サーフィンの大会に行きますと、世界のいろんなところからサーファーが集まります。


普段は何千キロ、何万キロも離れた　場所で

私とは　まったく違った　海や波に乗り
私とは　まったく違った　自然や人に触れ　
私とは　まったく違った　毎日を送っていることでしょう。


そんな人たちと年に一回、同じ場所で同じ波に乗ることができる、


そう考えると深い縁を感じざるを得ません。

ハワイの小さな町で

時を　共有した後は

また　お互いの　

いつもの　景色の中に　戻ってゆくわけです。

サーフィンを楽しむことをできていなかった頃は、相手の技ばっかり見ていたが、

今は、

「この人達が　ふだん　見て、触れて
　そして　囲まれている　所に　行ってみたいな…」

離れているからこそ　そう　思ってしまいます。

「天地と一つ」

その昔、柳生石舟斎（やぎゅうせきしゅうさい）〔新陰流しんかげりゅう継承者〕が、上泉伊勢守（かみいずみいせのかみ）〔新陰流の達人〕に何度挑戦しても勝てませんでした。

その時、上泉伊勢守は、「あなたの剣は素晴らしい。」

「だが、あなたの心の中は我に満ちている。」

「われを見よ。」

「剣とは何か、我が剣は天地と一つ」と言ったそうです。



どんな世界でも　達人と呼べる人は

その道一筋に　打ち込む時期は

一定期間　必ず必要です。



しかし　それが　生涯にわたる必要は無いと

私は　考えています。



それでは　かえって

技に　深み　厚み　幅　とでもいうべきものが

出にくいと　思うのです



裏返せば　他のことを行える　余裕が必要なのです。



一つの道で　一流に達すれば

その後は　どんなことでも

つながりをみせ

どんなことからも学ぶことが出来るようになると思います。



全てのことを　自分の意志で　能動的に行う以上

それが何であれ

全てが　自分のレベルアップにつながってゆくのです。

最近やっと、上泉伊勢守がの言葉が理解できるようになりました。

ナンパにおいても同じことです。

ナンパばかりしている時期は必要です。

しかし、自分の持っている世界を広げない限りは決して一流にはなれません。

私もナンパからは本当に多くのことを学びました。

きっと　ナンパはサーファーとしての私にも

深みを増して　くれてるはずなのです。








サーフィンの生徒さんから心遣いを頂きました。

ありがとうございます。

どうか、気を使わないでください。

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