[ 画像・ ] 大分市横尾の会社員五條堀美咲さん(26)が行方不明になって25日で2年となる。大分東署などは25人の専従態勢で懸命な捜索を続けるが、有力な手掛かりは得られていない。住んでいたアパートの近くは、今も情報提供を呼び掛ける看板が設置されたままだ。「無事でいてほしい」。付近の住民らは早く見つかるよう願っている。 県警によると、五條堀さんが最後に確認されたのは2016年9月25日午後11時半ごろ。自宅で友人と会っていた。翌26日早朝、スマートフォンが何らかの原因で使用できなくなり、自宅周辺で位置情報が途絶えた。 勤務先を無断欠勤したことから同日午後、失踪が発覚。県警は10月6日、事件や事故に巻き込まれた可能性があるとして公開捜査に踏み切った。 県警はこれまで延べ1万7600人の捜査員を投入し、聞き込みや周辺を通った車両の追跡捜査を実施。会員制交流サイト(SNS)上の交友関係なども調べ、友人や職場関係者ら約260人から事情を聴いた。 今年5月には自宅から1キロほど離れた池を捜索。「似た人を見た」といった190件の情報が寄せられたが、発見につながるものは入手できていない。 県警の工藤秀幸生活安全部長は「必ず捜し出す。できることは全て取り組む」と強調する。 五條堀さんは福岡県久留米市出身。15年1月から大分市内で1人暮らしを始めた。自宅アパートのある付近は閑静な住宅街で、古い民家と単身者向けの新しい共同住宅が混在する。 近くの40代男性は「地域が物騒になったと感じる。自宅に防犯カメラを取り付けた」と顔をしかめる。2年前に自治会長を務めていた小野善寛さん(72)は「多くの住民が心配している。とにかく早く見つかってほしい」と話した。 五條堀さんは身長149センチ。所有していたとみられるバッグ(縦17センチ、横20センチ、高さ23センチ)はグレーでタッセルと呼ばれる飾りとポーチが付いている。スマートフォンはアイフォーン6sのゴールド。情報は同署(TEL097・527・2131)。