「不気味の谷」越え?瞳までリアルなマネキン

「進化系マネキン」最前線

  • 赤星千春

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2018年10月25日(木)

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 アパレル小売の低調とネット通販の増加で、従来型マネキンの市場は縮んでいる。そこで、これまでにない機能や役割を持たせた斬新なマネキンの開発に力を入れるのが、マネキンメーカーの七彩(ななさい)だ。

 今回、紹介するのは、同社が「実はこれが一番やりたい商売」と意気込む新商品。FCR(Flesh Cast Reproduction)と呼ぶ型取りの技法を使い、人体の形をそのまま、皮膚のシワや質感まで石こう像で再現する「パーフェクションスーパーリアルマネキン」だ。

 見た目を生体のリアリティーに一層近づけ、人間との距離を縮めるマネキンである。

パーフェクションスーパーリアルマネキンの一例。名前は「こうへいちゃん」。モデルは七彩専務の稲葉行平氏
[画像のクリックで拡大表示]

 皆さんは、「不気味の谷」という言葉をご存じだろうか。「人を模した単純なロボットなどに対して私たちの親近感は高まるが、姿やしぐさが人に似すぎると違和感の方が勝るようになる。さらに、人と見分けがつかないほど似せることができれば、再び親近感が勝る、とする経験則があり、親近度のグラフにV字の谷が現れる現象」をいう。(参考:デジタル大辞泉など)

 実物と見分けがつかないほどになると、人は一転して好印象を抱く――らしい。七彩のパーフェクションスーパーリアルマネキンは「不気味の谷」を越えるだろうか?

※本記事は、新しい地平を開く進化系マネキンに注目するシリーズの後編。「顔が七変化? 客と会話も? マネキンの進化に驚いた」の続きです。前編で紹介した新型マネキン「IMPビュー」は、2018年9月5日、優れた販促活動に贈られる「第4回リテールプロモーションアワード」(ビジネスガイド社主催)を受賞しました。


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