制作進行とは、作画・背景美術・仕上・撮影・現像・編集といったアニメ制作の工程は、分業化され外注プロダクションの作業に支えられている例が多い。制作進行は、そのテレビアニメの担当話数の演出家(各話演出)の指示の下、制作スタジオ同士を素材を運んで回る仕事をする人たちです。原画が完成したら動画へ、動画が完成したら仕上げへ・・・東京都内を駆け回る人達です。
地味で目立たない仕事ではあるが、制作進行がいなければアニメの制作は成り立ちません。アニメーターだけではアニメは完成しません。
絵が描けなくても就職できるアニメ業界の仕事なので、毎年かなりの人が入社してます。この制作進行からプロデューサーになり、独立して社長となった人はかなりいます。
また、アニメ業界の激務の代名詞のように扱われることも多いのがこの仕事です。制作進行のお仕事は大変重要です。絵が描けないけど、アニメにかかわっていたいな~という程度の気持ちで入ったら現実と自分の覚悟とのギャップに驚くでしょう。
でも、それはアニメのお仕事に限ったことではありません。どんな仕事でも激務の時はあります。総合商社の営業の人、証券会社の営業の人、国土交通省や厚生労働省、その他官公庁に努めている人、業界限らず激務の人はものすごく働いています。
そんな激務の人たちを支えているのは自分がこの仕事を通じて成長できるという実感や、仕事をやり遂げた後の達成感、責任を負い、それをこなした後の充実感などだとおもいます。それはアニメ業界も同じだと思います。
世間ではアニメ業界の仕事だけがひたすらきつい、安いというイメージを面白おかしく扱っていますがそうではなく、結局のところどんな仕事も大変なところはあるし激務の時はある。それを乗り越えるのは本人の覚悟次第、という所です。
実際の制作進行から地道に仕事をやり続け、給料も上がり、東京都内に住宅を買っている人も何人もいます。
ラクジョブを見てアニメ業界に挑戦したい、と思った人は単にしんどいだけ、という悪いイメージだけを持って応募したり、なんとなくアニメに関わりたいから、という覚悟もない形で応募したりするのはやめましょう。しんどい情報も把握しつつ、でもその情報だけをうのみにするのではなく良い部分も知りつつ、覚悟を持って仕事をする。それはどんな仕事にでも共通する仕事の態度だと思います。