魂を揺さぶるヨ!

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プラシーボ効果から学ぶ薬の効果を最大限にする考え方「薬は効くと思って飲めばより効く」

この記事を読むのに必要な時間は約12分です。

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こんにちはユレオです。

 

皆さん風邪をひいた際には、常備薬を飲んで安静にしたり、通院して薬を処方してもらうなど、風邪の容態を良くするために薬を飲まれると思います。

 

こうした薬についてですが、”薬がより効く効果的な飲み方”というのがあるのはご存知でしょうか?

 

もちろんそれぞれの薬の用法用量を守って、「食前」「食後」「食間」「頓服(とんぷく)」など決められた時間を守るというのは当然なのですが、そうしたことを守った上に更に薬の効果を高める方法が実はあるのです。

 

えっ!そんな方法あるの?先日病院で風邪薬を処方してもらったけど、医者は特に何も言わなかったよ?

 

そうですね、確かに医者からは今日お話しする「効果的な飲み方」の説明はしないと思いますし、医者にとってはそれが「前提とした話」なので、あえて説明をされる方は少ないのではないでしょうか。

 

薬の容量用法を守って飲むこと以外で効果を高める方法があるのは確かで、具体的にいうと、「薬の効果を高める」のではなく「薬によって体が健康になろうとする治癒力」に影響を与える方法になります。

 

本日は薬を効果的に飲む方法と、人の持つ恐るべし脳の機能についてお話しをしたいと思います。

 

【この記事の目次】

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プラシーボ効果(プラセボ効果)というのをご存知ですか?

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薬は成分が変わらない限り「薬の効果を高める」という難しいわけですが、「薬により体が健康になろうとする治癒力」は薬の成分とは違い高めることができます。

 

この「薬により体が健康になろうとする治癒力」を高める方法というのは、実はそれほど難しくはなく、誰でも簡単に行なえます。

 

方法は実にシンプルで、「この薬はすごく効く!」と信じて飲むことで、「脳を騙して」薬の成分以上の効果を引き出します。

 

脳を騙して効能が高いと信じて薬を飲むことで、体が健康になろうとする治癒力が高まります。

 

そんなバカな話があるものか?そんなのオカルトやん?!

 

まあ、普通はそのように思うかもしれませんが、実はこれはプラシーボ効果(プラセボ効果)という有名なもので、多くの実験で実証された脳を騙すことで身体に影響を与える大変おもしろい不思議な効果です。

 

プラシーボ効果(プラセボ効果)についてもう少し詳しく説明すると、本来は薬効成分のない薬を投与したにもかかわらず「この薬は効く」ということを信じていると、自然治癒力が高まり、病気が回復に向かい、通常時よりも治りが早いといった現象が起きます。 

【偽薬効果】
偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」事による精神的な安心感の方が目的となる事もあり、このような単なる安楽は通常偽薬効果には含まれないが、その区別が難しいこともある。

1955年にヘンリー・ビーチャーが研究報告をして、広く知られるようになった。近年、喘息患者を対象にした研究で、偽薬や偽の鍼治療などをしても何ら病状(最大呼気流速)は改善されないが、主観的な呼吸苦は西洋医学的な吸入薬(アルブテロール)と同等の改善が見られた(無論、それは良くなった「気がする」だけであって病気自体は何ら改善してはいない)。これにより、偽薬だけでなく「無介入群」を設定することの必要性も提唱されている。

偽薬効果が存在する可能性は広く知られている。特に痛みや下痢、不眠などの症状に対しては、偽薬にもかなりの効果があるとも言われており、治療法のない患者や、副作用などの問題のある患者に対して安息をもたらすために、本人や家族の同意を前提として、時に処方されることがある。医師法にも、暗示的効果を期待し、処方箋を発行することがその暗示的効果の妨げになる場合に、処方箋を交付する義務がない事が規定されている。

引用元:偽薬 - Wikipedia

 

ただ、なんでも効果があるというわけではなく、プラシーボ効果については様々な意見があり、「倫理的に認められない治療法」などの意見もあるため、現在においては標準的な治療法にはなりえていません。

 

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人は「気の持ちよう」や「考え方」次第で自然治癒力に変化が出る

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病気の治療に関して世界には不思議な話もあり、大病を患った後に生活習慣を変えて運動を行うようになったことで大病を患う前よりも健康体になったとか、積極的に笑うことで病気が改善されたといったことがネットで話題になったりします。

 

このような効果は免疫細胞を活性化されたことで自然治癒力が高まったと考えられているわけですが、こうした自然治癒力を高める方法で病気を治療する方法について様々な機関が研究しており、オカルトのような話ではなく、科学的に研究成果が出ているものもあります。 

【「笑い」でがんへの免疫力向上 大阪の医療機関が発表】
大阪府立病院機構「大阪国際がんセンター」(大阪市中央区)は29日、漫才や落語による「笑い」によって、がん患者の免疫力向上のほか、緊張や疲労といった心身の状態も改善したことなどが確認されたと発表した。今後、研究結果を論文にまとめ、さらに詳細な分析も進めるという。

 センターは吉本興業や松竹芸能、米朝事務所の協力を得て、笑いががん患者に与える影響を調べる実証研究を実施。昨年5~6月の計4回、漫才や落語を鑑賞した患者と、鑑賞しなかった患者のそれぞれ約30人の血液を採取して分析した。

 その結果、笑いの舞台を鑑賞した患者の1人は、免疫細胞の一つである「NK細胞」の血中の割合が実験前の約1・3倍に増えたことなどが確認され、鑑賞した患者全体でも免疫細胞の増加傾向がみられたという。また、患者の気分の変化などもアンケートし、緊張や抑うつ、疲労などの6項目全てで改善がみられ、がんの痛みについても改善があったという。

引用元:「笑い」でがんへの免疫力向上 大阪の医療機関が発表:朝日新聞デジタル

 

薬は身体の病巣や痛みに対して効果がありますが、それ以上に身体を治すのは患者本人の持つ自然治癒力であり、痛みを感じるのは脳である為、この自然治癒力が高まれば病気や怪我の回復が早まります。

 

脳を騙したり思い込みによって自然治癒効果が高める方法や、リラックスすることで免疫細胞の割合が増えるといった効果は認めらているので、患者自身が病気や怪我に対してどのように考えているのかという事は、治療に差を生みます。

 

「ブアメードの水滴実験」は、強い思い込みで脳を騙せば死ぬことができるという話

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ここまでプラシーボ効果(プラセボ効果)のお話しをしてきましたが、「ノーシーボ効果(ノセボ効果)」という言葉をご存知でしょうか?

 

ノーシーボ効果とはよく耳にするプラシーボ効果とは逆のことで、一方的な思い込みにより無害であるはずのものが害を与える結果が出ることを言います。

 

これは有名な都市伝説のお話で、事実かどうかは正確な出典がないお話ですが、1883年オランダの医師団による心理実験で「ブアメードの水滴実験」というものがあります。

 

ブアメード死刑囚に対して「医学の発展」を名目に行った実験で、人はどれだけ血液を流したら死に至るのかを計るものでした。

 

医師団はブアメード死刑囚に実験の内容を伝え、目隠しをしてベッドにしばりつけて、「人間は1/3の血液を失ったら死ぬ」という話をした後、ブアメード死刑囚の足の親指にメスを入れて、容器に血液をポタポタと落としはじめました。

 

しかし、実はメスは軽く当てただけで実際には血は流れておらず、容器には用意しておいた水滴をたらして音を演出し、血が絶え間なく垂れているとブアメード死刑囚に勘違いさせたわけです。

 

そして医師団は「まもなく血液が1/3に達する」と話したところブアメード死刑囚は静かに息を引きとったというお話です。

 

このお話は今となっては事実かどうかわからない内容ですが、ただのビタミン剤を飲んだだけで病気が治ったと思い込み、実際元気になるプラシーボ効果と同様に、思い込みが人体に影響を与える話として今も語られるお話です。

 

脳は騙されると身体に影響を与える為、思い込みによる効果は無視できない

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プラシーボ効果にしろ、ノーシーボ効果にしろ、脳がどのように感じているかということが身体に影響を与えることは多くの実験によりわかっています。

 

話を薬の効果をより高める方法に戻しますが、薬について最も効果を高める方法というのは以下の方法になります。

 

  • 薬の用法用量を守って、「食前」「食後」「食間」「頓服(とんぷく)」など決められた時間を守る。
  • 「今飲んでいる薬はすごく効く!」ということを強く意識して飲む。

 

飲んでいる薬が「すごく効く!」と意識しながら飲む時点で信じ込めていない可能性もありますが、基本的に薬の効能を普段から信じている方のほうが回復しやすい傾向にあるわけです。

 

プラシーボ効果であるプラスに働く方向に思い込む事自体はそれほど難しいものではなく、思い込むだけで何かと得するのであれば、やらない理由はありません。

 

「この薬はよく効く!」と強く信じて飲むように心がけるだけで心理的なバイアスがかかり、より身体に対して治療効果が出る可能性が高まります。

 

最後に

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ここまで薬を効果的に飲む方法と、人の持つ恐るべし脳の機能についてお話ししてきました。

 

薬を飲むのであれば当然効果が出てほしいですが、薬を飲む時に用法容量を守るだけではなく、この薬が効果が高いと強く信じて飲むのはプラシーボ効果による恩恵を受けて、身体の自然治癒力が高まります。

 

同じ成分の薬でも、より高価な薬のほうが効くような気がするのも、こうした「高価なほうが効きそう」という心理的バイアスの影響ではないでしょうか。

 

この考え方と同様に「美味しい」と思って食べたものは美味しく感じて、「幸せ」と思いながら生活をおくることは生活の中で幸せを感じるということも「As if(アズイフ)の法則」により実験で証明されてています。

 

人の脳による物事の認識は、意識だけでなく身体ともつながっており、「薬が効くと思って飲めば、通常より効く」というのは自然で当たり前の話なのです。


本日お話しした内容は以下の書籍で詳しく触れています。

 

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