はじめまして!最近自作キーボード沼に嵌りつつあるid:kysn_rmです。
今年の8月にフィードフォースにUI/UXデザイナーとして入社しました。
現在デザイナーの評価と給与の基準となるキャリアパスの見直しをしています。
三行で
- 納得感のある評価基準を
- みんなで作って
- 価値を高める
キャリアパスって?
フィードフォースにおけるキャリアパスは以下のようなものです。
4段階に分かれており、各段階ごとに求められるスキルと行動特性がそれぞれ定義されています。
- ジュニア
- ヘルプ有りで動ける
- メンバー
- 自分で動ける
- シニア
- チームに影響力を持つ
- エキスパート
- 全社的な影響力を持つ
具体的な部分は各職種ごとに異なりますが、おおむねこのような基準を元にしています。
また昇級によって抽象化されていく傾向はあるものの、マネジメントに専念するということはなく、各職種にプロフェッショナル志向とマネジメント志向2つの道が用意されています。
基準が明確なキャリアパスが存在することで給与に納得感が生まれ、また成長や学習の指針にもなります。
中途入社する際の待遇もいわゆる前職スライド的なものではなく、キャリアパスに沿って待遇などが決まります。
また定期昇給の他にキャリアパスで上の段階に進むための等級審査が存在し、各人の申請かマネージャー推薦によって随時実施されます。
このキャリアパスの存在は私がフィードフォースへ入社する最後の決め手にもなりました。
なぜ見直すの?
さて、このキャリアパスは作っておしまい、ではありません。
チームの規模や方向性が変化することで実態に沿わなくなっていくこともあるため、必要に応じてアップデートしていきます。
特にデザイナーはまだ人数が少ないため、人が増えることによるチームへの影響が大きい状態です。
デザインチームの方向性ともズレが生じてきていたため、今回の見直しにいたりました。
どうやって見直しているの?
まずデザイナーに求められるスキルについてデザイナー2名とフロントエンドエンジニア1名でブレストを行いました。
これを元にデザイナー2名で実際のキャリアパスに落とし込もうとしたのですが、途中でいくつかの問題が浮上しました。
具体的すぎる
挙げた内容が具体的すぎて、抽象化しつつキャリアパスに落とし込むということが難しくなっていました。
エンジニアのキャリアパスはフロントエンド/バックエンド/インフラを包括するために適度に抽象的で、あまり具体的なスキルには言及していません。
デザイナーも現状はUI/UXデザイナーのみですが、将来的なUIとUXの分業やグラフィックデザイナーの採用などを考慮すると、ある程度抽象的な内容にしておきたいところです。
2人だけで決めるべきなのか
デザイナーのみでデザイナーの評価をするわけではありませんし、チームで仕事をする以上は他職種の目線も必要なのではないか、という話になりました。
以上の問題を踏まえてエンジニアのキャリアパスを決めたメンバーに相談をしました。
「具体的すぎる」という問題についてはあまり気にしないことに。
今のところエンジニアほど役割が細分化していないため、必ずしも抽象化する必要はないためです。
ただし流行り廃りに左右されるような「Sketchの習熟」や「Reactの理解」といった特定のツール/フレームワークへの言及はしないという形に落ち着きました。
「2人だけで決めるべきなのか」という問題については全社に開いたワークショップを開催しよう、ということに。
ワークショップ
無計画にワークショップを開催することはできません。
フィードフォースのワークショップお兄さんであるid:pokotyamuに相談をして以下のような設計をしました。
時間 | 内容 |
---|---|
5m | 「デザイナー」から連想する単語を各自ポストイットに書き出す |
15m | 各チームでポストイットをグルーピングして議論する |
15m | チームを入れ替えてもう一度 |
5m | 各自重要だと思ったものを3つポストイットに書き出す |
15m | ホワイトボードに貼りながら全体で議論する |
意見を収束させるのはある程度人数を絞った場に委ねることにして、このワークショップは発散と整理を目的としました。
当日はエンジニアやPM計9人が集まり、最終的には以下のような項目が挙がりました。
人数が増えて多様性が増したことで、これまでとは違った軸で議論ができました。
今後はここまでの議論を元にして実際のキャリアパスに落とし込んでいきます。
まとめ
様々なメリットのあるフィードフォースのキャリアパス制度ですが、一度決めたらあとは現状維持ではなく、随時見直しと改善をして会社とメンバーがより価値を高めていくことが肝であると考えています。
今後デザインチームを拡充していくに際してもフットワーク軽く改善を進め、より強いチームを作っていきます!
フィードフォースのキャリアパス制度そのものについては以下の記事をご覧ください。 seleck.cc
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