西武が22日、台湾・ラミゴの王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)の獲得調査を進めることになった。2017年に台湾球界で三冠王を獲得した王は、台湾球界で初となるポスティング制度を利用した海外移籍を球団が容認。西武はリーグ連覇を狙う来季の戦力として「台湾の大王」に注目している。
王の今季年俸は2400万円(推定)とされており、11月中に獲得を希望する球団による入札が始まるとみられる。日本球界でのプレーを希望しているという王にはロッテ、オリックスなど日本の複数球団も興味を示しているもようだ。
西武は昨年、現役時代に台湾でプレーするなど、台湾球界にパイプを持つ渡辺久信SDを台湾に派遣。王を視察した渡辺SDは、来年から編成トップのゼネラルマネジャーに就任する。一方で、西武はリーグワーストのチーム防御率4・24と低迷した投手陣の強化のため、新外国人投手の補強を検討する。球団幹部は「外国人枠をどう使うのかが重要になる」と説明。今後、王を含めてリストアップする外国人の中から、チームの補強ポイントに合致する選手を慎重に調査する見通しだ。