大分市内のアパートで1人暮らしをしていた五條堀美咲さん(26)の行方不明が分かってから2年となる26日、大分県警は市内各所で情報提供を呼び掛けるチラシを配った。捜査員25人態勢で捜索を続けているが、足取りは依然つかめていない。

この日は警察官50人以上が街頭に展開。両親や姉、親戚もアパート近くの道路でドライバーや歩行者にチラシを手渡した。父親(64)は「いろいろ考えてしまうが、無事に見つかってほしい」と苦しい胸の内を明かし、市民の協力を訴えた。

大分県警によると、五條堀さんは福岡県久留米市出身で、2015年1月から大分市で暮らし、服飾関係の仕事に就いていた。16年9月26日午前1時ごろ、複数の友人と無料通信アプリLINE(ライン)でやりとりをした後、連絡が取れなくなった。

部屋は荒らされておらず、鍵はかかっていた。部屋になかったキャッシュカードや携帯電話も使われた形跡がない。

大分県警は今年5月、自宅近くのため池の水を抜いて捜索をしたが、手掛かりは見つからなかった。「正直難航している」と捜査関係者は明かす。25日までに「似た女性がいる」など191件の情報が県警に寄せられ、一つ一つ確認している。

情報提供は大分東署、電話097(527)2131。(共同)