能海寛生家の浄蓮寺 新住職就任 住民ら祝う、浜田

地区内を練り歩く浄蓮寺の能海教信住職(右端)
 浜田市金城町長田にある真宗大谷派・浄蓮寺の住職の能海教信さん(42)の就任を祝う法要がこのほど、同町内であった。稚児行列や記念法話などがあり、参列した住民や関係者約400人が若い住職を激励した。

 浄蓮寺は1568年に建てられたと伝わり、チベット探検の先駆けとなった能海寛(ゆたか)(1868~没年不詳)の生家として知られる。教信さんは茨城県笠間市出身。高校で日本史の教諭だったが、32歳で得度した。総本山の東本願寺(京都市下京区)からの紹介で今年3月に就任し、地域住民らと親交を深めている。

 法要は檀家らで組織した実行員会が主催。稚児行列には0~11歳の子どもたち44人のほか、同宗派の僧侶ら10人も加わり、浄蓮寺前の市道や境内を練り歩いた。

 教信さんは「地域住民の心のよりどころを守るためにも、住職としてしっかりと勤めに励んでいきたい」と話した。

2018年10月23日 無断転載禁止