安倍首相の“明治礼賛”に抗議 歴史歪曲を許すなと怒りの声
政府主催の「明治改元150年記念式典」に抗議する緊急集会が23日、衆院第2議員会館で開かれ、出席者らが「侵略の歴史を隠蔽し日本の近現代史の歪曲・捏造は許されない」と怒りの声を上げた。
集会は「村山首相談話を継承し発展させる会」が主催。会場には立ち見の参加者も出るなど、200人以上が出席した。
「明治150年礼賛式典を村山首相談話の視点から斬る」と題してスピーチした高島伸欣琉球大名誉教授は「安倍首相のように小学生以下の歴史認識の人が、歴史を政治利用している」と語り、安倍政権の明治礼賛姿勢に警鐘を鳴らした。
このほか、政治評論家の森田実氏や元外交官の孫崎享氏、元文科官僚の寺脇研氏らが登壇。孫崎氏が「明治礼賛というが、明治という時代が第2次世界大戦をもたらしたことを忘れてはいけない、その問題を検証しなければならない」と語気を強めると、出席者らがうなずいたり、拍手したりする場面もあった。