温泉好きのお湯

静かな温泉ブログです。今度はどこへ行こうかな。

ひとり旅しつつ、街の好みのうつろい

今週のお題「好きな街」

先週に引き続き、お題記事を書いてみました。

この「静かな温泉ブログ」では、ひとり旅歴20数年、ひとり温泉旅歴10数年の自分が、主にひとりで出かけた温泉旅についてあれこれ書いています。

そして、旅と切り離せないのが、街。好きな街もいくつかあって、何度も訪れたりもしています。

「好きな街はどこ?」と聞かれるとたくさんあって絞り込めないので、ひとり旅の中で好きになった街を、時系列で上げてみようと思いました。

「自分の好きな街は〇〇です!」と熱く語っても良いのですが、その辺はすでに、当ブログの過去記事で何度かやっているので、今回は別な感じでまいります。

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洋館と港のある街

ひとり旅を始めたころに好きだったのは、洋館と港のある街。19世紀後半、幕末以降に開港して欧米との貿易の拠点になった、横浜とか神戸函館とか。

そんな街には、海外からやってきた商人や外交官などが暮らし、働いていたわけです。今も海のそばには重厚な建物が、景色のいい丘の方には西洋風の家が残ります。

実際に歩いてみると、ちょっとおしゃれな諸々に出会えます。確かにここは日本だけれど、どこか日本ではない感じがする。そんなところが好きだったのかも知れません。

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宿場や武家屋敷、お寺の残る街

洋館と港の街並みはたいてい明治時代前後あたりから作られてきて、今もその一部が残されているわけです。

やがて「街が長い間大切に保管されている」ということに関心が向き始め、明治時代のさらに前、江戸時代以前から残っている街へと興味が移っていきました。

京都や奈良、鎌倉のような「古都」と呼ばれるところがまさにそうですが、どうしてもそういう場所は修学旅行のイメージ。

自分の興味は、地方の「小京都」と呼ばれる街や、地方の宿場町や城下町へと向かっていきます。地方で静かに残る、武家屋敷、お寺、宿が並ぶ街。

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具体的なきっかけは、もう20年ほど前。旅の途中で途中下車した、岐阜県の飛騨高山の街を歩いたのがきっかけで、そんな和風の古い街が好きになり。

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古い街には、武士や商人などが暮らしていたことでしょうし、お寺にはお坊さんがいて、宿には旅人が泊まっていたのだろうな・・・なんて。

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そんなことを思い浮かべながら古い街並みを歩いてみると、不思議とその街の持っている生活感が見えてくるような気がしたのでした。

先ほど書いた「洋館と港の街」も相当に歴史がありますが、小京都や宿場町にはさらに長い歴史があります。

災害や戦火などを潜り抜けて、今まで続いているのは貴重ですね。

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閑話休題

そんな、自分の中の「古い街並みブーム」も、有名どころを一巡したあたりで少々落ち着いてきます。その後、自分の旅のテーマは温泉にシフトしていきます。

温泉へ興味を持って最初の頃は、各地の温泉をただ回ってみようという感じで、街並みとは少し縁遠くなりました。

むしろ、街から離れて山奥の秘湯と呼ばれるような温泉に行ったりして、そこに山があることから登山に興味が出て、山登りに一時期はまっていたことも。

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また街への興味へ

数年間山登りをしていましたが、家族が増えた今はお休みしています。

その後は温泉旅が自分のひとり旅のメインになり、こうして「静かな温泉ブログ」まで開設したりもしました。

歴史のある温泉街

様々な温泉を回っているうちに、もともと街が好きだったせいか、歴史のある温泉街が好きになってきました。自然と足は、そんな温泉街へ。

自分が首都圏在住なので行き先は関東甲信越が多いのですが、関東甲信越にも、歴史の長い温泉街が多くあります。

古い木造建築の宿が多く残る渋温泉(長野県)や、平家の落人が隠れ住んだという湯西川温泉(栃木県)等、あちこちに歴史のある温泉街がありますね。

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そこまで古くさかのぼらなくても、戦前の文豪が好んだ温泉や、昭和時代に団体旅行で栄えた温泉街もたくさんあります。

水上温泉(群馬県)、塩原温泉(栃木県)などなど・・・。

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昭和の頃にピークを迎えたであろう温泉街は、今はひっそりしています。でもそんな、ちょっと寂しくもあり、懐かしい空気もある感じが好きです。

www.onsen-oh-yu.com

そう、この記事を書いているのは平成ですが、2019年から平成ではなくなります。昭和はもう、2つ前の時代。

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地方都市の街並みも

温泉街でなくても、温泉に行く途中に立ち寄る地方都市の街並みにも段々と興味がわいてきました。

主に電車で旅に出るので、乗り換え等で地方都市の街並みをちょっと歩いてみたりすることも多いのです。

地方都市の多くはかつての城下町。江戸時代、もしくはそのさらに前から、その地に人が集まっていたわけです。

この静かな温泉ブログで何度か取り上げてきた、長野県の上田(長野県)、甲府(山梨県)などは、もと城下町です。

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最近は日本各地のどこでも当たり前のように、コンビニエンスストアや全国チェーンの飲食店があったりして、ぱっと見ではどの地方都市の街並みも似たような雰囲気。

ですが、そんな中でもよくよく目を凝らせば、昔から残っているもの、その街ならではのものを見つけることができます。それは食べ物だったり、建物だったり。

どうしても観光でその町に来ているので、名物やお土産、観光名所など、その街がアピールしているものに目が行きがちです。

少しずつ、そうでないものにも目を凝らしていければよいなと思いつつ、また街を再訪していきます。

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そんなこんなで

個人の趣味として、ひとり旅は本当に長く続いているのですが、少しずつ旅のスタイルを変えたり、もとのスタイルに回帰したりしながら楽しんでいます。

この静かな温泉ブログを開設したのは2016年の夏なのですが、このブログを通して、地方の温泉街や地方の街を微力ながら応援できればいいな、というのがあります。

訪れてみたり、こうして紹介してみたり、本当に大したことはできませんが、細々と続けていけたら、というわけで。 

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さて、今度はどこへ行こうかな。