About a Boy(クリス・ワイツ/ポール・ワイツ)
ニック・ホーンビィ原作
ヒュー・グラント主演、2002年のコメディ映画でございます。
独身を満喫しているカラッポ男のウィル(ヒュー・グラント)が、おしかけ少年のマーカス(ニコラス・ホルト)に安定のダメ生活をひっかきまわされる話で、公開当時は晴れ晴れと機嫌よく「あ~面白かった~。」と言って終る映画だったのかもしれません。
ところがそれから16年経た今、ストーリー以上にコッテコッテリ楽しめる映画として、熟成していたのでございます!
あの頃君たちは若かった!そしてお子様だった!
まず、今見るとヒュー・グラントが若い!
いや当たり前だろとか言うなかれ。
公開当時はそれが当たり前のことだった部分に、いちいち感動できるんですよ!!
今ではすっかりイケオジとなり、「パディントン2」なんかで落ち目俳優のブキャナンさんを怪演してたりしたおヒューの昔の姿を見て「やっぱイケメンやなぁ~。」「でも今もいいのよねぇ~」とか、感想の幅が広がるリッチさ!
しかもそのリッチには芳醇のコクがある!
そしてこの映画では、ちょっと情けなくてお人よしというおヒュー的鉄板ストライクキャラが堪能できますので、安心して隅から隅まで愛で回すことができます。
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さらに、ニコラス・ホルト君!!
今まさに若手のホープとしてうなりをあげてるイケメンだけど、この頃はまだ絶賛お子様まっさかりで、ほっぺがプクプクしてるのです。
ぶっちゃけマシュマロ。まじマシュマロ。
可愛いよ、ピンクのほっぺのマシュマロがヘンな帽子をかぶってフワフワしてんの、なんとも言えずスイーティー。
できることなら指で押して弾力を感じたい!
今輝ける彼のキャリアは、まさにここから始まったんだなぁと思うと、イケメンハンターの業を差し置き、母性本能が発動します。
あと、マーカスの初恋の相手のエリーが、ナタリア・テナ!
この期に及んでもGoTネタで、未見の人には申し訳ないけど、あのもと野人のオシャですよ!
ナタリアは生まれつきオシャだったのでは?という貫禄あるけど、どっこいオシャにも子供時代があったのね~、と思うと、なんかこみあげるモノあります。
・・・とまぁ、キャストが走馬灯でドッサリ感慨を運んで来るのがまずはたまらんのですが、走馬灯関係なしに良かったのがトニ・コレットです。
やっぱ、目のフチが赤い不安定キャラが天下一品すぎるのですよな。
見れば見るほどトリコにならずにいられません。
カップルだけでは生きていけない
マーカスは最初助けを必要とするゆえに、ママとウィルをひっつけようとしますけど 、二人は結局恋愛関係に発展しません。
私としては、この映画はそこがイイよね!!ってなるんですよね。
別にカップルになろうがなるまいが、それぞれ支え合って生きていく、という気負いのないラストは超共感!!
もちろんそれぞれ別口でロマンスの気配はあるけど、その後どうなるかわからない。
願わくばラストシーンのあとも、ロマンスの成就に影響されない人間関係が続くといいなぁ。
なんて言うか、アタイはバツイチでござるので、カップル成立による「末永くめでたしめでたし」に多少辟易してる部分があります。
ただなんだかんだ一人でやってると、何かと心細いこともあるので、血縁や結婚以外でも、ガッツリ親身に支え合える人間関係があるとなると理想なのよねぇ。
個人事情のそういう意味でも、お気に入りの1本なのであります。
「アバウト・ア・ボーイ」データ
- About a Boy(2002)イギリス/アメリカ/フランス/ドイツ
監督
- クリス・ワイツ
- ポール・ワイツ
キャスト
- ヒュー・グラント(ウィル・フリーマン)
- ニコラス・ホルト(マーカス)
- レイチェル・ワイズ(レイチェル)
- トニ・コレット(フィオナ)
- ヴィクトリア・スマーフィット(スージー)
- ナタリア・テナ(エリー)
- シャロン・スモール(クリスティーナ)