海運会社「ブルースターライン」が作成・公開した「タイタニック2号」の画像(動画投稿サイト「ユーチューブ」より)

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 【ロンドン時事】1912年に大西洋で氷山と衝突して沈没し、1500人以上が死亡した豪華客船タイタニック号が「復元」され、2022年にも初航海に乗り出すことが分かった。

 当時と同じ英南部サウサンプトンから米ニューヨークまでの航路を約2週間でたどる。英米メディアがこのほど報じた。

 タイタニック2号は、元の客船とほぼ同数の乗客約2400人、乗員約900人を乗せ、船内の豪華な装飾や1~3等までの客室、食堂なども正確に再現する計画。ただ、悲劇を繰り返さないよう、最新のレーダーやナビゲーションシステムなどの安全設備を搭載するほか、救命ボートも十分に用意するという。

 復元計画を進めているのはオーストラリア人資産家クライブ・パーマー氏。12年に計画を発表して以来、これまで停滞していたが、今年9月に同氏率いる海運会社ブルースターラインが再開を宣言した。パーマー氏は声明で「1912年、タイタニックは夢の船だった。2号は人々の夢をかなえる船となるだろう」と述べている。

 タイタニック2号は大西洋航路だけでなく、世界を一周して各地に寄港することも検討しているという。