どうやら歳を取ったようだ。
いや、解ってんだけどさ。

僕がアニメについてとやかく言っても、あんまり炎上しなくなった。
ずっと僕自身も自分のことを若手で、バカな業界の支配階級に噛みついているのだと思っていたが、なんとまぁもう44歳だ。
アニメでは十分ベテランだ。

昔なら僕への悪口も「何言ってんだ無名の若造が!」だったのが、「何言ってんだ老害!」に、変貌しつつある。
作品に対する批判も、年上の監督に対するものが、今や年下の後輩に対する叱責になりつつある。

それはそれで、不自由だ。


とある番組で山元隼一監督とお会いしたが、彼は、
「覚えてますか?僕は学生時代山本監督に褒められたんです!」
へ?
「ほら、ニコ生のあの番組で・・・!」
ああ・・・。

当時、なんでか知らんが作品(思い出した、『となりの801ちゃん』だった)の宣伝に出演しただけなのに、急にCGアニメを数本観させられて、品評することになった。
まぁ「どうでもいいや」と思って観ていたが、一本だけ「お!」となった動画があった。
思わず「この子は凄い!絶対大成しますよ!」と断言してしまった。

それが山元監督だったという訳だ。
予言が外れなくて良かった・・・。

年齢と共に役割が変わり、周りに歳下が増えていくのはしょうがない。
しかし御意見番みたいな立ち位置は嫌だ。
この業界にしがみついているゴミはどんどん駆逐しようとしているので、むしろいつも炎上してるくらいで丁度いい。

今年は炎上少ないなぁ。