任天堂の『Nintendo Labo』が小学校の教育に使われる。アメリカの100の学校を対象に配布し、子供たちの問題解決能力などを育む

ニンテンドー・オブ・アメリカは10月23日、教育支援をする非営利団体Institute of Play(以下、IoP)と協力し、『Nintendo Labo』を小学校の授業で導入することを発表した。2018/2019年度にかけて、2年生から4年生を対象に100もの学校でおこなわれるという。学校は地方のものから都会のものまで幅広く、STEAM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育を採用する学校が選ばれている。

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授業の教員向けには、専用のガイドを準備。IoPの専門家やカリキュラムデザイナーによって考案されたカリキュラムやアイディアが提供されるといい、こちらのプログラムは今秋から無料でダウンロードできるようになるとのこと。このクラスでは、子供達は少人数グループとなり、『Nintendo Labo』キットを用いることで、STEAM教育に基づきデザインやテクノロジーの基本原理を学ぶという。具体的には、コミュニケーションや批判的思考、想像力や問題解決能力を培うという狙いがあるようだ。

Nintendo Labo』は、Nintendo Switchと組み合わせて、あそびを発明するキットだ。バラエティキットやロボットキット、ドライブキットの3パッケージが発売されている。Nintendo Switchの本体やJoy-Conとキットを組み合わせることで、新たなアクティビティを生み出すことが可能。遊びを考案するプロセス、組み立てるプロセス、動作を確認するプロセス。それぞれの過程で作り手のアイディアや思考力が求められる製品となっている。簡易的なプログラムをすることもできるなど、自由度の高さも特徴だ。

任天堂は『Nintendo Labo』の体験プログラムNintendo Labo Camp!を発売前から実施しており、この夏にはCA Tech Kidsとタッグを組みTech Kids School presents Nintendo Labo Hackathonを開催していた。イベントやハッカソンなどを展開してきたが、アメリカの小学校のプログラムに組み込むというさらなる一歩を踏み出した形だ。TechCrunchの報道によると、プログラム対象になった子どもたち2000人分のキットを配布するほか、今後プログラムを拡大していく予定もあるとのこと。『Nintendo Labo』は学習教材としてのポテンシャルを秘めているだけに、今後も多岐にわたる展開に期待したいところだ。

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