皆さまこんにちは!
「新・ぜんそく力な日常」という実体験をもとにした絵日記ブログを運営する碧乃あか男と申します。
今回もお金借りるトリセツ様に記事を寄稿させていただきました。
よろしくお願いします。
さて今回、僕が紹介するお話は、限度額適用認定証というあまり聞きなれない言葉についてのエピソードになります。
高額医療費に関わる事なので、もしよければ参考にして下さい。
それは今年の冬の事です。
持病の治療の関係で、喉の奥に小さなデキモノ(腫瘍)ができてしまいました。
万が一、悪性であると危険なため、手術でそのデキモノを切除する事になりました。
約ひと月半後の3月に入院・手術が決まりました。
入院・手術の予定は2泊3日ですが、口から器具を入れる内視鏡手術になるので、全身麻酔でおこなう事になります。
家に帰り手術の事を妻に話すと、
「小さなデキモノなんでしょ? 大丈夫! 手術で取って安心しちゃお!」
僕を励ましてくれているのか、意外と冷静でした。
そして妻は続けてある事を教えてくれました。
それは限度額適用認定証についてです。
限度額適用認定証とは、正式には健康保険限度額認定証と言います。(以下、限度額適用認定証)
一般的によく聞く高額医療費制度は、医療費が自己負担の限度額を超えた場合、後から申請する事で金額が払い戻される制度です。一時的とは言え、窓口で高額な医療費を支払わなければなりません。しかしこの限度額適用認定証を、保険証と一緒に医療機関の窓口に出しておくと、窓口の支払いが自己負担の限度額だけになります(病院着や食事代などは別)。つまり後から高額医療費の申請するよりも、窓口での支払いがずっと楽になるのです。 |
入院日には、限度額適用認定証が手元にないといけないので、大急ぎで全国健康保険協会(協会けんぽ)に申請の手続きに行きました。
協会けんぽは、自宅から車で10分ぐらいのところにあります。
そして窓口で限度額適用認定証を申請したいと言うと、申請書と自己負担限度額一覧表をもらいました。
自己負担限度額の一覧表には、年収に応じた自己負担の限度額が出ていました。
- 年収1160万円以上…252600円+(医療費-842000円)×1%
- 年収770万〜1160万円…167400円+(医療費-558000円)×1%
- 年収370万〜770万円…80100円+(医療費-267000円)×1%
う〜ん……この辺はいくらなんだかよく分からん!
そして……
- 年収370万円以下…57600円
- 低所得者(住民税非課税)…35400円
恥ずかしながら、僕が勤める会社は小さな町工場……。
当然給料も安いので、年収は370万円以下になってしまう……。
そして僕は昨年の2月から長期休職中……。
去年の年収からすれば、低所得者の方に該当します。
この一覧表だと僕の限度額は35400円になる。
申請書を書く前に窓口で聞いてみよう!
という事で…
そして窓口の方によると、低所得であると証明ができれば、限度額が35400円になると言われました。
低所得である証明?
どうすればいいのかさらに聞いてみると…
市役所の方には、昨年度の年収が少ないので自己負担額が一番少ない35,400円になるかもしれない事を伝え、それを証明するにはどうしたらいいのか聞いていました。
すると昨年度の非課税証明書を限度額適用認定証の申請書と一緒に提出すれば、限度額が35,400円になると言われました。
そうすると非課税証明書を市役所で発行してもらわないといけません!
幸い市役所は、協会けんぽから歩いて5分ぐらいのところにあります。
なのでその足で市役所に向かい、待つ事20分……。
やっと呼ばれると…29年度の非課税証明書を申請したのに、持ってきたのは28年度の課税証明!?
ちょっ……頼んだのは非課税証明書だぞ!
すぐに29年度の非課税証明書を頼んだんだと言うと……
29年度の年収が適用されるのはその年の8月から!?
はぁ?
だから28年度の課税証明書になるの??
28年度は1年間しっかり働いているから、年収370万円以下の方になるよ!
ていうか、協会けんぽの窓口の人が問い合わせたよね?
なんでその時に言わないの!
わざわざ市役所まで来た僕の労力は!
と、文句を言いたいところですが、気が弱い僕はそんな事は言えず、そのままその足で協会けんぽに戻りました。
協会けんぽに戻った僕は、結局、非課税証明書なしで申請手続きをしました。
そして約2週間後、限度額適用認定証が自宅に届き、入院前に受付で認定証を提示することができ、入院・手術費も、自己負担限度額+病院着・食事代だけで済みました。
ちなみに手術で切除したデキモノは、良性でしたのでご安心ください。
もし予め入院日が決まっている方なら、この健康保険限度額適用認定証を申請しておいた方が、退院時の窓口負担がずっと楽になるのでお勧めします。
認定期間は、1ヶ月単位で最大1年まで申請できるので、長期入院でも安心ですよ。
それでは読んでいただきありがとうございました。