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富山

育て「越のわたり蟹」 射水で稚ガニ10万匹放流

稚ガニを放流する漁業者たち=射水市庄西町で

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 射水市漁業協議会がブランド化を進めている「越のわたり蟹(がに)」の資源確保に向け、漁業者は二十三日、ワタリガニの稚ガニ(ガザミ)約十万匹を同市庄西町の六渡寺海岸に放流した。

 近畿大水産研究所富山実験場(同市海竜町)がふ化して三十七日の稚ガニを提供した。大きさは甲長一五ミリほど。漁業者や地元住民ら十五人がバケツに入った稚ガニを波打ち際に放つと、稚ガニはすぐに砂に潜っていった。

 カニは、一年で三〇~四〇センチになる。四〇〇グラム以上で身のつまりが良いものが「越のわたり蟹」として出荷される。

 同協議会の秋山龍之事務局長(54)は「越のわたり蟹はエビに似た濃厚な味が特徴。ベニズワイガニ、本ズワイガニに次ぐ第三のカニとしてブランド化を目指している。放流で資源を確保し、多くの人に食べてもらいたい」と話していた。

 放流事業は二年前から始まり、今シーズンは四回実施した。 (小寺香菜子)

 

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