが珈琲の欠点を取り除く+珈琲の層自体も珈琲の欠点を取り除いてくれるので、カップに注がれる珈琲は澄んだ色になります。
コーヒーをストレートで飲む、日本の文化では、この方法が一番適しているような気がします。
珈琲に砂糖や牛乳を入れるのが世界標準
日本国内では、コーヒーをストレートで飲む方が多いです。
しかし、世界基準でいえば、珈琲には何かしらの物を加えて飲むことが大半です。
代表的な物では、お砂糖・ミルク・香料・酒・柑橘系果物、等です。
というか、珈琲をストレートで飲むのは日本人くらいです。普通は何かしらの物を入れて飲むのが、本来の珈琲の様です。
やはりこれは、日本の豊富な軟水文化の影響なのでしょうね。
エスプレッソは全部イタリア製?
エスプレッソコーヒーですが、最近日本でも(特に東京)チラホラ散見できるようになりました。
これはスターバックスの影響でしょうか?
エスプレッソは、アレンジコーヒーを作る時に便利で、抽出した濃縮珈琲の原液に様々な物を加えて、バリエーションに富んだ珈琲メニューが作れます。
実は私もエスプレッソで作ったカプチーノが大好きです。 ^^) _旦~~
アレンジ珈琲は特に若い方向けの珈琲ドリンクなのかな?
東京では在住の外国人も沢山おられるので、海外の珈琲文化もいち早く入ってきますしね。
ただ、日本のご家庭では、まだまだエスプレッソで淹れる方は少数派です。
ちなみに、イタリアでは各家庭に ”モカ・エキスプレス” という、直火式のエスプレッソメーカーがあるそうです。(下記インスタ参照)
大阪のタコ焼き器みたいなものかな?
今まで出会ったイタリア人にその辺のことを聞いてみたら、やはり全員 ”モカ・エキスプレス” を持っているといっていました。( ..)φメモメモ
エスプレッソメーカーはもともとフランスとイタリアが共同で開発にあたったそうですが、途中からイタリアだけで作ったと聞いています。
ですので、
エスプレッソメーカーの主要パーツ特許はすべてイタリアが所有しています。 こんな事情もあって、エスプレッソ器材はほぼすべてイタリア製です。
イタリア人はセッカチ?
本場のイタリアでは、バンコと言うカウンターでエスプレッソを立ち飲みして、すぐに仕事や遊びに出かけるというスタイルがデフォらしいです。
フランスのゆったり座って文化論に華を咲かせるカフェーと対局ですね。
だからか、エスプレッソ(エクスプレス・特急)がフランスでは定着しないで、イタリアで定着したのかな?
澄んだ珈琲を好む日本人と、セッカチなイタリア人のエスプレッソ。
国民性が出ていますね。
これも地域差で生じる珈琲文化なのでしょう。
まとめ
皆さん如何でしたでしょうか?
珈琲は世界で一番飲まれている嗜好品です。
ですので、そのたしなみ方も様々です。
それは、水の影響であったり、国民の気質であったりします。
そういった様々な要素があって、多種多様な珈琲文化・コーヒーの入れ方が編み出されてきたのでしょう。
今回の記事はいかがでしたか?
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