スマホから「イヤホンジャック」(イヤホン端子)が急速に姿を消しています。
主要3キャリアが発売する、冬の旗艦スマホに対象を絞ると、搭載は「Galaxy Note 9」のみ。iPhoneのみならず、XperiaやAQUOS、Pixelシリーズなど、主要なAndroidスマホは殆どが"非搭載"となっています。
<イヤホンジャック非搭載>
・iPhone XS / Max
・iPhone XR
・Xperia XZ3
・AQUOS zero
・Pixel 3 / 3 XL
<イヤホンジャック搭載>
・Galaxy Note9
外からは大きく見えないが、内部的には大きな部品
背景としては内部設計の効率化があります。AQUOS zeroで廃止に踏み込んだシャープの開発者によると、イヤホンジャックは「外からは大きく見えないが、内部的には大きな部品」だと話します。また「厚みを最も気にするのが3.5φ(イヤホンジャック)」だといい、設計に与える影響が大きいとのこと。なお、AQUOS zeroはUSB-Cとの変換アダプターが同梱しており、それを介することでイヤホンを有線接続することが可能。Bluetooth接続の遅延を許容できない音ゲーユーザーにも配慮しています。
一方、アップルのiPhone XSやiPhone XRは変換アダプターを同梱しておらず、有線イヤホンを利用するには別途アダプターの購入が必要です。
また昨今は「AirPods」をはじめとする完全ワイヤレスイヤホンも普及。Bluetoothのペアリングは以前ほど難解ではなくなっており、メーカーもイヤホンジャック廃止に舵を切っているようです。
ミドルレンジではイヤホンジャックは健在
それでもイヤホンジャックが欲しい!という方で、Galaxy Note 9以外も選択肢に含めたい方は、普及帯のミドルレンジモデルに目を向けるといいでしょう。
シャープもAQUOS sense2などのミドルレンジモデルでは、引き続きイヤホンジャックを搭載。他社も想定ユーザー層を考慮してか、イヤホンジャック搭載モデルが多くなっています。